Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車 小物の取付けと駄目の手直し

2013-09-23 20:24:17 | わかり易い 自転車整備
前回ブレーキの調整が終わりその手応えがとても良くなりました
今回は小物の取付けと少し気になった所が有ったので 
その手直しを行います




前回調整をしたフロントブレーキですが 凄く
絞り込んであります これは使っているリムが
FIAAME フィアメのピスト用で このリムがかなり
細身だからですね






今回はサイクルコンピューターを取り付けます
これはスピードセンサー 取り付けにはタイラップを
使います タイラップは試合会場にも持って行くと
色々と便利なので 何時も手元に置いています






ホイールのマグネットに合せ位置決めをしタイラップで
確実に固定します 本来 2本で止める様ですが ここは
そんな事に拘らず確実性を重視します フロント周りの
トラブルは大きな事故に繋がります 

最近は試合でもチップをフロントフォークに装着しますが
あれも下へずれない様 別にタイラップを用意し
しっかり取り付けた方が良いですね






ハンドルにメーター本体を取り付けます






メーターのベースはネジ一本で固定






それにメーターを取り付け 作動確認、大丈夫です
しっかりと動きました






ブレーキ調整の時に気になった部分です ブレーキの
アウターの長さは変えていませんが ブレーキゴムの
交換などでインナーワイヤーのクランプ位置が変わり
ワイヤーにキンクや変形が視認出来ます 

これはあまり良くないのでハンダ付けで少し補修して
おきましょう 変形したのがクランプ部の上なら
インナーは交換した方が良いですね




ワイヤーにはすでにオイルを塗布しているので 
シンナーで良く油脂を落し 洗剤で洗いました
そして強めのフラックスを使います 強酸性です






酸性の液体が金属に付くと 錆びて下さいと言って
いる様なものです ここは慎重に爪楊枝の先に
フラックスを取り必要ヶ所だけに塗ります






一般の金属用のハンダを使いワイヤーに良く回します






ワイヤーも少し長いので少しカットします 私が切った
長さは競技用自転車のノリです 一般車にすれば少し
短めですね




オイルを忘れずに塗っておきましょう






ハンダ付けが終わりました 無理に整形すると
ワイヤーが切れたりするので形まで整えていません






メンテスタンドの上でハンドルを付けていますので
自転車にまたがりハンドルを真っ直ぐに調整します





変わり映えのしない草花ですが この様な道端でも少し秋を感じさせてくれますね

メンテスタンドの上ではしっかりと調整が出来ない事がまだ残っています 
次回はそんな調整を行いましょう

前回の作業 【 自転車の ブレーキ調整を行う 】

次の作業 【 自転車 ヘッド小物の玉当り調整 】

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自転車の ブレーキ調整を行う

2013-09-22 20:27:37 | わかり易い 自転車整備
前回前後のブレーキゴムを交換しました 今回は前ブレーキの調整を
行います 調整し切れない所では力技も使っています、この様な荒業が
必要な時も有ります




ブレーキ調整の行程で船(シューホルダー)の
不具合が見つかり船とゴムを交換した 私の
お買い物用自転車 



作業の流れでリアブレーキの調整は済ませました 
今回はフロントの調整を行います、その為に前輪を
取り付けましょう




自転車をメンテスタンドから降しました 久し振りです






後輪を保持するワークスタンド これは鋼管を使い
自作しています ちょっと有れば便利かな・・






前輪を取り付けるのはフロントフォークのエンド、
爪と呼ばれる先端部分です






そこへ前輪のハブナットで締め付けて固定します
このハブは CAMPAGNOLO RECORD ロックナットに
1967年の刻印が有る古い物です




まずホイールをフロントフォークに装着します








このハブナットに使うのは 15mmレンチ 使う物に
決まりは無いのでご自分の使い易い工具で O.K です






自転車の正面から ハブナットを締め付けます
ここではこの正面と言うのが大切な整備姿勢です
※ ネジは正ネジです




フロントホイールの取付けにも センター出しは必要で
フォークとホイールの間に指などを差し込み 左右の
隙間を揃えながらホイールの締め付けを行います
これは正面から視認しながら行うのが良いでしょう






