前回かなりきつく締まった B.B小物を外しましたが今回はステムを外します
このステムが見事に固着しています さて上手く外す事が出来るのでしょうか
コルナゴの古いクロモリのフレームです
前回固く締まった B.B小物を外しましたが
このステムもそれに負けず見事に固着しています
出来るだけフォークもステムも生かしたいので
最初は優しく作業を進めます ヘッド小物の
袋ナットを緩めます 使う工具はヘッドスパナ
袋ナットを上へ上げるとフォークコラムの
スレッド部が見えます そのステムとの隙間へ
浸透力の高いオイルを差します KUREの CRC-5-56
を使いました
ヒートガンを使い 加熱と冷却を繰り返します
金属の膨張と収縮で固着の縁が切れる事を期待
しての試みです
せっかくの試みでしたが効果は有りません ビクともしません
この部分の固着はステムが助かれば儲けものですが
ステムは諦めます 後の作業の事を考え出来るだけ
上の部分で切ってしまいましょう
ヘッド小物の上部ナット、上部ワンを外します
リテーナーも外しましょう CRCでグリスが柔らかく
なっていますが カンパのピーナツグリスが使われています
フロントフォークをフレームから抜いてしまいます
CAMPGNLO カンパニョーロの小物が使われています
ここでヘッド小物の規格をおさらいしておきましょう
ヘッドチューブ用 上下わん 挿入部 JIS 30.00mm
ITA 30,20mm
フォークコラム 下部玉押し挿入部 JIS 27.00mm
ITA 26.40mm
フォークコラム スレッドネジ JIS B.C 1"X 24T
ITA JISと同じ
他にフレンチ規格も有りますが これは滅多に使う事は
ありません
又スレッドは JIS.ITAと径とピッチは同じですが ネジ山の
角度が異なります
すこし薄暗くなってきましたこの後の作業は日を
改めましょう
さて気持ちも新たに固着したステムの取り外しに
チャレンジです 使う道具もこの様な物を用意しました
切り取ったステムの残りです アルミが腐食したら
厄介ですよね さてフォークコラムをヒートガンで
加熱します この道具は 500度程度の温風が出ます
当て板をしプラハンマーでフォークコラムを殴ります
振動と衝撃を与え ステムとの固着を緩めるのが目的です
この方法は鋼管で配管された継手部のネジが緩まない時
この様な方法を使いますが その時はガストーチで炙り
鉄のハンマーを 2つ使い衝撃を与えます しかし今回は
そこまで無茶は出来ません
前回の作業を何度か繰り返し 次に用意したのは
パイプレンチ フォークコラムとステムに掛けて
回してみます
駄目です コラムが捩じれる程 力を入れましたが
外れません・・・
ここで諦めますか? いやいや次の方法をやって
みましょう
金ノコでアルミの頭部分を切り落します
この上の部分はステムの引き上げ棒が当たる部分で
穴が小さくなっています そこを切り落しました
次の道具は金ノコの刃を使います アルミの内部に
刃を入れ縦引きをします
こんな感じで内部から縦にステムの奥まで切れ目を
入れます
アルミの厚みまで切り進み 完全に縁を切りました
その後 フォークを裏返し固定します
反対側も内部から切り込みを入れました この作業は
結構疲れますよ(笑)
さてここからが大切な工程です 自分が思い描いた様に
上手く行くかな・・・
口が大きく開くアンギラスを使います
切り込みを入れたアルミを銜えて力を加え握り潰します
アルミパイプが内部に潰れ細くなりました 成功です
固着した部品を外した瞬間は してやったりの満足感が
有りますね でもこう言う荒業は出来るならしたくないな
人間、諦めたら駄目ですよと 試されているみたいな仕事でしたね
でも何とかフロントフォークも使える様になりました ここまでしたら
次はヘッドパーツの上下ワンも外してしまいましょう
前回の記事 【 COLNAGO 四角テーパー B.B小物の取り外し方法 】
次の記事 【 KOLNAGO ヘッドパーツを取り外す 】
このステムが見事に固着しています さて上手く外す事が出来るのでしょうか
コルナゴの古いクロモリのフレームです
前回固く締まった B.B小物を外しましたが
このステムもそれに負けず見事に固着しています
出来るだけフォークもステムも生かしたいので
最初は優しく作業を進めます ヘッド小物の
袋ナットを緩めます 使う工具はヘッドスパナ
袋ナットを上へ上げるとフォークコラムの
スレッド部が見えます そのステムとの隙間へ
浸透力の高いオイルを差します KUREの CRC-5-56
