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監督の「前職」

2011-05-10 19:11:07 | ワールドサッカー
普通、プロサッカーチームの監督の前職ということになれば、大抵は選手でしょう。ただ、アーセナルのベンゲル監督や元日本代表のトルシエ監督のように、現役時代は2部リーグでプレーするのが精一杯だった名監督もいます。そういう監督は練習のときのキックがあまりうまくないので、練習をずっと見ている記者には大抵ばれます。

しかし、世界を見渡すとプロ経験のない名監督もいます。代表格は現Rマドリード監督のジョゼ・モウリーニョです。彼は監督になる前はバルセロナでボビー・ロブソン監督の通訳をしていました。

欧州では下位チームになると監督にも通訳を置かないチームもありますが、ボビー・ロブソンがイングランドで名将と呼ばれるほどの人物だったため、モウリーニョを通訳につけました。通訳は監督のほとんど全ての言葉を聞ける立場ですから、この通訳時代にロブソンの理論を吸収した可能性が高いです。

プロ経験なしで監督になったのは、元日本代表の城彰二さんがスペインリーグでプレーしていた当時のマンサーノ監督がそうでした。元教員だったそうで、プロ経験なしで監督になるくらいですから、相当の理論家だったのでしょう。

日本で無名選手からJ1監督までのし上がったのは、現甲府監督の三浦俊也氏です。三浦監督は現役時代はアマチュアチームの新日鉄釜石でプレーして、ドイツで指導者の勉強をして、大宮アルディージャでピム監督のアシスタントになります。

ピム監督が辞任した大宮アルディージャが、当時の路線を継承できる監督を希望したので、アシスタントの三浦氏が昇格することになりました。手堅いチーム作りをする三浦監督の指導方針は、J1下位で残留が目標というチームには合っていて、毎年どこかのチームからオファーが来る存在です。

サッカーの監督は野球と違って、一度くらいの解任なら再起のチャンスはありますし、選手時代はそれほど実績のなかった人でも努力次第でなれる可能性のある地位です。ただ、降格があるため、ちょっとチーム状態が悪くなると突然解任されることもあります。

理想のサッカーを求めて、監督は日夜努力していると思いますが、サッカーは試合数が少ないので、早めに手を打たないと手遅れになるからだと思います。厳しい世界ですが、自分の理想をピッチの上で表現できる楽しさは何物にも代えがたいのでしょう。
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