これで前輪が正しく装着出来ました 調整するブレーキは
DIA-COMPE のサイドプル 一般車でも一番多いタイプです






ブレーキのワイヤーはまだ仮止めです ブレーキゴムの
位置調整などをし易い処までワイヤーを張ってやります
使っているスパナは 8mm ※ 正ネジです






ブレーキゴムの位置調整には 5mm のアーレンキーを使い
リムの上端から下へ 1~2mm 下った所へゴムの上端を合わせ
固定します

※ これとても大事
  ブレーキのシューホルダー(船)にはゴムが抜けない方向が
  有ります 前輪も後輪もそれを前に向けて取り付けるのは
  お約束事 そして位置調整でゴムがタイヤに当る様な事は
  絶対にしてはいけません






そしてブレーキゴムのセンター出し これはゴムと
リムの隙間を左右揃えてやる作業です






これはブレーキ本体の取付けネジを緩め 位置調整し
締め付けます これが案外一発で決まらず、そんな時は
何度も作業を繰り返します






これで左右の隙間が揃いブレーキのセンターが出ました




ただちょっと右側のゴムが前開きです 少し許容範囲を
越えています この船はトウイン・アウトの調整が出来ません






そんな時はブレーキ本体をモンキーレンチなどで挟み
力技でエイヤーです ブレーキゴムの取付け部を
挟むと傷も付かずに おおむねこの調整が行えます




最後にブレーキワイヤーの張り調整を行います
張り代はご自分の好みで行えば良いでしょう




このブレーキに力技の調整が必要なのは ピスト用の 
フォーククラウンにブレーキ用の穴を開けています 
その時に真っ直ぐ開いていなかったのが原因ですね 
まあ開けたのは私ですから、文句を言って行く所は
ありません(笑)
その時の様子 【 お買い物まで もう少し 】





これでブレーキの基本的な調整は完了です 本体は分解し、ワイヤー類も丁寧に
手を加えました そうして組んだブレーキは手応えが非常にカッチリした物に
なっています

前回の作業 【 自転車の ブレーキゴムを交換する 】

次の作業 【 自転車 小物の取付けと駄目の手直し 】

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元国体選手達が遊びに来ました

2013-09-21 20:23:53 | よもやま話
私が兵庫県自転車競技連盟の仕事から離れて久しいのですが 国体の監督を
していた頃の選手達が自転車小屋へ来てくれました





何か派手な自転車が走ってくるのが遠目から分かりました この黄色って良く目立ちますね






アルミの廉価版の自転車だと思うのですが
結構恰好が良かったですね 見ていておかしくないのは
やはり乗り手の乗車姿勢が決まっていて それに合った
ポジション出しをしているからでしょう




この自転車に乗って来たのは 梅村元選手
彼は国体 10回出場で表彰されています
私の選手時代、彼は滋賀県登録だったので
同じレースでも走った不思議な縁です 私が
監督だと言っても梅村君の方が歳は上だった
はずです

今でも若い子達と一緒に練習をこなし マスターズの
ロードで本当に優勝を狙ってるみたいですよ





二人で話をしているとこんな迫力の有る自転車で もう一人乱入者が有りました
この自転車って迫力が有りますよね






スペアタイヤの畳み方が綺麗です ここはセンスが
表れる所ですね 凄いヘッド周りです




こちらは浜中康志元選手 彼は先日行われた
スポーツマスターズ 北九州大会のケイリンで
表彰台に上がっていました 現役の頃もやはり
スプリンターで国体の 1000mT.Tで入賞もしています




私は昔の資料を結構保存しています その資料を
見ながら懐かしい話に花が咲きました

この辺の競技指向が強い人間が集まると おおむね
良く似た話になって行きます 楽しい自転車と
苦しい自転車 貴方はどちらを取りますか?なんて
処かな・・




話しが進みお昼の時間です 私が良く利用する
ネパール料理のお店です、皆さんにしたらまたここか
と思われるかも分かりませんが 自転車のジャージで
入れるお店も限られます そして初めて来た人は結構
楽しんでくれます




