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栄冠は君に輝く

2013年05月27日 | 千伝。


今もそうですが、この界隈も、田んぼだらけでした。

あの大きな建物・・ここは、石川県能美市(旧根上町)。



そう、松井秀喜ベースボールミュージアム、そして、その裏手にあるのが、彼の実家です。

以前は、松井秀喜野球ミュージアム(現、別館)といって、もっと小さいのが裏手にあったのです。

ヤンキースタジアムでのデビュー戦で満塁ホームランをしたボールが、その一週間後には、ここに展示されていたのには驚きました。

それ以前、松井選手が、巨人に入団した頃は、自宅裏手の小屋みたいなのが始まりだったかな?



それにしても、松井秀喜という人物・・不思議な運命を背負ってきたような気もします。

高校1年生の時、石川県一のバッターとなれ。

2年生の時、北信越地区一のバッターとなれ。

3年生の時、全国一のバッターとなれ。

夏の甲子園での5打席連続敬遠・・。



その通りになったバッターでした。



巨人入団時には、ドラフトで長嶋監督が復帰、くじを引いて松井を獲得。

大リーグのワールドシリーズ決勝のMVPのトロフィーです。



記憶も新しい、今月5月5日の東京ドームでの長嶋茂雄さんとの国民栄誉賞の受賞セレモニー。

あの国民栄誉賞の盾も金のバットも、既に展示されていました。



先月から、同じく石川県の山中温泉で、森光子さんの国民栄誉賞の表彰状と盾が展示されています。

そして、今、ここにも!

山中温泉から根上町まで、車で約30分程度の距離かな。

この根上には、もう一人忘れてはならない人物がいます。

夏の甲子園大会、大会歌の「栄冠は君に輝く」の作詞をした加賀大介は、この根上の方なのです。

加賀大介が亡くなった翌年、松井秀喜が、生まれました。



雲は湧(わ)き 光あふれて
天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ
若人よ いざ
まなじりは 歓呼に答え
いさぎよし 微笑(ほほえ)む希望
ああ 栄冠は 君に輝く

風を打ち 大地を蹴(け)りて
悔ゆるなき 白熱の力ぞ技ぞ
若人よ いざ
一球に 一打に賭(か)けて
青春の 讃歌を綴(つづ)れ
ああ 栄冠は 君に輝く

空を切る 球の命に
通うもの 美しく匂える健康
若人よ いざ
緑濃き 棕櫚(しゅろ)の葉かざす
感激を 目蓋(まぶた)に描け
ああ 栄冠は 君に輝く