Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロード アヘッド調整

2022-10-25 20:03:56 | 自転車整備 ヘッド
ロードレーサーの整備を続けています 今回はヘッド小物の調整を行います
アヘッドタイプです





暑かった夏も過ぎ 良く使ったロードの整備をしています ホイールの整備も
終わらせたのでヘッド調整を行います






走行中に僅かなガタを感じていましたが ハブの回転部か判断が
出来ませんでした ハブの玉当り調整を済ませたので
ヘッドに集中して調整が出来ます






少し渋く調整をします ステムのフォークコラムクランプボルトを
緩めます 工具は 4mm のアーレンキーを使います サイコン等
音が出る物は外しています






ヘッドキャップボルトを少し締め込みます そしてクランプボルトを
仮締めし ヘッドの回転具合を確認する事を繰り返します




ここだと思う一番良い状態を見付け クランプボルトを
本締めします トルクレンチを使います






ネジには焼き付け防止剤、クランプ部には摩擦増強剤を
使っています ステム指定のトルクは 5N.m です




最後にトップボルトを増し締めしておきます 緩み難い様に
ほんのわずかで結構です




作動具合が気持ちの良い状態になりました





自転車のヘッド調整 ここは走行に凄く影響を与える作動部分です 軽く動く様に
調整してやると 走りも軽くなります 意外ですがこれは本当です





小さくて可愛い花ですね 天気の良い日でした
この自転車の整備はもう少し続けます 次回は洗車からオイルアップを行いましょう
次回もお付き合い下さい

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ARAYA Muddy Fox ヘッド小物を取り外す

2016-10-26 20:20:04 | 自転車整備 ヘッド
先日 BB小物を取り外した ARAYA Muddy Fox 今回はヘッド小物を分解し
フレームに圧入された各パーツも取り外します





ARAYA アラヤが 1980年初めに販売したマウンテンバイク Muddy Fox 前回は
BB 小物を分解しました 今回は続いてヘッド小物を分解します






フレームのヘッド周りです フォークはコラムに
ネジが切られたスレッドタイプです






ヘッドスパナを使います しかしサイズが合いません
もう少し大きなサイズの物が必要です






アルミで出来たこのトラップレンチを使います
これは口が 65mm まで大きく開きます






ヘッド小物の袋ナットに工具を掛けて緩めました
ナットにはオーバーサイズと書かれています




ノギスでネジの外径を測ってみます 28.6mm
1-1/8インチの規格です






ブレーキのアウター受けを外します




次は舌付ワッシャーです




ヘッドの上部パーツを外すとフレームがフォークから
抜けてメンテスタンドから落ちる事が有ります 紐で
縛っておきます 落ちた時は本当に心臓に悪いです(笑) 






上部の玉受けを外しました 内部にはリテーナーが
使われています




これで上部のパーツは全て外しました






転落防止で縛っていた紐を解き、フロントフォークから
フレームを抜きます




ここからはメンテスタンドの上ではなく床で作業を
進めます ここは床がアスファルトなので毛布などの
敷物を使っています






これらのパーツはフレームのヘッドチューブに
圧入されています






圧入パーツを外す為の道具です 先の割れた部分が
この工具の肝です Park Tool RT-1






下側の下部ワンを抜きます 工具の頭をヘッドチューブの
下側から差し込みます 抜かずに割れた先端はフレームの
中に残しておきます








工具の頭をハンマーで叩くと工具が下ワンを
押し出して外れます




フレームを天地逆にしました






工具を下から差し込みます 先端の割れて広がっている
部分が狭まってヘッドチューブの中に入った後 中で再度
拡がります






頭を叩くと工具の先端がヘッド小物に引っ掛かり
パーツを押し出す仕組みです




圧入されたヘッドパイプ上下の小物が外れました






フロントフォークのヘッドコラムの最下部 フォーク
クラウンに圧入されたパーツを外せば完了です 
クラウンレースとかフォーク玉押しなどと呼んでいます






ここで使う工具は色々な物が有りますが これも
取外し専用工具です






これは玉押しとフォーククラウンの間に差し込み
ハンマーで殴って玉押しを押し出す仕組みですが 
上手く使えません
この工具が上手く使えた事が無いので、期待は
していませんでした