を使いました
ヒートガンを使い 加熱と冷却を繰り返します
金属の膨張と収縮で固着の縁が切れる事を期待
しての試みです
せっかくの試みでしたが効果は有りません ビクともしません
この部分の固着はステムが助かれば儲けものですが
ステムは諦めます 後の作業の事を考え出来るだけ
上の部分で切ってしまいましょう
ヘッド小物の上部ナット、上部ワンを外します
リテーナーも外しましょう CRCでグリスが柔らかく
なっていますが カンパのピーナツグリスが使われています
フロントフォークをフレームから抜いてしまいます
CAMPGNLO カンパニョーロの小物が使われています
ここでヘッド小物の規格をおさらいしておきましょう
ヘッドチューブ用 上下わん 挿入部 JIS 30.00mm
ITA 30,20mm
フォークコラム 下部玉押し挿入部 JIS 27.00mm
ITA 26.40mm
フォークコラム スレッドネジ JIS B.C 1"X 24T
ITA JISと同じ
他にフレンチ規格も有りますが これは滅多に使う事は
ありません
又スレッドは JIS.ITAと径とピッチは同じですが ネジ山の
角度が異なります
すこし薄暗くなってきましたこの後の作業は日を
改めましょう
さて気持ちも新たに固着したステムの取り外しに
チャレンジです 使う道具もこの様な物を用意しました
切り取ったステムの残りです アルミが腐食したら
厄介ですよね さてフォークコラムをヒートガンで
加熱します この道具は 500度程度の温風が出ます
当て板をしプラハンマーでフォークコラムを殴ります
振動と衝撃を与え ステムとの固着を緩めるのが目的です
この方法は鋼管で配管された継手部のネジが緩まない時
この様な方法を使いますが その時はガストーチで炙り
鉄のハンマーを 2つ使い衝撃を与えます しかし今回は
そこまで無茶は出来ません
前回の作業を何度か繰り返し 次に用意したのは
パイプレンチ フォークコラムとステムに掛けて
回してみます
駄目です コラムが捩じれる程 力を入れましたが
外れません・・・
ここで諦めますか? いやいや次の方法をやって
みましょう
金ノコでアルミの頭部分を切り落します
この上の部分はステムの引き上げ棒が当たる部分で
穴が小さくなっています そこを切り落しました
次の道具は金ノコの刃を使います アルミの内部に
刃を入れ縦引きをします
こんな感じで内部から縦にステムの奥まで切れ目を
入れます
アルミの厚みまで切り進み 完全に縁を切りました
その後 フォークを裏返し固定します
反対側も内部から切り込みを入れました この作業は
結構疲れますよ(笑)
さてここからが大切な工程です 自分が思い描いた様に
上手く行くかな・・・
口が大きく開くアンギラスを使います
切り込みを入れたアルミを銜えて力を加え握り潰します
アルミパイプが内部に潰れ細くなりました 成功です
固着した部品を外した瞬間は してやったりの満足感が
有りますね でもこう言う荒業は出来るならしたくないな
人間、諦めたら駄目ですよと 試されているみたいな仕事でしたね
でも何とかフロントフォークも使える様になりました ここまでしたら
次はヘッドパーツの上下ワンも外してしまいましょう
前回の記事 【 COLNAGO 四角テーパー B.B小物の取り外し方法 】
次の記事 【 KOLNAGO ヘッドパーツを取り外す 】
お見事です。
割を入れるというのはちょっと恐い気がしたり・・・。
私だったら何とか捻る方向で善処したいところです^q^
ここがカーボンだとちょっと考えますよね
捩じるのも何処までやっても大丈夫か確信が無いので それはそれで勇気が要りますね
ホイールを付けて捩じると 車輪が先かフォークが先か・・・
なんて気持ちになりますよ(笑)
いつも拝読させていただいてますが自分が実践したことの無いことばかりでとても勉強になっています。今、自転車の整備に取り掛かっている真っ最中で、タイトルのごとくステムの固着という事態が判明し、おもむろにネットで検索をしたところ、いつも見させていただいているKinoさんの記事にめぐり合いました。諦めてはいけないのですね!また次の休みにチャレンジしてみようかと言う気持ちになりました。とても勉強になっています!
固着と言うのは整備をする上で厄介なものですよね
フレームとパーツの両方を生かしてやれれば良いのですが それを無傷で行うのはとても難しそうです
ただ仰る様に諦めてしまえばそれまでですが 何とかしてやる、と言う強い思い込みも大切だと思います
どうぞ気長に頑張って下さい 上手く行けば良いですね