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カルロス・ケイロスの記憶

2020-05-19 22:47:08 | ワールドサッカー
記憶ネタは、元名古屋監督の現コロンビア代表監督、カルロス・ケイロス氏の記憶です。ケイロスは監督を指導できる、世界でも数人しかいないスーパーライセンスを持つ監督として、鳴り物入りで名古屋の監督に就任しますが、名古屋では彼が輝いた印象はあまりなく途中解任されています。

ケイロスはその後、マンUを率いていた名将ファーガソンのアシスタントになります。あのファーガソンほどの人物が信頼してアシスタントに置くのだから相当の手腕なのだろうと思えますし、一時Rマドリードの監督になるために離任していた彼を、解任後にファーガソンが再びアシスタントに呼び戻しているところに信頼が表れています。

その後は名将ルイス・フェリペの後任としてポルトガル代表監督になっています。当時のポルトガルは2010年南アフリカW杯でベスト16でした。これは成功と見るか失敗と見るか微妙な結果で、ルイス・フェリペの4-2-3-1を受け継いだ采配でチームをまとめましたが、世界的に成功したとは言えない結果に終わります。

ケイロスの成功は、その後のイラン代表でのものが大きいです。当時、2010年W杯で予選敗退していたイランにとっては切り札と言える起用で、イランという個人の強いチームにまとまりをもたらすことができていました。右サイドをデジャーガで切り崩し、クロスを1トップのアズムンが合わせるというチームの形もしっかりしていました。

イランを率いて、2014年、2018年と2大会連続でW杯出場に導いたケイロスですが、特筆すべきは2018年です。このときは、突破が決まった8戦目までで無失点という抜群の安定感を発揮しました。もともと、手堅いタイプの監督ですが、イランというチームに規律を徹底させたことはこの結果からも見て取れました。

もっとも、イランはW杯で上位に行けるほどのチームではありませんでした。コロンビアはもっと強く、世界を驚かせる可能性を持っているチームです。ベテラン監督の彼ですが、2022年カタールW杯で彼の采配に驚く可能性も持っている、名将の一人に数えられる監督だと思います。
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