Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

リムが割れる 再び ARAYA ADX1

2023-08-27 20:02:32 | ホイール
ロードレーサに使っているホイールのリムが割れました 名器と言われた ARAYA ADX1
一体何が起きたのでしょうか





私のロードレーサー マグネシウムとカーボンのコンポジットフレーム
これに使っているホイールに不具合が出ています 昨年 7月に組み替えた
ホイールです





使っているリムは かつて多くの選手が使った名器 ARAYA ADX1 通称
AERO 1 エアロ 1 と呼んでいます





自転車は何時も天井に吊って保管しています この日は自転車に乗るために
自転車を降ろしました、その瞬間に何か異常を感じています 床に降ろした時には
ホイールの異変だと気付いています
人の自転車でも触った瞬間に 異常を感じる事は良く有ります これは感覚ですから
上手く説明出来ません





前回組み替えたのも やはり皹が入った為でした そのリムは組んで 10年経過していたので
不思議ではありましたが そんな事もあるのか・・ ある程度自分を納得させる事が出来ました
ただ今回は デッドストックの未使用のリムを降ろし 組み替えて 1年です スポークもそれ程
強く張っていません 無理な使い方もしていません 不思議です また組み替えなきゃ・・

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MAVIC GP4 と HELIUM リムの比較

2022-10-06 20:01:01 | ホイール
MAVIC のホイール HELIUM ヘリウムの整備をしています 今回は同じメーカーの GP4
と言うリムと HELIUM に使われているリムの形状を比較してみました どうぞご覧下さい





共に人気が高いマビックの商品でした HELIUM も GP4 もリムエッジに特徴が有ります
見た感じも似ているので寸法を計測し比べてみましょう






MAVIC GP4 です これも何度かマイナーチェンジをしています
これは後期の物でタイヤの接着面に癖が有り 使い難いリムです
俗に 弁当箱などと呼ばれる事が有ります






シールの違う物も有るので 機種が解る様に大きな写真を
貼っておきましょう






このリムは未使用のデットストックです リムの両サイドが
折り曲げられ 谷の深いリムです 初期型とは全く形状が違います






こちらが MAVIC HELIUM 現在一連の整備を進めています






これがタイヤの接着面ですが 確かに似ていますよね
先日 GP4 に似ていますねと言うコメントを頂いたので
寸法を測ってみる気になりました






リムの巾を測ります ブレーキの当り面にノギスを当てています
21.0mm です






リムの高さ 14.7mm です






リムのエッジ 折り返された部分を測っています
下側の一番広い部分で 4.5mm 左右同じです




リムのエッジから谷の底まで測ってみます 実は GP4 は
ここが深くてタイヤが届かず リムセメントの接着力が確保
出来ないと言う癖があります






谷の深さは デジタルゲージを使います ゼロ点セットはしています








測定器をリムのエッジに当て そこから谷底までの
距離を測ります




谷の深さは 4.15mm です






このデジタル測定器は TIRE GAUGE タイヤゲージ
タイヤの溝の深さを測る器具です 上手く使えました






GP4 も計測します リム巾 20.4mm






リム高 14.4mm 谷の深さ 4.60mmでした




測定した数字は手書きの図面に落としました




後期型の GP4 はタイヤを貼る時に気遣いが必要なリムです
そこを理解しているかどうかで かなり整備力の差が出ると
思います  HELIUM もその様な事が必要なのか、数字で
確かめたくて今回の作業をやってみました




折角なので大切な部分の数字が解り易い様に 画像を
加工してみます





黄色で丸く囲った数字は大切です タイヤのフンドシが接する部分で
ヘリウムより GP4 の方が 巾が狭く、谷が深いです これがタイヤ貼りを
難しくしている原因ですね HELIUM は大丈夫とまでの判断は出来ませんが
幾らかましな数字です これはタイヤを貼る時に試してみます





