百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百の花束を!

2014年06月19日 | 百伝。
Out of Rosenheim ・・ローゼンハイムからバグダッド・カフェ。

若い頃は、「長い目で考えろ」とか言われ、逆に「長い目で見てください」とか・・よく言ったものです。

還暦近い年齢になると、その「長い目」の言葉も様変わりします。

パソコンの画面を1メートルぐらい離れて見ると、よく見えるのです。

ワールドカップたけなわのブラジル・・治安が悪いなぁ?!

ましてや、ウクライナ、もしくはシリアやイラクで生まれ育っていたならば、おそらく、この歳まで、生きていなかっただろうと考えるのです。

いくつ命があっても足りないかなぁ?!

・・日本に生まれたことに感謝。

還暦すぎての余命の人生を想い巡らしながら、その準備のために通信制大学生として「社会福祉学」を学べるのも日本に生まれたからだと実感するのです。

アラブの春には、未だ遠い中近東の世界です。

イラクの首都バクダッドに迫る危機・・大丈夫だろうか?

かと言って、ドバイ界隈の超高層ビルやら超斬新なデザインをした建物を見ていると人類の未来世界にも映ります。

石油が枯渇して、あと100年後には、ゴーストタウンにならないことを願います。

日本の未来を担う「エネルギー基本計画」も、実のあるものになって欲しいものです。

その日本においては、昨日18日は「地域医療・介護推進法」が成立しました。

これからは、国のシステムよりも、地域(自治体)のシステムによるサービス内容、その課金体系の地域格差も、どんどんと拡がるようです。

東西冷戦時代の頃、当時、西ドイツが制作した映画「バグダッド・カフェ」を思い出しています。

西ドイツの田舎ローゼンハイムから来た肥満の女性が、アメリカを旅行中に夫婦喧嘩をして別れて、独り・・ラスベガス近くの寂れたカフェに辿り着き、そこを舞台に人間関係に少しづつ変化が起こる物語です。

人間の善意あるコミュニケーションを、ほのぼのと実感した記憶があります。

そして、もうひとつ・・。

「知的障害、天才とは何か?」を深く考えさせてくれた「アルジャーノンに花束を」。

干支がネズミだった父が、生前「ねずみは、いつもモルモットの実験台になって、かわいそうだ」と言ってた言葉が甦ります。

その著者ダニエル・キイス氏のご冥福を祈ります。

銃弾よりも花束を!