ここは平タガネを使います






いびつにならない様に 何ヵ所かを均等に軽く
叩いて行きます これはマイナスドライバーでも
可能な作業です






これで全てのヘッド小物が外れました




基本的な部品構成= 一般的なヘッド小物です





前回にチェーンホイールと BB小物も取り外しています グリスは経年劣化で黒くなって
いましたが、回転部分はとても綺麗な状態で、まだまだ使える部品達でした
これからフレームは自分で塗装をすると言っていましたが どうなるのか楽しみです

前回の作業 【 ARAYA Muddy Fox BB小物を取り外す 】

コメント (3)
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COLNAGO ヘッドパーツを取り外す

2013-03-08 20:05:54 | 自転車整備 ヘッド
前回固着したステムを取り外した古いクロモリのフレーム COLNAGO コルナゴ
この頃のヘッドパーツは 1インチのスレッドタイプ ヘッドチューブに圧入
されている上下わん等を取り外します






これまでに数回にわたりご紹介していますが
ほとんどの部品を取り外しました 今回は
フレーム本体やフロントフォークに残っている
ヘッドパーツを取り外しましょう








フレームのヘッドチューブに圧入されている
上下のわんを取り外すのにはこの様な工具を使います

色々なメーカーから発売されていますがこれは Park Tool
パークツールのヘッドワンポンチ RT-1 1~1.1/8インチの
サイズまで使えます シールの貼って有るのは頭の部分
逆側はこの様に割れています お値段は 6300円程度です








では下のワンから外してみましょう 工具の頭を
ヘッドチューブの下から入れて行きます 先の
割れた部分はこの様に縮まりながら入って行き
中に入れば再び広がります




ヘッドチューブの中に挿入されたヘッドワンポンチの先は
チューブの中で開き 圧入されたヘッド小物の縁に当って
います その状態で工具の頭をハンマーで殴ってやります

一度に殴るのではなく軽く何度も殴る方が良いですね
外れたヘッドパーツを落とさない様に気を付けます






圧入されていた下側のヘッドワンが外れました








上のヘッドワンを外す時もする事は一緒です
上から工具の頭を入れて行きます 先が割れた部分は
少し固いですが必ずヘッドチューブには入ります




今度は工具を下から叩きます






ヘッドパーツが飛んで行かない様に気を付けて
いました そのパーツが外れましたよ 決して難しい
作業では有りません 誰にでも出来ると思います






これで上下のヘッドワンがフレームのフォーク
チューブから外れました



ヘッドパーツはもう一つ有ります このフロントフォークの
コラムに圧入されている 下玉押しです






この下玉押し クラウンレースの取り外しにも専用の工具は
有ります Park Tool CRP-2 32000円程度 HOZAN C-440
40000円強 さすがに簡単に購入出来る工具では有りません

昔からマイナスドライバーなどを使って外していたので
今回もその様な方法でやってみます 用意しているのは
平タガネとハンマーです




フォークを立ててクラウンレースの裏側にタガネを当て
ハンマーでタガネを軽く叩いて行きます 一か所だけで
無く 色々な場所を対角に交互に叩いてやるのが良いですよ






少し隙間が開けば フォークを寝かしその隙間に
タガネを入れてやります




この場合も一気に叩くのでは無く 色々な場所を
交互に軽く叩いてやります






クラウンレース、下玉押しが外れました




パーツが外れたフォークのコラムとクラウン部分です




自転車整備では専用工具が有ればそれを使うのが
一番良いのですが 工具が無くても出来る事は多く
有ります そんな時は色々と工夫をすれば良いですね
今回のタガネは 2~300円じゃ無かったかな(笑)




