Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

変速機取付前の フレームチェック

2015-01-09 20:15:53 | 自転車整備 ディレーラー
フレームにリアディレーラーを取付けますがその前にディレーラーマウント部の
歪みのチェックを行いましょう




前回リアディレーラーのメンテナンスを行いました それを取り付ける前に
ディレーラーマウント金物のチェックを行います このパーツは柔らかい素材
ですので機会が有れば是非チェックをしておきたい部分です






最近の多くのフレームにはアルミで出来た
マウント金物が装着して有ります 多少の違いが
有ってもネジで止めている物が多く有ります
このネジの緩みも良く起るのでチェックをして
おきましょう




リアエンドの修正工具を使い 歪みのチェックをし
歪んでいれば修正を行います






工具のロッドとリムの距離を数ヶ所測り
その距離を同じにしてやります そうする事で
変速機の取付け部がホイールに対して平行に
なります 正常な変速の為には大変重要な事です






リアエンドに問題が無いので変速機を取付けます
シマノは締め付けトルクを 8~10 N.m と案内しています
この時 B テンションボルトをマウント金物に挟まない様に
注意が必要です




変速機の取付けは完了です






シフターも外しているので取付けます
2 種類のレバーを用意していますが ST-7801 の方を
使う事にします






このレバーも事前に分解し出来る所は 新しい
グリスに入れ換えています






ハンドルに取付けます




ブレーキのアウターワイヤーですが ブラケットの
アウター受けに確実に差込みます 遊びが有っては
手応えが悪くなるので奥まで入れましょう




シフトワイヤーも張ってしまいます






シフトレバーを握りインナーワイヤーを差し込みます
タイコにはグリスを塗っておいた方が良いですよ
ここが腐食するとちょっと面倒です






アウターケーブルも確実に装着し ダウンチューブの
アウター受けから 変速機まで持って行きます




リアのアウターを取付け インナーは変速機に
固定します






変速機のワイヤークランプ部です ボルトと変速機の
間に有る金物はこの様に使います 良く間違っている物を
見ます、気を付けましょう ワイヤーは変速機に溝が有るので
そこに収めます






変速機にワイヤーを固定し取付けは完了です
ワイヤーの締め付けトルクは 5~7 N.m






ブラケットを同じ位置に取り付けるのは結構難しい
ものです 外す前に自分で解る様にしておくと良い
ですね ブレーキワイヤーの下巻きテープ 実は
これも大切で この位確実に巻いた方がしっかり
した手応えの自転車になります





今回の変速機の不調はおそらく気が付かない人が居るだろうと思える程度の事です 
気にならない人も居るでしょう・・ そんな細かな事なんですが見過ごせないので
全てを見直しています 次は一旦外したチェーンに掛かります

前回の作業 【 変速機のメンテナンス RD-7800 】

次の記事 【 チェーンの洗浄は こうすれば良い 】


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4 コメント

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変速機側のアウター長さについて (とおりすがりの愛読家)
2015-01-12 17:57:23
いつも楽しく拝見させていただいています。
技術者の視点から見ても、大変勉強になります。

リアディレーラーの変速機の不調ですが、先のブログのコメントにはアウターが長いのでは、というコメントもあったようですが、逆に短いということもあるようです。

私の機材の場合も、標準よりも長いアウターケースを使うことで、同様のトラブルを解消することができました。10速くらいになると、アウターの曲率による微妙な摺動抵抗も影響するのではないかと推測していますが、定量的なデータは取れずじまいでしたので、本当のところは分かりませんでした。

私もずっと悩まされていた問題でしたが、意外なところに原因がありました。特に寒くなった冬場に顕著でしたので、最近のシフターはかなりシビアなんでしょうね。

ご参考までに。
返信する
とおりすがりの愛読家さん (Kino)
2015-01-13 17:09:30
コメントを有難うございます

ワイヤーの長短に依って調子が変わると言うのは有ってもおかしくは無いとは思います
ただとてつもなく多くの自転車に使われているシマノのパーツがこんなにシビアでデリケートな物であれば 
世界中で走っている自転車のほとんどが本調子でないと言う事になってしまします

もっとルーズな調整でも普通に使える物だと思いますが そんな事も今回触っていて腑に落ちない部分です

私の症状は夏の盛りにも同じ事が起っているので気温で左右されていません
寒い時期に不調を起こすのはシフトレバー内部のグリスの硬化 これは凄く多い原因ですね
返信する
注油 (Ueno)
2015-01-14 16:39:35
はじめまして。
変速不良の要因の一つとしてシフトワイヤーの注油が影響してないでしょうか。
初めに組まれた時にアウターにマイクロロンを注入されてたと記憶してます。
経年変化で少し硬くなってるとか。
返信する
Uenoさん (Kino)
2015-01-14 21:33:11
初めまして コメントを有難うございます

アウターワイヤーの内部に使ったのは Microlon のメタルトリートメントですが これは時間経過で硬化する性格では有りません

インナーワイヤーには Super Lube の多目的オイルを薄く塗布しましたが このオイルも経過時間に依って固くなるとは感じません
余談ですが、Super Lube の超耐久潤滑剤は 時間の経過で固くなる事は有りそうです

今回の整備で何度もインナーの抜き差しを行っていますが ワイヤーの抵抗の大きさは感じていません

ローからトップ側に落す場合 リターンスプリングだけでの作動なので ワイヤーの抵抗は大きな問題ですが
今回の症状は ワイヤーを自分の力で引っ張る方で発生するので ワイヤーの内部抵抗で影響される事でも無いと感じています

ケーブルの良し悪しは変速調整、作業ではとても大切な基本的な事です コメントを有難うございました
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