皆、好みの物をオーダーし 黙ってこれが出て来たら




あまりの大きさに驚き・・・




自然と笑みがこぼれ まずカメラを出す




もう食べる前に満足の笑顔です(笑)

こうして始まるお食事はとても楽しく頂けます
ここでも色々な話が出てきてとても充実した
時間を過ごしました





楽しい時間は直ぐに過ぎてしまいます 120kmを自走で来てくれた梅村君の帰路の事も
考え 明るいうちにお開きにしました 是非又遊びに寄って下さいよ

ちなみに梅村選手は VIVALO ビバロに 浜中選手は DIA-COMPE に居た
業界人間でした

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自転車の ブレーキゴムを交換する

2013-09-20 20:18:46 | わかり易い 自転車整備
前回ブレーキのワイヤーラインを決め、今回はブレーキ調整をする予定でした
その作業を進めている途中でブレーキゴムを交換する事にしました






前回ブレーキワイヤーを仮止めしたリアブレーキ
今回はブレーキの各部を調整します






まずはブレーキゴムの位置調整から始めます
ユニバーサルの純正の赤いゴム 船を固定する
ボルトを緩めます 使うスパナは 9mm ※ 正ネジです






工具を通じ少し嫌な手応えを感じたのでブレーキゴムを
外しました やはりこれは良く有りません






反対側のゴムも外し比べてみましょう 本来船に付いている
メスネジ部分が外れています 昔からユニバーサルでは
良く有る事でしたがその手応えをまだ手が覚えていた様です






この船(ホルダー)だけ補修部品として在庫もしていますが
この効きの悪いゴムよりましな物が有るので 純正に拘らず
そちらを使いましょう






ただ一度使っていた物なのでゴムの手入れと修正を
してやりましょう 結構リムのアルミ片が刺さっています




有る程度サンドペーパーで擦ってやり 先の細い物で
異物を出してやります これもアルミ片です




そんな事を繰り返し ゴムの表面も綺麗になりました






カーボン柄のシューホルダー(船) 取り付けには 5mm の
アーレンキーを使います






ブレーキゴムの位置は リムの上端から 1~2mm 下へ
下げた所 ゴムの前後の高さにも注意を払いましょう






このシューホルダーはトウイン・アウトの調整が可能です
レポート用紙をゴムの後部に挟み ややトウインに調整
しておきます




ブレーキゴムとリムの隙間が ゴムの後部より前部が
やや狭いのがトウインと呼び ブレーキの鳴きを抑える
効果が有ります




ブレーキワイヤーが仮止めです リムとゴムの隙間や
ブレーキレバーの握り代を最適な所でワイヤーの張り
調整を行い インナーワイヤーを本固定します






ブレーキゴムとリムの隙間を左右揃えるのが センター出し
その調整はこのブレーキ取付けボルトを緩め 位置を決めて
から本締めします 一回で決まらなければ納得出来るまで
この作業を繰り返します






左右の隙間が揃いセンターが出ました これで
リアブレーキの調整は完了です




フロントブレーキです 純正の腰高のゴムが
付いています






こちらもシューホルダーとゴムを交換しましょう
DURA-ACE 7400 の物ですがまだ使えるので 
これを使います






純正のシューホルダーを外します 取り付けナットは
10mm のレンチを使います ※ 正ネジです






左右のホルダーとゴムを外しました 今まで使って
いましたが このゴムは効かないですね(笑)




廉価なブレーキですが、小振りで綺麗な部品だと
思います






このシューホルダーも取り付けには 5mm の
アーレンキーを使います




この段階では軽く締めておくだけで良いですね
※ 正ネジです





DIA-COMPE の純正から旧型の DURA ACE のシューホルダーセットですが
見るからにレーシーで効きそうな感じがします 実際はどうなのかな・・・

今回の自転車整備はごく基本的な事を丁寧に進めて行っていますが
少し経験の有る方達には物足らない事かと思います ただ全く経験の
無い方達にも分り易く進めて行きたいので もうしばらくお付き合い
下さい

