Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

チューブラータイヤ 張り替え リムセメント

2017-11-27 20:30:28 | ロード
走行距離が少なくても劣化するリムセメント それを定期的にタイヤを張り替える事で
劣化を抑える事が出来ます タイヤの状態もチェックしながら作業を進めて行きます





前回タイヤを外し問題の有る部分の手直しを行っています それが使える状態に
回復しているのか確認してみましょう




タイヤは全て Panaracer Practice Dual 270 と言う
エントリーモデルですが 何本か買い置きした物を
順番に使っています






これは新しい物を降ろして 100km 程度しか使っていませんが
黄色い部分と黒い境目にヒビが入りケーシングが見えています
このタイヤは破棄します 同じ商品名のタイヤでこの症状が
出る物と出ない物が有ります






フンドシの剥がれていた物を接着剤で貼り直しましたが
これは上手く付いています






スペアタイヤを空いたホイールに入れていた物です
これは充分使えそうです 先に破棄をした物の代りに
これを使う事にします






リムに仮入れしていたタイヤにセメントを塗っておきましょう
古いリムセメントを柔らかくする為です






タイヤに塗ったセメントは乾燥も早く 10~15分経てば
この様に指に付かなくなります リムに塗ったセメントの
吸い込みを抑えるプライマーの代りなのでこれで OK です




昨日古いリムセメントの上に 溶剤で薄め柔らかくした
リムセメントを塗っています






風邪をひきかけていたセメントを生き返らせる為にした
作業ですが 良い具合に床が出来ています OK です






リムセメントの種類も色々な物が有り 人に依り好みも違います
選択する条件に手に入り易い物、これも大切な条件です
出来れば他の物と混ぜたくないので最近はパナレーサーを
ずっと使っています このリムセメントはタイヤを貼って
1年ですね それ以上は塗り直した方が良いと思います






ではタイヤを貼りましょう この作業は出来るなら
板などを敷いて地面に直接リムやタイヤを触れさせない方が
良いですね 接着面に砂や小石を拾うと良く有りません






リムセメントをリムに塗ります 昨日は少し薄めたセメントを
使いましたが、今日は買ったままの状態の物を使っています
塗る量は タイヤを入れた時に横から多くはみ出さない程度
何度か自分で経験してみるしかありません・・






タイヤの用意をします 完全に空気が抜けていると
リムに入れる時にタイヤのサイドがセメントで汚れます
少し空気を入れます






空気の量は 軽くタイヤが丸くなる程度で結構です
多く入れるとタイヤが捩じれて余計に難しくします




リムセメントを少し乾かせてから入れる人もいますが
私はセメントを塗ってから時間を置かずに作業を進めます
リムのバルブ穴にバルブを真っ直ぐに入れ タイヤを左右均等に
しっかり下へ押し下げながら入れています 最後にホイールを
持ち上げタイヤを収めますが そこまでの押し下げが足らないと
最後に入らなくなります ※ 目一杯押し下げて下さい




タイヤを入れて直ぐに タイヤのセンター出しと振れを取ります
リムとタイヤを馴染ませながら必ず行う作業です



注意点

バルブは真っ直ぐに 一番最初にリム穴に入れ左右に
押し下げる時に決まってしまいます 貼った後で
直す事は出来ませんので、最初が大切です




方向

タイヤのトレッドの方向 トレッドは意味無く有る訳では無く
水捌けの事も考えられています ハの字の頭が進行方向を
向く様に装着します

自転車の速度でトレッドは関係ないよ と仰る方も居らっしゃいますが
雨の日に自転車競技場を走ってみるとトレッドの有り難さが良く解ります






タイヤのセンターとバルブの状態






進行方向に対するトレッドの向きも OK です
これで空気圧を 7kgf/cm2 まで張って一晩置けば使えます

一晩置く事でリムセメントの接着力が確保出来ます
パンクをした時にタイヤを剥すのが大変ですが 
安全に関わる事ですからタイヤはしっかりと張りましょう

web サイトを見ていると パンクをした時に剥がし易くする裏技
と言って 一部分リムテープの上にビニールテープを貼るとか
一部分リムセメントを塗らないとか書かれているのを見る事が
有りますが これだけはしちゃ駄目ですよ 
自転車整備には色々な方法が有りますが やはり間違った方法は
やってはいけません





タイヤを張ってから 2年が過ぎていました タイヤを剥す時には幾らか接着力は
残っていましたが良い状態では有りませんでした あまり乗らない自転車だと言っても
それではいけませんね 反省します 次は洗車をしてから回転部分の整備も進めて行きます

前回の作業 【 ty-ブラータイヤ リムセメントの塗り替え 】


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2 コメント

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Unknown (ランス)
2017-11-28 02:24:18
大分前のことになりますが、何年も放置していたスペアホイールのチューブラーを剥がそうと思ったら、ドライバーを突っ込めないほどセメントが強固で、タイヤを引っ張ってもフンドシから剥がれる始末。まあタイヤは廃棄するつもりでしたが、セメントがこんなに強固なのは初めてでした。多分当時使っていたのはパナレーサーの缶入りのセメントですが、放置してこんなに強固に接着するなら定期的に貼り替えなくてもいいのではないかと思ったのですが、一定期間過ぎると粘着力が低下しさらに放置すると乾燥して固まるということでしょうか。
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ランスさん (Kino)
2017-11-29 00:56:41
ご無沙汰ですね
私がパナレーサーのリムセメントを使い出したのは 10年程前からですが
タイヤを貼って 2年経つと概ね今回の様な セメントが乾燥して柔軟性と接着力が弱くなっています 1本は乗っていてタイヤが回った事も有ります

これはパナレーサーだけでは無く タイヤを入れたまま長年放置した他社のセメントでも 触っただけでタイヤが外れる物も有りましたが
仰る様に強固に張り付いていると言う経験は有りません

良く距離を乗っている時には頻繁にタイヤを張り替えるのでこんな事は有りませんでしたが 距離を乗らないと悩ましい問題ですね
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