Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車 ハブ毛 自作物

2016-07-24 20:06:17 | 自転車部品・用品
随分昔から一般自転車に良く使われていた ハブ毛 最近は昔ほど見なくなりましたが
自転車を大切にすると言う気持ちが作らせた商品だったのかも分りません





私が選手時代に長く使っていたホイールですが使わなくなってから
ずっと手入れをしてもらえなかったロード用のホイールです






カンパのラージハブの36穴で組まれたホイールですが 
スポークはどれ位張っていたのでしょう 少し見てみます
テンションメーターのこの数値を換算表に照らしても
スポークテンションが載っていません それ位柔らかな
組み方をしています この頃はそれ程深くは考えて
いませんでしたがスポークを張り過ぎると ホイールの
寿命が短くなる事が感覚として有ったのだと思います




このホイールには自作のハブ毛 とは言えないかな
それを模した物を使っていました






ハブ毛と言うのはこの様な物ですが 何故か殆んどの物が
けばけばしい色をしています 昔は普通の自転車はもちろん
運搬車にも良く使われ ここに油を塗りハブがテカテカに
光っていた物も良く有りました 持ち主のおやっさんが
自転車を大切にしていたのでしょうね






このホイールのリムはもう使えないので分解しました
普通ならスポークを切ってしまうのですが それも
何か可哀想な気がしてニップルを緩めました






この頃のハブやリムはアルマイト加工がされていない
物が多く アルミの素肌は直ぐに錆びてしまいます
だから金属磨きのメリナやピカールは今以上に良く
使っていました 練習用のホイールには先程の
ハブ毛を使っていた事も有ります ウエスを細く
切り、輪にして取り付けている選手も居ましたね






このホイールに使われていたカンパ・レコードの
ハブはまだまだ使えるので磨きとグリスアップを
済ませています






さてこの古いハブに使っていたハブ毛は 足の
固定に使うトウストラップで作っています






私達が使うストラップは革ですが この様に片方は
三角の頭を作り も片方は切込みを入れています






それをハブに巻き 三角の頭を切込みに通します






切込みに通した後、三角のくびれた部分で90°回すと
まず外れる事は有りません






こんな事は誰に教えて貰ったのかなあ・・





昭和46年の写真ですがフロントハブに使っていますね この時のハブは
フランスの Normandy ノルマンディでした 私は 17歳 いきなり今の様な
オヤジになった訳ではありません






当時はとても重宝していました でもこんな事を
していた選手の方が少なかったかな・・





アルマイト加工がされる様になってからの部品には必要の無い物かも分りません
お家に有る普通自転車や奥さんのご婦人用自転車に付けてあげると ご主人の
株が上がるかも解らないですね


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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革製ハブ毛 (ひろべぇ)
2016-07-26 21:38:36
kinoさん今晩は。
レース志向の全くない僕は、kinoさんがいつもマイクロロンという高価なケミカルを使ってコンマ一秒の短縮のために非常に手間をかけて整備されているの感心して拝見しておりますが。
こういうものをハブ胴に巻き、ぶら下げる抵抗はそれを相殺してしまうのではないかと、少し苦笑してしまった次第です。
良き時代の良き遺物という感じでしょうか?
ひろべぇさん (Kino)
2016-07-26 23:14:41
この当時って今ほどケミカル品の種類も無かったので
決戦用のハブにカンパのグリスを使い 練習用には一缶 200g 80円程の一番安いグリスを使っていました
ですからこんなハブ毛も付けていたのは練習用の車輪だけです

この記事を書いてから どこでこんな物を覚えたんだろうと記憶を辿っていると
子供の頃から一人で競輪場へ行っていましたが その時に競輪選手の人がしていたのを真似たのだと思います
その頃のトラックハブは継ぎハブが多かったので 鉄の銅にはこんなの必要だったのでしょうね

車輪の中心ですからそれ程影響は無いと思いますが この輪っかは、コロンコロンと回っていましたね

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