Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Campagnolo Nuovo Record リア・ディレーラー

2010-04-14 20:00:02 | 自転車部品・用品
カンパニョーロの縦型パラレモグラム式、初の軽合金リアディレーラーが
Nuovo Record ヌーボ・レコードです 1968年から 17年間作り続けられた
名器と呼んで良いでしょう




先日の日記で 壊れ本来の役目が終わった部品も補修パーツ用として
保管して有ると言いましたが 過去日記 【 カンパニョーロ 補修パーツ 】
このリア・ディレーラーは実動品で予備に保管して有る物です




ヌーボ・レコードのディレーラーはエンド取り付け部に この様に製造年が
PATENT-00 と言う様に刻印して有ります これは PATENT-77
ただ発売初期の 68年と 69年の物そして 最終期の物にはこの数字が刻印
されていません




パンタ部の裏側 ここにもCAMPAGNOLO の刻印が有りますが 
最終期のものはこれも無くなっています






ディレーラー取り付け部のピポットボルトと テンションスプリング部の
固定ボルトですが 初期型と比べ文字が大きくなり、全体の角が目立つ様に
なりました その他、CNC 加工での旋盤跡が後期型は良く目立ちます




テンションスプリングの装着部 樹脂スペーサーが使われています




このヌーボレコードで気を付けるのは このプーリーです
樹脂製のこのプーリーは古くなると何故かヒビが入ります 
もしご自分で購入される時 プーリーのヒビに注意されると
良いでしょう




ヌーボ、他の物と見比べてみましょう



これは PATENT 無し ヌーボが発売され直ぐに購入した
1968年製造の物です ここで注目するのはテンションスプリングの
装着方法 スプリングの引っ掛けがケースの外側でなく パンタ側の
内側に有ります






これも PATENT 無し ただしこちらは 1969年製造のもの
今ロードレーサーに使っています 初期発売から 1年で
テンションスプリングの取り付け方法が変わっています

68年のスプリングは一度分解すると 組み付けるのに
2時間程掛かる厄介な物 整備性を考えての改良だと
想像できます






これは PATENT-73 どの時期か正確には不案内ですが
テンションスプリング部のポルトとケースの間に 樹脂ブッシュが
入る様になりました







PATENT 無し 1969年と PATENT-77 17年間大きな変更が無く発売初期から大変完成した
Nuovo Record ヌーボ・レコードですが この様に細かな所は改良され続けていました
真剣に部品を眺めていると色々な事が解り 面白いですね 
また時間が有る時にこの変速機も整備をしてやりましょう


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4 コメント

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Unknown (あけおす会長)
2010-04-14 20:12:54
あまりの美しさに鼻血が出そうになりました(笑)
やはり、昔のカンパは美しいですね。
是非一度は使用してみたいです。(手に入りませんが汗)
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Unknown (J・港町)
2010-04-15 10:19:14
僕的にはカンパのR・変速機はここまでですね(チタンシャフトのスーパーレコードまで)。

競技部品としては進歩して行きますが、この後何かでっぷりとした外見、さらに横型パンタになるともう「S」と変わりません。

俺は「S」がどんなに良くてもカンパなんだ!、と言っていたら後輩に笑われました。
返信する
あけおす会長さん (Kino)
2010-04-15 20:23:18
この時代のカンパは味が有りますね
この完成された容姿、雰囲気が大好きです

使うには5~6速のロードを組まないと・・(笑)
返信する
J・港町さん (Kino)
2010-04-15 20:29:31
そうですね スーパーレコードも 1977年から
ロゴがプリントになってしまいましたが
やはりこの凸凹のロゴが良いな そのスーパーレコードも 1987年に無くなってしまいました

自転車としての機能や性能は現在の10速の方が
遥かに優れているのは解っているのですが
この縦型を使った自転車は手放せないですね
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