MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.019 「おとなのけんか」(2011年 79分 シネスコ)

2012-03-12 22:23:10 | 2012年劇場鑑賞
監督 ロマン・ポランスキー
出演 ジョディ・フォスター
   ケイト・ウィンスレット
   クリストフ・ヴァルツ



なんばTOHOシネマズのレイトショーに見に行ってきました 
平日にレイトショーのみの鑑賞って中々あまりないんですが、この作品の存在を公開直前に知りまして、こういう作品はいつ終わるか判らないので上映回数が多いうちに早々に見てきました

(あらすじ)

ニューヨーク・ブルックリン、子ども同士のケンカを解決するため2組の夫婦、ロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー、ジョディ・フォスター)とカウアン夫妻(クリストフ・ヴァルツ、ケイト・ウィンスレット)が集まる。
双方は冷静かつ理性的に話し合いを進めるが、いつしか会話は激化しホンネ合戦に。
それぞれが抱える不満や問題をぶちまけ合い、収拾のつかない事態に陥っていく・・・



ジョディ・フォスター ケイトウィンスレット クリストフ・ヴァルツ ジョン・C・ライリー
この芸達者な4人が繰り広げる父兄同士の話し合いを79分に渡る密室劇にまとめた作品
子供同士のけんかが元で双方の父兄が話し合いするんだが、最初は大人の話し合いで幕を明けるものの無事に話し合いが終わろうとした時に些細なことから親同士の話しあいが、子供顔負けのケンカに発展していく

単に相手を罵るだけでなく、お互いの夫婦同士の不満をぶちまけたり、時には父親同士が共闘したり、母親同士が意見に同調したりもうバトルロイヤル状態になっていく様が面白い!
そこにアルコールが入って余計にエスカレートして収拾がつかなくなる所などは、子供のように単純なけんかで終わらない大人の嫌らしさや、見栄や意地など色んな感情が噴出してきて「ホント大人ってたち悪いね」と思わせてくれる
クリストフ・ヴァルツ扮する弁護士は子供のケンカより仕事が気になり、最初はさっさと話しあいを終わらせて仕事に戻りたくてイライラしてるのありありで、しかも平気で携帯電話でべらべらしゃべる!



ジョディ・フォスターは「まともなのは自分だけだ」と自分自身のしてる事をを正当化しょうとすれば、ケイト・ウィンスレットはゲロを吐いてから逆ギレ状態。
ジョン・C・ライリー に至っては温厚そうに最初は見えていて、実は全部芝居だったり・・・
まぁ~「おとなのけんか」とは良く上手く付けた邦題ですね

花瓶の水に浸かった携帯電話がまるでこの大人のケンカに冷水をかけてるようで何か意味深に感じてしまった・・・
原作は舞台劇だそうですが、会話劇がスピーディに展開していく様子をまさに舞台さながらですね
またこの映画の監督がロマン・ポランスキーってのもなんか意外に感じてしまいます



★★★★ 2012.3.9(金) TOHOシネマズなんば 別館 シアター11 21:30 G-16