気になる事はそのままにするより 時間を掛けてでも確かめてみれば良いですね

過去記事 GP4 はこんなリム

MAVIC GP4 と言う チューブラーリム - Kinoの自転車日記

チューブラー用のリムでMAVICマビックGP4と言う人気リムが有ります今回そのリムを使ったホイールにタイヤを貼った処少し困った事が起りました少し前に古いリムセメントを綺...

goo blog

 


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MAVIC HELIUM ホイールの振れ取り

2022-10-04 20:01:23 | ホイール
MAVIC マビックのチューブラーホイール HELIUM ヘリウムの整備を行っています
今回はホイールの振れ取りを行います 作業風景をどうぞご覧下さい





MAVIC の軽量完組みホイール HELIUM へリウム 既に 25年は経っています
ここまでにリムセメントを剥離し洗浄まで行いました スポークテンションも
測ってみましたが結構揃っていました 今回は振れ取りを行います






後輪から始めます






これだけ古いホイールは ニップルのネジの固着や
ニップルが接触しているハトメ部分の腐食も考えられます






手作りの少量オイル注しで要所に注油します






スポークとニップルの隙間 奥にはネジが有ります
ハトメとニップルの隙間 この接触部分の抵抗が
ニップルを回すと凄く大きいのが解ります






リムの外側のニップル穴 ネジとニップルの頭に
それぞれ 1滴オイルを注しています




ホイールを回転させて遠心力でオイルを回します




ここで使っているオイルは KURE 5-56 振れ取りの時だけ
必要な潤滑剤です 終われば早く乾燥してくれるのが良いです






手持ちのニップル回し達ですが どれが合うのでしょうか






これですね Park Tool SW40C 2面巾3.2mm
DT, Wheel Smith 等に使います






始めます まずはセンターゲージでホイールの状態を
確認します






振れを取る時にリムをどちらに寄せるかは
センターを確認しておく必要が有ります






センターの狂いは 1mm 弱で 思いの他しっかりしています






リムがやや反フリー側に寄っています 振れを取る時に
フリー側へ寄せるのを意識しながら作業を進めます
その寸法は 0.5mm 程度です






このスポークは雁首が曲がっていないストレートです
ニップルを回す時はスポークホルダーは必ず必要です
これを使わないとニップルと一緒にスポークが回ります






ハトメ付近のアルマイトの色が変わっている所が有ります
スポークの張力でハトメ周りが歪んでいます これ以上
テンションは上げない方が無難です こう言う事も考慮
しながら仕事を進めます




スポークホルダーでしっかりスポークを保持しながら
ニップルを調整します 
自作工具ですが ラウンドスポークも強固に掴めます






振れ取りを進め スポークをしごく作業も行います
スポークの交点にオイルを注すと作業がスムーズに
行えます




ホイールの振れ取は横だけでは無く むしろ縦振れの調整に
神経を使います 両方終わったのでセンターを確認します
これでセンターが出ていなければ リムを寄せる作業が必要に
なります OK です 後輪は完了です






フロントホイールもする事は同じです






このホイールのテンションは低いので ニップルの調整は
ほんの僅か回します それでもリムは寄ります 前輪も完了
です





天振れが取れない所が有りました リムを突いているのかも分りません
その辺りは意地になっても仕方が無いので僅かな事は妥協します
横振れは気にならない程度には調整出来ました





一番やっておきたかった振れ取りは終わりました さて次は何をしましょう
美装もしてやりたいと思っています、その前にフリーを分解しましょうか
次回もどうぞお付き合い下さい

前回の記事 【 MAVIC HELIUM スポークテンション 】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルブの曲がり 止まらない

2022-10-02 20:04:46 | ホイール
リムセメントで装着したチューブラータイヤ 今年の夏はバルブが曲がり困りました
前回かなり強固にタイヤを貼りましたが改善出来たのでしょうか





