百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

商売の表話 押し際

2008年12月04日 | 千伝。
モノを売る個人事業主である商売人は、いつも考えていることがあります。

どんなものが売れるのか?

どんな店に入っても売れ筋の品物をチェックします。

誰が、どういうルートで拡販しているのか? 

先日、金沢へ行く途中に北陸道・徳光パーキングエリア(PA)に立ち寄りました。

そこの土産物屋で、饅頭や菓子類の箱を引っくり返しては、その販売先の会社名や住所名を、自分のノートに堂々と書き写している男女がいました。

お店の人が、その男女に何か小言を言うのではないかと思いながら眺めていると・・何も言いません。(笑)

その男女の方々と目があって話す機会がありました。

九州の長崎にある菓子メーカーの大阪営業所に勤めているそうです。

北陸地方にも営業展開したいそうで、北陸の菓子メーカーに頼んで、自分ところで作りたいとの事でした。

つまり、下請けになるための営業です。

「どうして御社名と御社の菓子名で営業して売らないんですか?」 と聞くと、

「長崎カステラを北陸に置いても売れないですから・・代わりに、北陸の菓子をウチがそのままの形で作って九州で売り卸したい。これからは地方の菓子業者同士で協力した方が商売がラクで安全なのです」と言ってました。

皆な、いろいろとアイデアを出して営業展開しています。

そういう方法もあるのか・・と考えました。

それならばと、福井の菓子業者を紹介しておきました。

アイデアひとつです。

以前、とある中小企業の酒造会社からウチの日本酒を世界で売るルートを確保してほしいという相談を持ちかけられましたが、海外のワイン会社との営業ルートの双方協力が面白いのかもしれません。

小生・・輸出業からもそろそろ撤退です。
そう思うと、だんだんと気が楽になります。

因みに、雑貨等ならば輸出輸入品ともに、いちばん売れる相手先と場所は、巨大宗教団体です。
ただし、上層部の信者との強力なコネも必要です。

その宗教団体が、もっとも売り置きたい宣伝広告の場所が大学生協です。

そう、一般の我々も新書を5%ディスカントで買えるのは、大学生協の書店売り場です。
(笑)

商売の裏話 引き際

2008年12月04日 | 千伝。
最近、円高で輸入品を扱えば儲かる時期なのですが、仕入れても営業に行くのが億劫になるこの頃です。

小生・・輸入業からも撤退を始めています。

先日、久しぶりに取引をしている香港の某社からメールが入っていました。

雨具(ポンチョ)を売れないか・・という問い合わせでした。

こういう場合ですが・・輸入業者の基本(輸出業者の基本ではないです)として、心に肝を銘じなければならないことがあります。

はじめに見積りをさせることとサンプルを貰うことです。
単価と最低数量と出荷条件、支払い条件・・等々です。

それから、自分のチャンネル(窓口)ルートを幾つか確保していることが重要です。

例えば、上記のポンチョならば、どこで需要が多いかという推測です。

小生ならば、山とか、遊園地、テーマパークが浮かんできます。

ただ、山ならば、一軒一軒の山小屋、お土産店に頼むのは物理的に無理でしょう。

どこかの仕入れルートを絞り込むしかないのです。

ドン・キホーテのような店に交渉すれば、売値を叩かれて競争相手も多いのも事実です。

そこで、直接某県の某テーマパークに確認すると、毎年30万枚から40万枚、ポンチョを仕入れているとのこと・・おそらく水をかぶる乗り物があるのでしょう。

ということで、香港には、その旨を連絡済み。
あとは、そちらで既存の仕入れ業者との競争をしてほしい・・と伝えました。

小生は、そろそろ、ひとつだけを残して輸入業から引退しようと考えています。

正気と狂気の間

2008年12月04日 | 千伝。
昨晩は、高速道路を使って隣町で開催された研修「嚥下障害の対応」に参加して来ました。

毎月一回、このような研修会に参加するのですが、来年は、どうしようかなぁと思案中です。

昨晩の研修会は、ちょっとウトウトと半分寝入ってしまいました。
反省です。

寝ている間に、ちょっと現かに夢を見てしまいました。

その夢の話です。

病院で夜勤をしている夢でした。

いろんな光景を目にします。

認知症(老人ボケ)や統合失調症(精神分裂症)の患者がいます。

その病院には、貧困層出身の患者さんが多いです。

総刺青をしたヤクザが、生活保護を受けながら脳梗塞で倒れて、やせ細ってあの世へまっしぐら。

真夜中に、言うことを聞かない患者さんや老人の頭を、巡回しながら新聞紙を丸めて叩いて周る看護師も現れてきました。

精神分裂症や認知症の患者との会話も非常に興味深いものがあります。

若い頃の記憶を鮮明に憶えていて、ポロポロと隠し事もせずに告白します。

例えば、ある患者さんは、自分の仕事は、バーで男にビールを飲ませて、そのあとお客さんとホテルへ行っていたこと。

自分が売春婦をしていたことを堂々と告白するのです。
当時の相手の住所や名前まで憶えています。

「おとうさんは、土方で金も入れてくれんし、喰っていくのに苦労したんや」

「若い頃は、スタイルも良かったし顔もよかったし歯もあったし、店で私が一番人気だった」

「あんたのこと好きや。ここでは、あんたは、まともな人や」と精神分裂症の老婆が、小生に語りかけます。

どうして、この病院に入ったのかと聞くと、「精神分裂症になったからだ」だと・・。

しかし、朝食後、5分もたたないうち「めし食わせて」と訴えます。

さらに5分後、「ごはん持ってきて。ごはん持って来て。・・・」延々と同じことを繰り返して言います。

気分が悪いと、自分のオムツを外してしまいます。

・・こういう話を深刻にとらえる人間は、人生を狂気として捉えるのでしょうか?

・・こういう話を笑い飛ばせる人間は、人生を正気として捉えるのでしょうか?

「畳が腐るほど勉強するよりも、まず散歩する方がずっと良い」という事があります。

今日は、ちょっと大事な現(うつつ)か夢(ゆめ)を書き残して置きたくなりました。
(多謝)