そして私は自転車屋さんでも有りませんし何の整備資格も持ち合わせていません
自分自身が長く関わって来た経験則が全てです その辺も宜しくご了承下さいね

前回の作業 【 ブレーキ ワイヤラインの取付け 】

次の作業 【 自転車の ブレーキ調整を行う 】

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ブレーキ ワイヤーラインの取付け

2013-09-19 20:09:19 | わかり易い 自転車整備
長く掛かっている自転車の基本整備 今回は前後のブレーキに
ワイヤーを取り付けます






ここまで整備が進むと残りわずかですね
今回取り付けるワイヤーは再使用しますが
丁寧に手入れは済ませています
その時の様子 【 自転車 ブレーキワイヤーの手入れ 】






前後のブレーキです キャリパーブレーキと
呼ばれる一般的な物を使っています






ブレーキレバーとブレーキワイヤーです






ブレーキレバーに付いているアジャストボルトですが
アルミで出来ています これは良く動かなくなるので
綺麗に掃除をしグリスを塗っておきます




アジャストボルトにはこの様にスリットが入っています
これはインナーワイヤーの脱着を容易にする為のものです




今回腐食防止に使うグリスは Super Lube を選んでいます






ブレーキのインナーワイヤーの先端、レバー側にはこの様に
タイコと呼ばれる物が付いています これはレバーに依り
形が違うので交換する時には 同じ形状の物を用意して下さい

タイコにグリスを塗ります ここは良く腐食し取り外しが
出来ない事が有るのでグリスは塗った方が良いですよ






ワイヤーの取付けは このレバーの場合、裏側から
行います これもレバーに依り違いがあります






レバー側にタイコを受ける部分が有るのでそこへタイコを
納めます そこからインナーは先程のアジャストボルトの
スリットを通します






レバー内へインナーを通しアウターをアジャストボルトで
受けます




そのワイヤーをリアブレーキまで回します 
このアウターは自転車のバランスを見ながら
何処を通すか決めれば良いですね

又私は左レバーを後ろブレーキにしていますが
これの決まりは無いので 左右のレバーを
どちらのブレーキに使うかは自分の好みで
決めれば良いですね




リアブレーキにインナーワイヤーを仮付けします






このユニバーサルのブレーキのナットには
11mm のスパナを使います これもブレーキに依り
色々ですので それに応じたスパナを使って下さい
※ ここは正ネジです






前回ワイヤーの先端をハンダ付けしているので 先が
ばらけず作業が楽です インナーワイヤーを仮止め
しました






アウターワイヤーの固定にはこのワイヤーバンドを
使います








ワイヤーを固定する前にこのラインを消してしまいます
サドルの前後位置を印した物ですがもう必要ありません 
水性のポスターカラーなので ワックスで拭けば消えます






ワイヤーバンドは後ろと前の二か所で良いでしょう
ネジには小さなマイナスドライバーを使います






ワイヤーラインは真っ直ぐに伸ばした方が綺麗ですよ
また後ろのシート部の曲がりはセンスが表れる部分です




次はフロントです こちらは DIA-COMPE のサイドプル






このブレーキメカのアジャストボルトも良く腐食し
動かなくなります ここにもグリスを塗っておきます






ブレーキレバーへのワイヤーの取り付け方は先程と
同じです こちらもワイヤーを仮止めします 
使うスパナは 8mm 可愛いですね ※ 正ネジです




これでワイヤーのラインは決まりました






携帯用の空気入れを取り付けましょう これを昔から
インフレ―ターと呼んでいます でも外人さんには
何の事か解らないらしいですね






ポンプアダプターの先を B.B シェルに当てて
ダウンチューブに添わせます






インフレ―ターの頭側にポンプペグを取り付けます






これはマイナスドライバーで締め付け ※ 正ネジ






これでポンプが取り付きました ペグのメーカーは
PRIMUS プリマス






CILCA シリカのインフレ―ター 昔のロードレースでは
今の様にサポートカーが伴走する事が無く 自分でスペア
タイヤを持って走っていました そんな状況なので少しでも
早く空気が入るインフレ―ターが必要だったのでしょうね





近くの河原で咲いていた小さくて可愛いお花 オレンジ色が鮮やかでした
次回はブレーキ調整を行いましょう もう少しですね

前回の作業 【 自転車 携帯品の点検 】

次の作業 【 自転車の ブレーキゴムを交換する 】

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