Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

オールドカンパ ハブのグリスアップ

2013-06-22 20:48:38 | 自転車整備 ハブ
前回分解し各パーツの洗浄が終わったオールドカンパと呼ばれる
Campagnolo RECORD ハブ 今回はグリスアップをし組立、調整を行います






前回丁寧に洗浄した回転部のパーツ達 今回は
グリスを使い組立と調整を行います

選んだグリスはフィニッシュラインのテフロン系
Premium Teflon Grease 今回初めて使ってみます








回転部の組み立ての前に 洗浄に使った Spin スピンの
パーツクリーナーがかなり強烈に油脂類を落すので
シャフトの内部や 分解していない方の玉押しのねじ部に 
粘度の高い Super Lube スーパールーブの超耐久潤滑剤を
塗布しておきます エアーブロワで穴やネジの奥まで送って
やりましょう






じゃテフロングリスをハブ本体の内部に塗布してやります
このグリスは白い色で少々柔らか目かな・・






小指などで内部のボールレースなどに塗り拡げて
やります 後でグリスの量は調整すれば良いので 
ここではスチールボールが落ちない程度の量に
しておけば良いですね






スチールボールを並べて行きます 今はボールが
グリスで引っ付いている状態ですね






両方のボールレースにスチールボールを入れたら
ここで一旦シャフトを差して回転具合を見てみましょう
これは左右する事は同じです





グリスの量もここで確認します 丁度良い位の量ですが、試合で使うホイールなら
もう少し少なくても良いかな? また普段の練習で使うのなら防水対策も考慮し
もう少し量を増やしても良いですね これは使う環境で変えれば良いと思います

私は分解した時の水の回り具合を考え 今回はグリスの量をもう少し増やしました








シャフトを装着する前に薄くグリスを塗布 こうする
事で長年経ってもシャフトは綺麗なままです
CAMPA の刻印・・・






シャフトをハブ本体に取り付け






次は反対側から作業をします 最初に
玉押しをねじ込みます ※ 正ネジです






舌付きワッシャー








ロックナットを締め込みこれでパーツは全て
組み付けました






カップ&コーンの回転部はここからもう一仕事
指先で回転状態を確認し ガタが出る一歩手前で
玉当りの調整 

玉押しに 13mm のハブスパナ ロックナットに
モンキーレンチを掛け玉押しを固定します この
写真であれば 左右の手を内側へ力を入れロック
ナットを締め込んでいます






そして回転状態を確認 この作業は一発で決まらなければ
納得出来るまで何度も作業を繰り返します そして完成です






スペアホイールとして保管してあるホイールですが
保管していても良くなる事はまず有りません 時間が
有る時にチェックはする様にした方が良いですね





1970年代初期の Campagnolo RECORD ハブ このハブの回転性能は
今の物と比べても引けを取らないですね こんな時代にこの様な物を
送り出したのが、カンパニョーロの凄い処じゃないでしょうか

今回使ったフィニッシュラインの プレミアムテフロングリス 
整備を進めながら感じたのは 私が今迄使って来たグリスには
何か特徴が有るのですが 今回は特にその様な事を感じ無かったですね 
少し柔らかな普通のグリスかな

前回の記事 【 オールドカンパ ハブの洗浄 】


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4 コメント

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Unknown (Yasu)
2013-06-24 01:12:06
今回、スピンのグリスを使われなかったのは性能の比較など何か理由があるのでしょうか?

それにしても約40年前のハブとは思えない輝きですね!
私は見る事が出来ないと思いますが、現在のハブは40年後にどの様になっているのでしょう?
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Yasuさん (Kino)
2013-06-24 08:41:43
この頃のハブや他の回転部分は全く防水の機能が有りません
当時はグリスが溢れる程使い水が回るのを防いでいました

この車輪を決戦用として使うならグリスを薄く塗り絶えず整備を繰り返せば良いのですが
そうでなければその方法は普段使いでは少し辛いですね

Spinのグリスは溢れる程使う物でもないと思いますし
今回は一度試したかった フィニッシュラインの物を多目に使ってみました

これだけ移り変わりが激しい時代、40年後に通用する部品がはたして幾つ残っているでしょうね
返信する
美しいハブ (giro)
2013-06-25 21:32:55
カンパのラージフランジハブ、半世紀も前の製品なのに、色褪せませんね
グリスニップルの蓋がかえって新鮮に見えてしまいます


ところで、kinoさんはクイックシャフトだけ違うものを使われているようですね

最近、あのサンツアーが違う形で復活したのを知り、先日サンエクシードのRFQLハブを購入しました

非常に美しい作りなのですが、クイックシャフトの重量が非常に大きいので少しびっくりしています

このような組み合わせも悪くはないですね
返信する
giroさん (Kino)
2013-06-26 09:50:34
そうですね クイックレリーズはカンパの直レバーが綺麗で好きなのですが
やはり今の自転車には重量が有り過ぎますね この車輪にはシマノの廉価版を使っていますがこれで充分だと思います
でも使い易いのはマビックかな?

SunXCD これは 2~3年前に出来たのでしょうか
サンツアーは外資系に買収され SR SUNTOUR として
もう以前のサンツアーは無くなっていると 理解しているのですが
このサンエクシードは元従業員が新たに起こした会社らしいですね
これは復活と言うのか 全く別物と言うのか微妙な処ですよね

この辺の事を正確にご存知の方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいです

製品のラインナップは競技用と言うよりランドナー系に寄っているのでしょうか
購入されたハブの価格も結構良いお値段がしますね
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