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小笠原満男、現役引退

2018-12-28 21:31:10 | 他チーム
他チームネタですが、一つの時代が終わったと感じた引退がありました。鹿島MF小笠原満男選手の現役引退です。小笠原は今季で39歳になり、今季は少しずつ出番が減ってきた印象もありますが、それでも埼スタの浦和戦には出ており、先日のクラブW杯でも途中出場しており突然で驚いた引退です。その小笠原の思い出を書きます。

小笠原は岩手県の大船渡高校から鹿島に入ってきました。高校時代の学ラン姿がサッカーマガジンに乗るほどの注目選手でしたが、彼がスターダムにのし上がったのは1999年のワールドユースでした。当時、小野伸二がトップ下、小笠原がボランチだった黄金コンビで、U-20日本代表を世界で準優勝まで導いた大きな原動力になりました。

A代表に定着したのはジーコ監督時代です。もっとも、当時の小笠原は不遇な立場でした。国内組で行われる試合では必ずスタメンだったものの、本番のW杯予選では中田英寿、中村俊輔ら海外組が戻ってくるため、常に判で押したようにベンチに追いやられるという立場でした。同様に不遇だった選手に遠藤保仁もいて、当時小笠原と遠藤保仁はどんな思いで代表に合流しているのだろうと思ったほどです。

小笠原のゴールで印象的なのは、2005年の親善試合、フィンランド戦(エコパ)での超ロングシュートです。誰もがシュートを予測していなかった、センターサークル内から意表を突いて打ったロングシュートが決まって、日本代表は2-0でこの試合を勝利します。そんな、常に相手が考えないことをやる姿勢は、ジーコイズムの後継者という印象も持っています。

海外挑戦も、イタリアのメッシーナで叶えました。子供の教育問題もあって海外で過ごした時間は長くなかったですが、セリエAがどんなものか知っておいたことは、その後39歳までプレーできた理由の一つでしょう。その後は鹿島に戻り、攻撃的MFだったポジションをアンカー気味に下げて、長く鹿島の中盤に君臨しました。

鹿島にとって、浦和やG大阪が達成したACLのタイトルは、長年の悲願でした。その夢を達成した今は、やるべきことはやったという思いなのかもしれません。敵ですが本当にいい選手でした。きっと彼のことは忘れないと思います。
コメント (1)
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