Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

大宮戦プレビュー

2009-05-22 18:51:59 | 浦和レッズ
あさっては、埼玉スタジアムですがアウェイの大宮戦です。直輝の出場停止の件は書きましたが、ナビスコ杯の大分戦で直輝抜きの布陣を試さなかったので、誰を使ってもぶっつけ本番になるのがちょっと不安です。

対戦相手の大宮ですが、今季は2005年のJ1昇格前後に集めたベテランを一気に放出して、若いチームに生まれ変わろうとしています。代表格はJ2で結果を出した藤田、石原の2トップで、石原はスピードと高い決定力、藤田は運動量とポストプレーと、早速持ち味を出しています。

その結果、今季は外国人のFWのデニス・マルケスとラフリッチがほとんどベンチスタートで、彼ら二人がサテライトで2トップを組むなどということもあるくらいです。そんな大胆なことができたのは、今季就任した韓国人監督の張外龍氏の采配もあります。

張外龍氏は、練習試合やキャンプで結果を出した選手をすぐに使うという、選手起用の流動性がある監督です。今は負傷で離脱していますが、大卒2年目で昨年ほとんどトップ経験のなかった市川を開幕戦のFWに起用しています。

その代わり、結果が出ないと動くのも早いです。私が見に行った山形戦で0-3の惨敗を食らうと、これまで不動の存在だったCB冨田を外して、本来ボランチの片岡をCBに置いています。

そのため、大宮のスタメンを予想するには、出ている出ていないだけではなく、直前の試合のパフォーマンスを見ていないとわからないので、サポーターレベルではちょっと難しいです。

対する浦和の方は、ポンテと田中達也にメドが立っていません。従って、エスクデロや三都主にチャンスがある可能性があります。ただ、エスクデロは大分戦で前半限りで替えられました。良くないという理由で替えられたなら、次節は別の選手をというのが自然な発想でしょう。

赤星に出番があるとすればこのタイミングでしょうが、どれだけ他の選手の特徴を理解して、それを埋める動きができるかでしょう。山田直輝はこれができたので、A代表まで行きました。全く同じ動きは無理でも、それに近いものを期待しています。
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プロ野球交流戦

2009-05-21 18:46:11 | 他スポーツ
大分戦は映像がないので、分析記事は書けませんが、埼玉新聞によるとあまり内容は良くなかったようです。山田直輝がリーグ戦で出場停止になるので、山田直輝のいないときの布陣を試すかと思いましたが、唯一のゴールを決めた山田直輝を外していたら負けていました。

今日はいつもと違うネタで、プロ野球の交流戦です。かつて近鉄とオリックスが合併してプロ野球界が大騒動になったときに、当時の選手労働組合会長の古田敦也氏の発案で導入されました。おそらく、当時新球団だった楽天を、巨人戦や阪神戦をつけることで救済する意図もあったと思います。

しかし、今やこの交流戦をうまく戦えないとリーグ優勝は厳しいという大事な試合になりました。まず、最初に思い付くのは、指名打者の制度が、パリーグの本拠地ではあり、セリーグの本拠地ではなしというルールになっていることです。

この制度は、パリーグのチームにも、セリーグのチームにも、戦力の整備の見直しを必要とするものでした。まず、パリーグのチームは、DHに一番良い選手を置かないという変革が必要でした。セリーグの本拠地でその選手を使えないと、実に12試合戦力が落ちた状態で戦わないといけないからです。

一口に12試合と言いますが、これが8勝4敗と4勝8敗では、実に4ゲームもの差がつきます。特に、僅差で決着がつくことが多いクライマックスシリーズを賭けた3位争いでは、この4ゲームは大きいです。

セリーグのチームは、守備に不安のある選手をDHに回して守備を固めるとか、強力な代打要員を置いてDHをにらんだ戦いをするとかの明確なビジョンを要求されるようになりました。かつて、交流戦がなかった頃はセリーグのチームは日本シリーズでのDHの使い方が下手で、DHが8番や9番に置かれるチームもありました。