新しく組んだホイールにチューブラータイヤを使っていますが 今年の夏は何度貼り替えても
バルブが曲がる症状が出て困りました






前回 Pana Racer の耐熱速乾タイプのリムセメントを使い
かなり丁寧にタイヤを貼りました




その時の様子ですが タイヤの不具合も疑い 新しいタイヤを
用意し接着面には リムのエッジが当る部分までリムセメントを
塗布しました






リムにはセメントを 2度塗りしました 量もしっかりと
使っています






タイヤを貼ってから 24時間放置し自転車で出掛けます
出掛ける前のバルブの状態です 後輪で右が進行方向です




15km 走行した時に確認したバルブです 何なんでしょう
気温がかなり高い日でしたが でもそれでセメントが煮える
でしょうか・・






これだけバルブが曲がると タイヤにも天振れが出ます
走っていてコツコツと感じます 帰宅後速攻でタイヤを
貼り替えました





チューブラータイヤを使いかなりの年数が経ち それなりの経験も有ります
今迄やった事が無い位リムセメントは効かせています それでもタイヤが回る
信じられないです こうなると耐熱と謳われたリムセメントにも思料が向きます
今回は乗る時間も無かったので タイヤを貼って 10日以上置いて有ります
気温も低くなって来たのでもう原因を掴むのは難しいのかな・・

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MAVIC HELIUM スポークテンション

2022-09-29 20:01:36 | ホイール
マビックのチューブラーホイール HELIUM ヘリウムの整備を行っています
今回は現在どの程度スポークが張られているのか テンションメーターを使い
計測してみます どうぞご覧下さい





MAVIC HELIUM 軽量ホイールとして人気が有ったホイールですが おそらく 1996年
くらいに製造された物だと思います




今回このホイールを整備するにあたり どの程度
スポークが張られているのか確認してみます






使う道具は Park Tool TM-1 ごく簡単な構造の道具で
数値が信用出来ないとの声も有りますが 私が用意
している物は 代理店で校正して貰っています






TM-1 本体と 色鮮やかな物は測った数値を張力 kgf に
置き換える換算表  これが無ければただの玩具になって
しまいます それとスポークの外径を測るゲージがセットです






マビック ヘリウムの資料では フロント 650g リア 850g
の重量 使用空気圧は MAX 8BAR 110PSI MIN 5BAR
70PSI の記述が有ります




リアホイールの左側 反フリー側から始めます






スポークの太さをゲージで確認すると 太さは 1.8mm
材質はスチールで形状はラウンドです






ノギスが有るならこれで測る方が間違いは有りません
同じく 1.8mm を指しています






計測場所はスポークの中心で行います




スポークを銜える部分です






道具のグリップを握り 測定支にスポークをセットし
グリップをゆっくりと離します






そして測定支とは逆にあるポインターが指した数字を
読み取ります




白いポインターの先は 12 と読み取れます
これを今回はノートに記入して行きます






それでは右側 フリー側を同じ様に計測して行きます
28穴の フリー側 4本組タンジェント イタリアン方向です
反フリー側はラジアルで組んであります




今回はバルブ穴を基準に左右同じ場所から測り始めました






前輪も同様に進めます 26穴のラジアル組です






それぞれをノートに書き写しています 数字の羅列になりますが
それぞれを貼ってみます






後輪と前輪の左側と右側
左の数値がメーターが示した数字で 単位の無いただの数字です
その右側は換算表で照らした数字で 単位は張力の kgf です
この単位はどのテンションメーターで測っても 同じ数値になるはずで
人と話すときに共有出来る数値です

後輪左側はテンションが低く 換算表に載っていませんでした ですから
これは人に話しても相手が理解出来ない数字です






これは MAVIC の COSMIC ELITE やはり 4年程前に
テンションを測っています




これは W/O のホイールでした






こちらは道具が示した数字しか書いていませんが
見事な数字のバラツキ これには少し驚きました 
それでもホイールは振れていなかったのです




今回は普段あまりやらない様な事をしてみました





このホイールはどの様な使われ方をしていたのか全く解らないのですが
回転部分はまずまずなんですが それ以外あまり良い状態では有りません
次は振れ取りとセンター出しを行ってみましょう 次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 MAVIC HELIUM ホイールを洗浄する 】

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする