Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

藤田サドル ヒューペルライダー

2009-08-18 10:55:12 | 自転車部品・用品
藤田サドル HUPEL RIDER ヒューペル ライダー 国産初の二本締め
シートピラーです このシートピラーが発売されるまでは菊座と呼ばれる
一般車で使われているヤグラを使っていました この二本締めのピラーは
菊座では出来ないサドルポジションの微調整が出来 大変有り難い部品の
登場でした 






藤田サドル 1965年のカタログでは 樹脂製の SEAMLESS SADDLE
シームレスサドルは載っていますがまだ ヒューペルライダーは
登場していません 記憶では1970年頃の発売ではなかったでしょうか

この下段の HUPEL RIDER は読めますが 上段は文字なんでしょうか?
シートポスト本体にも上段の文字で刻印がして有ります






1970年頃は まだシートチューブのサイズは 26.8mm が主流でした
この内径の差は シートチューブの外径は一緒ですから パイプの
肉厚が薄くなるにつれ 27.2mm が主流になって来たんですね




このシートピラーは本体と一緒に この様な工具が同梱されていました








この工具は 二本締めボルト用と サドルのレールを
シートポストのクランプ部の巾に合わせる物で この
工具をサドルレールにはめ込み それからピラーに装着
する為の物です  でも使った事は無かったですね

ただこの 10mm スパナは便利で今でも使っています
二本締めボルトの為の専用工具が ZEUS ゼウスからも
出ていましたが この可愛いスパナの方が遥かに使い勝手が
良いです




このヒューペルライダーが手元に 4本有ります
フレームを替えるとサイズが変り 自然に増えて行ったのでしょうね
当時のお値段 箱には 1850円と書いて有ります

このピラーが発売された時 すでにカンパからは二本締めピラーは
発売されていました 後に私もカンパを使う様になりましたが
この頃は高価で買えなかったんですね






同じヒューペルライダーですが 発売時期に依り
やや違う所も有ります






アルマイト加工がされていない物で HUPEL RIDER の刻印が
有る物と 無い物







これは必要の無い部分を切り落とし ツンツンになっていますが
アルマイト加工がして有り 刻印も有ります

このピラーはロードで長く使ったのを覚えています 当時は首吊りの
フレームに乗っていたので フレームサイズが大きかったのですね
昔はフレームサイズも 21吋なんて呼び シート寸法が 533mm でした

これを使っていたフレームは レイノルズ 531 にナベラグを使って
いましたが 金属疲労で 3年目にダウンチューブが折れてしまいました
ま、それだけ良く練習していたのかな




これらピラーのヤグラ部分は全て 鉄製です
まだアルミ素材を使うのには 強度的に不安が有ったのでしょうね
ここはカンパも鉄でした






これは 後発の MIGHTY マイティの溝無しです
この頃になれば 競輪の NJS 登録がされています
ヤグラ部分も軽合金になり 持っただけでその重量差を感じます
今どちらを使う? と聞かれれば やはりマイティを選びますね

最近は一本締めのピラーが流行りですが あれはどうも具合が
良く無いです サドルの前後角の調整をする時 
クランプ部に刻んで有る溝が曲者で 任意の場所で固定出来ません 
自転車のセッティングでサドルはかなり重要な部分と考えている私は 
やはり今でもこの二本締めタイプが良いですね

またまた 古い部品を引っ張り出して来ました すみません(笑)

コメント (6)
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