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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

神無月

2008年10月01日 | 千伝。
英語と日本語には、同じ意味を持つ言葉が、ひとつあります。

それが、" Ah, So " = 「あっ、そう」 です。

麻生新首相の言う「全治3年の日本経済」という意味がわかりません。

地方に暮らしていると、既に10年以上の不景気という治療を受けているような気がします。

それと今、世界中に金融不安ニュースが駆け巡っていますが、これまた不思議な話です。

すでに、その予兆は、3年前から始まっていました。

その頃から、米国の証券会社のリストラも囁かれていたはずです。

世界中の経済学者、政治家、金融機関、国家の・・誰もが対応策も講ぜず傍観していたのでしょうか?

否です。

最近、よく「世界での実体経済の悪化」という言葉が目につきます。

実体経済とは、生産と消費(支出・投資)と所得の三つの総額です。

国家の実体とは、国内総生産=国内総所得=生産・消費となります。

その実体経済の悪化原因を作ったのが、資産経済と言われる金融・貨幣通貨分野の「お金や株の売り買い、貸し借りの投資世界」です。

あくまでも個人的な見解ですが、作物や衣類や食品を売買するように、外国為替(貨幣通貨の売買)に投資を行う必要が倫理的に適うのでしょうか?

汗を流して作るものでもなし、非生産的で、倫理にももとるものであるように思えるのです。

ただし、貿易における実体のある為替決済に関しては仕方がありません。

必要な場合にだけ「その国のお金(貨幣通貨)」の売買を認めればよいのではと思うのです。

あとは、違法・・世界中を酒類販売禁止にするよりも難しいのでしょう。

それぐらい人間の金銭欲は、恋愛欲と同じ程度に凄まじいものがあります。

ただ、終始一貫・・

" Ah, So " = 「あっ、そう」のような人生観も虚しい気もします。

自由な世界ほど、不安な面持ちに映ります。

嗚呼、お金、お金・・

この金のためにどれほど多くの悲しいことがこの世に起こることであろうか!
(トルストイ)

恋は、影法師のようだ。
いくら追っても逃げていく。
こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく。
(シェークスピア)

今日から、神無月。

今日一日、あなたが心落ち着く好い日でありますように。