しかし、今は交流戦でDHに慣れてきたため、日本シリーズでセリーグのチームが戸惑うことはほとんどありません。昨年の日本シリーズでは、巨人の原監督が肩を痛めてマスクをかぶれない阿部慎之介を5番DHに置いて打線の破壊力を増したことがあります。

戸惑いの中でスタートした交流戦も、今や5年目になり、全チーム戦い方はある程度身につけたと思います。ただ、それでも情報量の少ない相手との対戦に、全く戸惑いがないとは思えません。ここでの戦いが、ペナントレースの鍵を握るのは間違いないでしょう。
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ロングスロー(ストーク・シティ)

2009-05-20 18:39:03 | ワールドサッカー
イングランドのプレミアリーグは、どのチームも4バックで、戦術と戦術の攻防はあまり見られないのかなとあきらめていたら、1チーム面白いチームが下位にいました。そのチームは今季プレミアリーグに昇格したストーク・シティです。

とは言っても、トルシエ監督の日本代表のようにフラット3をやる訳ではありません。このストークは、戦力の劣るチームは如何に戦うべきかという一つの例を示しているからです。その戦い方は、4-4-2ではありますが、ダブルボランチが上がらずサイドハーフも守備に参加する守備重視の布陣です。

ただ、もちろんこれだけでは面白くも何ともありません。ストークの良さは点を取る強力な形を一つ持っていることです。それは、ロングスローの強力さです。ほとんどCKと同じようなボールを投げられるデラップというMFがいて、このロングスローにFWが頭で合わせます。

その結果はホームゲームの強さに現れていて、マンUには終了間際の失点で惜しくも敗れましたが、リバプールにスコアレスドロー、アーセナルには2-1で勝っています。しかもアーセナル戦の2点はどちらもロングスローです。

たとえ個人技でもいいから、何か形を持っていることが下位のチームには重要です。このロングスローでストークは、決まったかどうかはわかりませんが、プレミアリーグ残留可能な位置につけています。

ただ、プレミアリーグをずっと守るには、常に新しい形を探し続けないといけません。今季と同じサッカーは、デラップを引き抜かれるとできなくなります。そんな知恵と工夫がどこまで続くか、来季がストークの正念場になるでしょう。

こういう、一つの形を持っていれば、短期決戦なら予想以上のところまで勝ち上がることもできます。私が知っている代表格は、アジアカップで優勝したイラク代表です。当時のイラクはブラジル人のビエイラ監督が率いていましたが、十分な強化期間が取れず、初戦のオマーン戦では東南アジアの暑さにやられてしまい後半はガタッと運動量が落ちました。

これを見れば、「イラクはもってもベスト8が限界」と思いました。しかし、当時のイラクは、カタールリーグ得点王のストライカー、マホムードがいました。ビエイラ監督は3ボランチで守りを固めて、マホムードめがけてクロスを放り込む、比較的単純な形に攻撃パターンを絞りました。

その結果、無理なクロスでも強引に体をねじ込んだマホムードが超人的なプレーを連発して、イラクは優勝という結果を残します。ただ、こういうサッカーを採用したのは、ビエイラ監督がアジアカップだけの契約だったので、短い時間で結果の出るサッカーを選択したという理由もあります。結果的にはイラクは3次予選を突破できなかったので、こういうサッカーは長い期間は持たないのでしょう。
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久しぶりに聞いた名前(ファン・ハール)

2009-05-19 18:27:36 | ワールドサッカー
ちょっと前に、オランダ人のルイス・ファン・ハール氏がブンデスリーガのバイエルンの監督になるというニュースを聞き、懐かしくなって記事にします。彼の名前を欧州のトップレベルのチームで見るのは久しぶりです。

