三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

地域限定の名前の一例

2007年12月01日 | 日記

漆原友紀『蟲師』を読んでいて、漆原友紀のひいおじいさんの名前が「清槌(せいづち)」だということにいささかびっくりした。

どうしてかというと、以前、うちの過去帳を見ていて、「岩槌」とか「百槌」といった「○槌」という名前が、多くはないが、何人かおられたことを発見したことがある。
それまで小説などで「○槌」という名前を見たことがないので、「○槌」という名前には何だか違和感を感じた。
うちの過去帳に載っている「○槌」さんたちは、行年から逆算すると明治生まれである。
ひょっとしたら、そのころ広島では、「○槌」という名前がささやかなブームだったのかもしれないと思った。
そういうことがあったので、「清槌」という名前にびっくりしたわけである。

漆原友紀は山口の出身だし、ひいおじいさんだから明治生まれだろう。
となると、広島、山口あたりでは明治の一時期に「○槌」という名前をつけることがはやったということはあり得る。
そう考えると、「○槌」は語感からすると「×吉」と似ているので、そう奇抜なわけもないかと思えてくる。

で、さらに考えると、沖縄の人の名前には沖縄特有のものがある。
となると、昔は全国各地で特色のある名前があってもおかしくはない。
それと、「△子」という名前は大正ごろ、子供に教育をさせる余裕のある家庭から一般的になったと、どこかで読んだ。
つまりは名前は時代限定、地域限定ということなのだから、あまり目くじらを立てるべきではないのかもしれませんな。

コメント (4)
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