Kobby loves 埼玉&レッズ

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2ラインコンパクトサッカーの破り方(7/22C大阪対浦和)

2018-07-22 22:00:25 | 浦和レッズ
今日のアウェイC大阪戦は、1-1の引き分けでした。結果は引き分けでしたが得たものが大きかった試合です。そう感じた理由として、C大阪のように2ラインを自陣に引いてくる相手に明確な攻略法を見せたことが挙げられます。C大阪は、3部練習で培った体力レベルの高さが売りで、立ち上がりは浦和の両アウトサイドを押し込み、浦和としては苦しい布陣である5バック気味に守るのを強いられます。

その展開が生んだC大阪の先制点とも言えます。CKから、GK西川周作がパンチングで逃げようとしたボールが味方DFに当たってこぼれるという不運で、ゴール前にいた高木俊幸が決めてC大阪が1点を先制します。この暑さの中で、無理に追わなければいけない展開が最も選手を消耗させると、嫌な予感もしましたが、浦和のオリベイラ監督はしっかりとC大阪対策を立てていました。

まずは、シャドーで起用された新戦力のファブリシオです。ポルトガルリーグで15得点を挙げているという得点力が売り物と言われていましたが、実際は味方のために脇役になることを厭わない日本向きの選手です。カウンターからファブリシオに縦パスを出して、彼の高いテクニックを生かしたボールキープから興梠慎三を走らせる攻撃には大いなる可能性を感じました。

また、2ラインコンパクトサッカーの破り方にも一つの工夫を見せていました。それは、DFラインからのロングボールで興梠慎三や宇賀神友弥を走らせる攻めです。通る確率こそ100%とはいきませんが、この攻撃は相手のプレッシャーのきついラインの間で持つ必要がなく、プレッシャーのかからないところから一気に攻撃につなげることができます。この攻めを続ければ勝てると確信し、事実C大阪の動きは先に落ちてきましたが、ゴールは生まれず70分を過ぎます。

さすがに苦しいと思われました。頼みの綱の柏木が足を痛めてCKが蹴れなくなり、武藤雄樹が代役でCKを蹴るという逆風もありました。しかし、同点ゴールはそのCKでした。武藤雄樹が蹴るオプションももちろん用意しており、ファーサイドでファブリシオが落としたボールに興梠慎三がゴール前で振り向きながら決めた会心のゴールで浦和は同点に追いつきます。

試合はそのまま1-1で引き分けました。ベルギーに移籍する遠藤航の門出を勝利で飾れませんでした。しかし、これまでJリーグを席巻していたC大阪のプレスに対して対策を立ててその通りに試合を運べたところは評価できます。オリベイラ監督がJリーグの相手を研究し、レッズの選手なら何ができるか、両方の条件の検討がうまく行ったからこその結果だと思います。
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西武対楽天16回戦

2018-07-22 13:22:38 | 他スポーツ
昨日の西武ドームの試合展開です。西武先発は2年目の若手今井、楽天先発はパリーグ防御率トップの岸ということで、西武としては岸から少ない点を取って継投に持ち込みたい試合に思えました。今井は初めて見る投手なので注目しましたが、下半身を大きく使って体を目いっぱい使って150kmのストレートを投げる、いい投げ方をしています。

もっとも、この日はそのストレートを相手に狙われていました。そのため、もう一つの武器であるスライダーを右打者の外角にうまく決めて見逃しを取って投球を組み立てられました。まだ、ストレートで明らかなボール球がある、カーブを安定してストライクゾーンに制球できない課題はありますが、6回を投げて島内の本塁打を含め3失点なら合格点の内容でしょう。

これに対し、相手先発岸はこの日は良くない内容でした。岸の場合、早いカウントでストレートを投げてカウントを整え、勝負所でカーブを投げて相手をじらす投球が本来の投球ですが、この日はその外角のストレートがほとんどボールになっていました。これなら、同じコースに投げるスライダーには西武打線は手を出さないので、内角に投げてくるストレートを狙えば長打も打てる出来でした。

そこを畳みかけ、初回に高めのストレートを浅村がライトスタンドに2ランを放って試合を優位に運ぶと、3回に中村剛也がセンターへソロ、4回に浅村がレフトにソロを放って、今井に勝利投手の権利が残った状態で継投に持ち込めます。ここまではベンチの意図通りの展開です。しかし、それからが西武が抱える、中継ぎ投手陣の苦しい台所事情が現れてしまいます。

7回からリリーフした野田は、当初はストライクゾーンに投げられていたものの、打たれ出すと気負ってコントロールを乱してストレートの四球を出す乱調で、2失点で逆転され1イニング投げ切れず平井にリリーフを受けることになります。平井は何とか切り抜け、7回裏にさらに岸を攻めて中村剛也の2ランと岡田のソロで3点を追加してリードしたものの、8回にマウンドに送った武隈が2四球と満塁ホームランという大乱調で、9-7と逆転された西武にこれを取り返す力は残っていませんでした。

去年、ある程度勝ちパターンでも使えていた中継ぎ投手陣が、今年は皆揃って悪い内容です。今やライオンズでは、防御率3点台だと「いい中継ぎ」で、4点台でも「まだまし」になってしまいます。これは、優勝を狙うために大きなハンデになりそうだと、先の展開が不安になるような負け方でした。















































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