ただ、このファン・ハールは、かつてはオランダのアヤックスを率いて欧州CLを優勝させて、オランダ代表のほとんどが当時のアヤックスのメンバーだったことがあります。今でこそ、世界中で結果を出す監督として引っ張りだこのヒディンク監督が、かつてはファン・ハールの率いたアヤックスのサッカーをほぼそのままオランダ代表に取り入れたこともあります。

そんな、ファン・ハールは1995年のトヨタカップで来日して、日本に3-4-3の攻撃的なサッカーを見せてくれました。私が長い間Jリーグを見ても、4人の中盤がダイヤモンド型に並ぶ、このファン・ハールの3-4-3と同じサッカーを長期間成功させた例は一度もありません。

ただ、当時のアヤックスの黄金時代は残念ながら短かったです。理由は契約期限の切れる選手には移籍金が発生しなくなる、「ボスマン判決」が欧州の法廷で出たためで、当時のアヤックスのメンバーは次から次へとイタリアやスペインの強豪チームに移籍してしまいました。

ファン・ハール自身も、欧州CL優勝監督の実績はステップアップの好機とみて、スペインのバルセロナに主力選手数人と一緒に移ります。ただ、当時は世界最先端の戦術としてもてはやされた3-4-3といえども、伝統あるバルセロナにそのまま持ち込むのは反発も招き、マスコミにはアヤックスのコピーを皮肉って「バリャックス」と書かれたこともあります。

結局、ファン・ハールはバルセロナでは結果を出せず解任され、その後しばらく欧州のトップレベルのチームでは名前を聞きませんでした。(怪しげな記憶では2002年日韓W杯の予選で敗退したときのオランダ代表監督だったかもしれません。)

今や、同じオランダ人のヒディンクには大差をつけられた印象がありますが、ファン・ハールの情熱は死んでいませんでした。今シーズン、オランダリーグで3強の中に入っていないAZを率いて、3強以外のチームでは久々の優勝に導きます。

その結果のバイエルン監督就任です。今回はファン・ハールにとっては世界のトップレベルに返り咲く最後のチャンスかもしれません。今でも3-4-3をやっているかどうかはわかりませんが、是非結果を出して欲しいものです。
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直輝出場停止対策

2009-05-18 18:48:09 | 浦和レッズ
間にナビスコ杯の大分戦はありますが、今気になっているのはリーグ戦の次節大宮戦での山田直輝の出場停止です。山田直輝は既にチームでは中心選手の存在感があり、アンカーの位置からFWの位置まで走れる運動量でチームの攻守を活性化しています。

この山田直輝がいない事実は、相当チームに与える影響が大きいですが、いないときにどういうサッカーをするか予想してみます。ただ、ポンテがいるかどうかで大きく異なるので、両方の場合を考えてみます。

まず、ポンテが復帰できた場合ですが、ポンテの守備を免除している代わりに山田直輝に守備をさせてきたこれまでのサッカーを考えると、鈴木啓太と阿部勇樹は出ることを前提としても、ボランチができる守備力のある選手でないと山田直輝の代役はできません。

ただ、ここまで鈴木啓太と阿部勇樹が皆勤しているので目立ちませんが、浦和のボランチの層は厚くありません。トップで経験がある程度あるのは細貝くらいですが、彼を今の左SBから動かすのは勇気が要ります。

そうなると、サテライトでボランチをやっている赤星あたりも候補になるでしょうが、無難に行くなら原口をMFに下げて高原のFW起用という、山田直輝が出てくる前の布陣に戻すかもしれません。ただ、この場合は原口が守備に追われて持ち味が消えるリスクはあります。

ポンテがいない場合は、確かにトップ下から1本のパスでえぐるサッカーは期待できなくなりますが、選手起用の柔軟性は逆に上がります。エスクデロや三都主に出番があるとすればこの場合だけで、右にエスクデロ、左に三都主と思い切って攻撃的な選手を二枚置く勝負手もあります。

しかし、この場合は、鈴木啓太と阿部勇樹に掛かる負担は大きくなります。彼ら二人はほぼ守備専念になり、サイドアタッカー二枚の個人技に頼る、フィンケ監督があまりやりたくないサッカーになるかもしれません。