取り外した下ワン 誇らしげな CAMPAGNOLO の刻印です





取り外した 1インチスレッド、イタリア規格のヘッド小物 これと同じ小物を
私のロードに使っていますが軽い玉当りがとても良いですね ヘッド小物は
走行に影響しないと思われがちですが 実はとても大切なパーツなんですよ
ここの回転が重くなれば走りも重くなります

さあこれでフレームに装着されたパーツは全て分解したかな? いやいや
最後にスリルの有る奴が残っています それは次回に行いましょう・・

前回の記事 【 COLNAGO 固着したステムを取り外す 】

次の記事 【 COLNAGO MWXICO 分解完了 】

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COLNAGO 固着したステムを取り外す

2013-03-05 20:53:08 | 自転車整備 ヘッド
前回かなりきつく締まった B.B小物を外しましたが今回はステムを外します
このステムが見事に固着しています さて上手く外す事が出来るのでしょうか






コルナゴの古いクロモリのフレームです
前回固く締まった B.B小物を外しましたが
このステムもそれに負けず見事に固着しています






出来るだけフォークもステムも生かしたいので
最初は優しく作業を進めます ヘッド小物の
袋ナットを緩めます 使う工具はヘッドスパナ






袋ナットを上へ上げるとフォークコラムの
スレッド部が見えます そのステムとの隙間へ
浸透力の高いオイルを差します KUREの CRC-5-56
を使いました




ヒートガンを使い 加熱と冷却を繰り返します
金属の膨張と収縮で固着の縁が切れる事を期待
しての試みです






せっかくの試みでしたが効果は有りません ビクともしません






この部分の固着はステムが助かれば儲けものですが
ステムは諦めます 後の作業の事を考え出来るだけ
上の部分で切ってしまいましょう






ヘッド小物の上部ナット、上部ワンを外します






リテーナーも外しましょう CRCでグリスが柔らかく
なっていますが カンパのピーナツグリスが使われています






フロントフォークをフレームから抜いてしまいます




CAMPGNLO カンパニョーロの小物が使われています
ここでヘッド小物の規格をおさらいしておきましょう

ヘッドチューブ用 上下わん 挿入部 JIS 30.00mm
                       ITA 30,20mm
フォークコラム  下部玉押し挿入部 JIS 27.00mm
                       ITA 26.40mm

フォークコラム  スレッドネジ     JIS B.C 1"X 24T   
                       ITA JISと同じ
他にフレンチ規格も有りますが これは滅多に使う事は
ありません 
又スレッドは JIS.ITAと径とピッチは同じですが ネジ山の
角度が異なります






すこし薄暗くなってきましたこの後の作業は日を
改めましょう






さて気持ちも新たに固着したステムの取り外しに
チャレンジです 使う道具もこの様な物を用意しました






切り取ったステムの残りです アルミが腐食したら
厄介ですよね さてフォークコラムをヒートガンで
加熱します この道具は 500度程度の温風が出ます




当て板をしプラハンマーでフォークコラムを殴ります
振動と衝撃を与え ステムとの固着を緩めるのが目的です

この方法は鋼管で配管された継手部のネジが緩まない時
この様な方法を使いますが その時はガストーチで炙り
鉄のハンマーを 2つ使い衝撃を与えます しかし今回は
そこまで無茶は出来ません






前回の作業を何度か繰り返し 次に用意したのは
パイプレンチ フォークコラムとステムに掛けて
回してみます

駄目です コラムが捩じれる程 力を入れましたが
外れません・・・






ここで諦めますか? いやいや次の方法をやって
みましょう




金ノコでアルミの頭部分を切り落します






この上の部分はステムの引き上げ棒が当たる部分で
穴が小さくなっています そこを切り落しました






次の道具は金ノコの刃を使います アルミの内部に
刃を入れ縦引きをします




こんな感じで内部から縦にステムの奥まで切れ目を
入れます






アルミの厚みまで切り進み 完全に縁を切りました
その後 フォークを裏返し固定します






反対側も内部から切り込みを入れました この作業は
結構疲れますよ(笑)








