Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

アウターケーブルの交換と バーテープの巻き替え

2016-02-19 20:34:16 | 自転車整備 ブレーキ
前回アウターケーブルの長さの決定をしワイヤーの端末処理を済ませました
今回はケーブルの装着とバーテープを新たに巻き直しましょう





ブレーキの交換をしましたがその一環の作業としてアウターケーブルの長さの調整を
行っています 前回は新しいアウターの長さを決め取付けまでの下準備を終らせました






長さを決めたアウターは、カットした端末をヤスリで
擦り平面に仕上げ 穴の潰れの修正を行っています








今回はアウターケーブルの交換だけでインナーは
そのまま使います 古い油脂を拭き取ります、この
インナーに使っているグリスやオイルも時間と共に
汚れが進み、これが音を出す原因にもなります 
不思議な気もしますが実際に起る事です






インナーワイヤーに新しいグリスとオイルを塗ります
タイコには防食を目的としたグリスを塗っておくのが
良いと思います ワイヤーには樹脂に対する攻撃性の
少ないオイルが良いですね どちらもSuper Lube を
選びました ※ ここはシマノが SIS-SP41グリスと言う
ケーブルグリスを出しているのでそれが有れば一番
良いでしょう






オイルを塗ったインナーにアウターケーブルを
差して行きます






アウターはブラケットの一番奥まで確実に押し込みます
オイルで汚れた部分は良く拭き取っておきます






ハンドルにワイヤーを沿わして行きますが 拘りが
有るならケーブルに印字された文字の方向にも気を
配ります アウターをカットする時に文字の位置も
考えてカットしています






ハンドルとアウターケーブルをテープで止めます
ビニールテープは巻き戻しや糊が沸くので 車の
ワイヤーハーネスを結束する為のテープを用意
しています 伸縮率が小さく熱にも強いテープです






要所を止めて行きながら最終的にはしっかりと全体を
止めてしまいます これも大切な事でバーテープの
下でワイヤーの遊びを作らない為です、細かな事ですが
ブレーキの操作感に影響します




ワイヤーの張り調整を行います 今回もブレーキ
ハサミを使っています






クイックレリーズは開放していたら閉じるのを
忘れてはいけません






インナーワイヤーをブレーキ本体のクランプに
銜えます その時はクランプボルトの金物の溝に
ワイヤーが収まる様にします






溝に収まっているかを確認し 5mm のアーレンキーで
ボルトを締め込みます 6~8N.m のトルクです






ワイヤーの張り加減はブレーキレバーを握り自分の
好みの握り代で調整すれば良いです




これでブレーキ調整は終わりました バーテープの
巻き直しに掛かりましょう






ハンドルの左側の古いテープも剥します






バーテープの両面テープが残っています取れる範囲で
取ってしまいます 意地になって全てを取るかは、やる
人の気持ち次第です(笑)




ドロップ部分にも結束テープを巻いているのは
ダミーワイヤーを通しています 長くバーコンを
使っていましたがその時の感触を残しています






用意したバーテープです OGK の超薄手タイプ
クッションは入っていません






デコボコの表面に Kabuto の文字が入っています
素材は手に吸い付く様な感じがします






ブラケット部分の恥隠し用の短いテープを切ります
四隅は面取りをして剥がれ難い様にしておきます






紙の芯が大きくてこのままでは巻き難いので
芯を外してテープを小さく巻き直します この時は
ハンドルに巻いた時の文字の方向を考えながら
行って下さい








右側から始めます 先程用意した短いテープを
レバーのブラケットの裏側に張っておきます






テープの裏の両面テープを剥しながら テープを外から
内側に向けて巻いて行きます これはハンドルは内側に
絞りながら持つ事が多いので、テープが緩み難い方向が
こちらです テープの重ねは 1/3程度です








STIレバーの方へ進んで行きます 初めての人はこの
ブラケットの部分で悩む事が有るでしょう 私は写真の
様にごく簡単に巻きます、ここに何重も巻くとブラケットが
大きくなります でもそれにも好みが有りますね






さらに最後まで巻き進めます






巻き終わりに決まりは有りません これも好みで
決めれば良いですが、見て綺麗なバランスと言う
ものは有りますね 最後はテープをカットします
ハンドルの下に隠れた所で切るのが良いと思います








付属の粘着テープを最後の部分に巻きます 剝れ止めです
このテープは少し癖が有り失敗する事も良く有ります






ブラケットカバーを元に戻して片方は完了です






左側もする事は同じですが テープに文字が有る
場合は左右の方向が揃う様に気を付けます




付属の粘着テープ、左側は貼ると皺が出来て
失敗しました 私は良く失敗していますよ(笑)






そんな時には下巻きに使った結束テープを使います
付属のテープと材質も良く似ています






当然右側の端末テープも巻き直しました これで
バーテープが巻き終わり全ての作業は完了です






この OGK の超薄手は最初の頃はギリギリの長さしか無く
重ねを少なくしなと足らないなんて事が起りました
そして裏の糊が両面テープに変更になりそして製造中止に
現在の物は大きく変更されて出て来ましたね、当初の物と
比べ汚れ難くなりました






右側のブレーキ用のアウターケーブルだけの交換ですが
その作業は結構な手間が掛かります こう言うのは楽しみ
ながらするのが良いですね



before and after



アウターケーブルの取替え前とその後 ブレーキの
アジャストボルトの位置が綺麗に収まりました




自転車整備をしていて不安を感じる処が有ればそれは放置しない方が良いですね
安全に関わる事はもちろんですが 試合中のトラブルはそれまでの努力を無駄に
してしまいます そんな事にならない様にしたいですね

前回の作業 【 アウターケーブルの交換 ケーブルカットと先端処理】


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