それを避けるには、また原口のMF起用が出てきてしまいますが、エジミウソンと高原の同時起用があまり機能していないのはフィンケ監督も気づいているでしょうから、そろそろこのパターンを抜け出して欲しいものです。
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1995年のJリーグ(アーセン・ベンゲル)

2009-05-17 21:25:50 | ワールドサッカー
現アーセナル監督、アーセン・ベンゲルの名古屋時代の思い出です。シーズン途中で名古屋の監督を辞任してアーセナルの監督になったときは、まさか今年で13年アーセナルの監督を続けるほどのワールドクラスの監督になるとは思っていませんでしたが、今やファーガソン(マンU)の次に来るイングランドの監督はベンゲルといわれるほどです。

丁度、浦和サポにとっては、オジェック監督がチーム改革に乗り出し、ブッフバルトをリベロに置いてバインに預けて必殺のカウンターという形で優勝目前まで行ったあのシーズン、ベンゲルは名古屋の監督に就任しました。ベンゲルは選手としてはこれといった経歴はないらしく、練習の際のキックもそれほどうまくなかったという目撃証言もあります。

そんなベンゲル監督が名古屋を生まれ変わらせた手法は、比較的単純な戦術に固定することでした。まだ、当時のJリーガーの中には、3バックと4バックのメリットと弱点を知らないような選手もいたほどで、戦術を試合中に変えて混乱させるようなことはしたくないというのがベンゲルの判断でした。

その結果、ストイコビッチを2トップの一角に置いた4-4-2に戦術を固定した名古屋は、前年までの下位争いが嘘のように、優勝争いに絡む活躍を見せました。ただ、そんなベンゲル監督は、「日本語を覚えたい。ただ、それができなければストレスが溜まるので日本には残らないだろう。」というインタビューを残しています。

フランス人のベンゲルですが、海外でサッカーの監督をやる人物には常識とされる英語力は母国語同然に話せました。日本に来た外国人は、日本で英語が意外と通じないことに驚く人が多いと聞きます。それもストレスの理由だったかもしれません。ただ、たとえ日本語を理解していたとしても、プレミアリーグ屈指の強豪のアーセナルからオファーが来たら、自分の監督人生最大の挑戦として受けていたでしょう。

そこで成功したことは、驚きではありましたが、英語を恐れないことと、若手発掘能力もあり、ベンゲルはプレミアリーグ優勝の経験もしています。今や世界のトップレベルになったプレミアリーグですから、今ベンゲルのことを世界屈指の名将ということを疑うものはいないでしょう。どこまでアーセナルの監督を続けるか、もしくはフランス代表監督を狙うか、楽しみです。
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ポンテ不在のパターン(5/16浦和対G大阪)

2009-05-16 22:01:35 | 浦和レッズ
先週、ポンテの穴は予想以上に大きく、キープしてエジミウソンを裏に走らせる形ができないと当ブログに書きました。しかし、この試合を見て思うのは、ポンテがいないときの攻撃パターンを、1週間で浦和は組み立ててきたことです。確かに、トップ下の位置で卓越したボールキープ力を誇るポンテの真似は他の選手にはできません。

しかし、それならそれで、サイドから低くて速いボールを供給することで、エジミウソンの得意な縦に走る形を出そうとしたのが、前半3分の山田直輝のスルーパスでした。惜しくもエジミウソンがサイドネットに外してしまいましたが、この攻めで、「今日はサイドを使う」というメッセージがチームに共有されたようです。

サイド攻撃なら、エスクデロのドリブルも効きますし、山田暢久のオーバーラップも武器になります。エジミウソン自身がサイドに張っていたのは、真ん中の駒が足りなくなるのでどうかと思いましたが、山田直輝や原口が合わせようとしていました。特に山田直輝のボールへの反応は良く、2度ポストやクロスバーに嫌われましたが、攻撃サッカーのG大阪に対して主導権を握ることには成功していました。