さてここからが大切な工程です 自分が思い描いた様に
上手く行くかな・・・






口が大きく開くアンギラスを使います






切り込みを入れたアルミを銜えて力を加え握り潰します






アルミパイプが内部に潰れ細くなりました 成功です




固着した部品を外した瞬間は してやったりの満足感が
有りますね でもこう言う荒業は出来るならしたくないな





人間、諦めたら駄目ですよと 試されているみたいな仕事でしたね
でも何とかフロントフォークも使える様になりました ここまでしたら
次はヘッドパーツの上下ワンも外してしまいましょう

前回の記事 【 COLNAGO 四角テーパー B.B小物の取り外し方法 】

次の記事 【 KOLNAGO ヘッドパーツを取り外す 】

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シクロクロス車 ヘッド小物グリスアップ

2012-03-21 20:02:12 | 自転車整備 ヘッド
前回フロントフォークを抜きヘッド小物を分解した シクロクロス用の
自転車 今回は小物を洗浄し新しいグリスに入れ替え調整をします






前回フレームから取り外したヘッド小物です
それをパーツクリーナーを使い古い油脂や
汚れを洗浄します




丁寧に洗浄したヘッド小物の各部品です






グリスアップの手順に決まりは有りませんが
フォークから始めましょう

フォークのコラム下部の ベアリングの玉押しに
グリスを塗布します 今回はやや粘度が有りますが
耐久性の高い フッ素系の Super Lube スーパールブを
使う事にしました






ここに樹脂製の防水シールを取り付けます






リテーナーにもグリスを塗り フォークコラムに
装着しますが リテーナーの方向には注意します

これの確実な方法は 一度ヘッドパイプに当てがって
みれば良いですよ 逆に入れていたら直ぐに解ります




フォークコラム全体にも薄くグリスを塗っておきましょう
これは錆や腐食を防ぐのが目的です




フォークは少し置いておき フレーム側に移ります






ヘッドパイプに圧入された上下のヘッドワンにグリスを
塗り 上部にはリテーナーも入れておきます 今回は
分解した時に水が回った形跡が有ったので グリスの
量は 防水を期待し、かなり多目にしています

ヘッドチューブ内部にも指先で グリスを塗っています
これも錆を防止するためです




準備しておいたフォークを取り付けます






ヘッドチューブの下からフォークを差し込みます
この段階では 手を離すとフォークが落ちるので
気を付けましょう




最初は上部の玉押しを上から入れます
グリスも塗った方が良いですね






樹脂製のカラーと薄いシムを装着し 上部ワンを
取り付けます






ハンドルの高さ調整用のスペーサーと ブレーキの
アウター受けを装着し アウター受けの取り付けネジを
軽く締めておきます 本締めはもう少し後で・・・






さらにスペーサーでハンドルの高さを調整し
トップキャップを使い コラム内のスターファングル
ナットにボルトを締め込みます 

この作業でステムがヘッド小物を押し下げ 
ヘッドの玉当りの調整が出来ます




玉当りの調整が出来たら ステムのコラム用
クランプボルトを締め込みます この後アウター
受けのボルトも締め込みましょう




これで前回から続いたヘッド小物のグリスアップが
完了しました





さてこれで 洗車から始まりフレーム関係のグリスアップなどの整備が終わりました
次は細かな部品を含め ホイールの回転部を見てみましょう

気が付きました? あまりにもハンドルが高かったので 持ち主には内緒で
ハンドルを 20mm 下げました この方が綺麗ですが不都合なら又納車した時に
調整すれば良いよね

前回の作業 【 シクロクロス車 フロントフォーク取り外し 】

次の作業 【 自転車 小物の点検 】

コメント (2)
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