そのため、今回のスコアレスドローという結果は残念ですが、G大阪も橋本の縦パスに佐々木が走ったり、レアンドロがドリブルでこじ開けようとしたりと、攻撃のパターンは多く見せました。浦和の狙いどころは左SB細貝のところというのは、全チームにばれていると思った方が良さそうで、今日のG大阪もそこを狙って攻めていました。

ただ、G大阪にとって不運だったのは、レアンドロの負傷交代でした。ビデオで確認したらドリブルの際に着地を誤った自爆の負傷で、決して浦和がファウルで負傷させたわけではありませんが、Jリーグ最強の2トップのレアンドロ、チョ・ジェジンのコンビが途中で見られなくなったのは、一ファンとしても残念でした。

相手がG大阪であることを考えると、引き分けで勝ち点1を取っておいたことは決して悪い結果ではありません。ちょっとした決定力不足で、こういう結果になりましたが、山田直輝の個人技がG大阪にもある程度通用したことは、良かったとみるべきと思います。結果が出ないことで、フィンケ監督の方針がぶれるのが一番怖いですが、今のところその心配はなさそうです。
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スポーツ観戦の「苦手分野」

2009-05-15 22:32:21 | 他スポーツ
今日、NHKで街道てくてく旅を見ていたら、旅人が元シンクロナイズドスイミングのメダリストの原田早穂さんでした。すっと背筋がぴんとした歩き方に、元アスリートらしい引き締まった体は、さすが五輪の厳しい舞台を経験している選手だなと感心します。ただ、このシンクロナイズドスイミング、スポーツで偉そうに分析記事を書いている私の「苦手部門」なのです。

基本的に、美を採点するスポーツは、どうすれば美しいか言葉にできないので、なかなか良さを人に伝えることができません。特にシンクロの場合、チームやデュエットの動きはメダル争いをするためには合っていて当然と言われるものですから、それにどんな美しさをプラスしているかを表現するのは苦手です。

そういう意味では、あれほどメダル有望種目と注目を集めている、フィギュアスケートも私の苦手部門です。映像を見れば何回転回っているか、慣れている方ならわかるのでしょうが、私は何度見ても回転数を理解できません。たぶん、技の名前を覚えて、前向きに跳んだらアクセルとか、後ろ向きに跳んだらルッツとかわかれば多少は楽しめるのでしょうが、それを実際の映像で確認するまでには至っていません。

球技では、点があまり入らないサッカー慣れしている私は、点数が大量に入るバスケットボールやハンドボールはどこがポイントか分かりにくいので苦手です。多分、全体を通して見れば、大体の傾向はつかめるのでしょうが、まだこれらのスポーツを文章にしたことはありません。

スポーツは好きでも、全てのスポーツを追える人はおそらくいないと私は思っていますが、これらのスポーツが得意な人は、逆に「サッカー?何それ?」と思っているかもしれません。無理に全部追おうとしてしまうと、肉体が耐えられなくなってバランスを崩しますから、自分の守備範囲に絞ってこれからもスポーツを追いたいと思います。
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野球の育成型監督(東尾修)

2009-05-15 18:48:16 | 他スポーツ
育成型監督として、野球で名前が浮かぶのは、1995年から西武ライオンズの指揮を執っていた東尾修監督です。東尾監督は、森監督の辞任でドタバタ劇の末就任したといういきさつがあったので、正直あまり期待していませんでした。

しかし、東尾監督は6年間の監督歴で、2回のパリーグ優勝を果たしています。日本一が一度もなかったので、用兵という意味では勝負弱さもありましたが、森監督時代の主力選手が中心を占めていた西武を、速やかに世代交代させた実績は評価しています。

東尾監督が育てた選手と聞いて、一番最初に名前が浮かぶ選手は松井稼頭央です。当時はショートのポジションには田辺という、最盛期には1億円をもらっていた選手がいました。しかし、東尾監督は松井稼頭央の将来性を評価して、1996年のリーグ後半戦に松井稼頭央を9番ショートでスタメン出場させました。

しかし、そのときの結果は打率2割5分、本塁打1本と主力選手に据えるには物足りない成績でした。しかし、この成績を分析した東尾監督は、左投手は打っているのに、右投手には1割台という事実に気付きます。

それなら、松井稼頭央の俊足を生かしてスイッチヒッターに転向させれば、足で1割台よりは良い成績を残してくれるだろうと判断しました。これが、メジャーリーガー松井稼頭央の原点になりました。松井稼頭央自身も、試合後に毎日筋力トレーニングを行い、左打席でのスイングを速くする努力をしました。

投手では、西口、豊田、石井貴らを一本立ちさせました。西口は森監督時代は消化試合で1試合投げただけでしたが、東尾監督がそのスライダーの切れを評価して、先発ローテーションに据えると、毎年安定して二桁勝てる投手として、多くの投手に尊敬される存在になりました。

また、森慎二から豊田への必勝リレーも、オリジナルは東尾監督です。投手は先発完投という考えだった豊田の説得は難航したようですが、先発では3番手以下の普通の投手だった豊田をリーグ屈指の抑え投手にしたのも東尾監督です。

今の西武には東尾監督が育てた選手は西口くらいしか残っていませんが、西武がなかなかBクラスに落ちないチームであり続けたのは東尾監督の速やかな世代交代が理由と、今でも思っています。
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育成型の名監督(フィリップ・トルシエ)

2009-05-14 18:55:40 | ワールドサッカー
先日、ボラ・ミルティノビッチのことを用兵型の監督と言いましたが、育成型の名監督といえば、海外の例は調べにくいので、元日本代表監督のフィリップ・トルシエを例に挙げます。

もともと、トルシエ監督が就任した1998年は、日本代表はW杯で3戦全敗を喫し、地元開催の2002年に向けた若手の育成は緊急の課題でした。そのため、日本協会はトルシエ監督に対し、2000年シドニー五輪に挑むU-23代表監督との兼任を監督就任の際の条件にしました。

自ら育てたU-23代表の選手を中心選手にしてW杯を戦って欲しいという日本協会の考えでしたが、トルシエは契約には入っていなかった1999年のワールドユースのナイジェリア大会を指揮することを引き受けます。

このときのユース代表は、結果的にシドニー五輪のU-23代表に多くの選手を送り込み、若いうちからトルシエ監督の考え方を吸収できたことは大いに日本代表の強化にプラスになりました。結果も準優勝と予想以上で、右肩上がりの日本代表が見られると期待した記憶があります。

また、トルシエ監督が持ち込んだフラット3という、最終ラインを横に3人並べる3バックも、当時は斬新な戦術でした。岡田監督がフランスW杯で採用した3バックは、ほとんど5バックと言っていいもので、4バックでは守り切れないから慎重にリベロを置くという格下の戦い方でした。

それを見ていた私が、ワールドユースで最終ラインを強気にコンパクトに保ち、相手をオフサイドに掛けるフラット3を見た印象は強烈でした。3バックでもやり方次第で攻撃的にも戦えるということを、トルシエ監督が教えてくれたようです。

トルシエ監督は、日本代表監督になる前に、アフリカ選手権で国際的には無名のブルキナファソ代表を率いて、4強に導いた実績があります。ただ、トルシエ監督は基本的に組織を維持することを重視する監督なので、個人技を好むナイジェリアあたりでは人気がなかったようです。

日本代表監督としては、W杯のノルマとされていたベスト16をクリアしたのですから、成功と言っていいとは思います。ただ、ベスト16のトルコ戦で今一つ低調な戦いをしてしまったことが惜しまれます。韓国のヒディンク監督がこれ以上はないという結果を残したので、もう少し何とかならなかったかという思いは今でもあります。
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