三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

統一協会と既成教団との関係 3

2013年01月30日 | 問題のある考え

文鮮明は1998年にニューヨークで「霊界祝福結婚式」を挙行し、釈尊と崔元福(某氏によると文鮮明の法規外妻)を結婚させている。
その時、釈尊は
「私の地上での生活は、罪人としての姿でしかありませんでした。私の悟った内容よりも、統一原理の方が次元が高いことを認めます。 釈迦 拝」
と語ったそうだ。

統一協会の考えだと、「人間は死後「霊人体」となって霊界に行く。原罪を持ったまま霊人体となった先祖は地獄で永遠の苦しみを受けている」(櫻井義秀『統一教会』)
釈尊だけでなく、イエスやマホメットなど五大宗教の教祖もおそらく霊界で苦しんでいるのだろう。

地獄で苦しむ人を救う方法は祝福(合同結婚式)である。
「統一教会の教えを受けずに亡くなった先祖達は、死後において統一教会の研修と祝福を受けて真の家庭を築かなければならない。どちらの場合も、信者が統一教会にしかるべき金額の献金を納入しなければことは進まないとされる」
というわけで、霊界で苦しんでいた釈尊も合同結婚式をすることで、自分の考えの間違いに目覚めたというわけである。

仮にマホメットも合同結婚式で善き伴侶を娶ったと統一協会が主張してるとしたら、サルマン・ラシュディ『悪魔の詩』どころの話ではないと思う。
でもまあ、統一協会の信者以外は一笑に付す話ではあります。

問題は死んだ教祖ではなく、生存している協力聖職者である。
某氏からもらった「グラフ新天地」のコピーを見ると、2001年ニューヨークで行われた超教派聖職者祝福式に、スターリング大司教は神元小夜美さんと参加している。
エマニュエル・ミリンゴ大司教は「文総裁はイエスのみ言を成就」と力強く説教している。

日本の僧侶も負けていません。
「グラフ新天地」には西山廣宣・大満寺住職、美原道輝・帝釈寺前住職、武藤宗英・報恩閣住職という三人の曹洞宗僧侶が写真入りで載っている。(何号かは不明)

美原道輝・帝釈寺前住職

世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)の壮大なる主旨に賛同して、「平和大使」に任命された仏教徒である私は、現代のますます混濁せる人心社会が純粋なる神の意思により、またその神の聖旨を真実の心で理解して、世界人類の平和のため、「神様の絶対平和理想モデルである絶対性家庭と王国」を主題とした文総裁の天のみ言を拝読させて戴きました。
文総裁はまことに驚くべき能力を発揮されて今日まで全世界的活動をされており、数多くの天のみ言を世界の人々に伝道されております。私共はひたすらそのみ教えをきいて、種々の感じ方をなし、また、自らの会得しえた文言の真意を互いに交換し合い、あるいは家庭の平和に活用し、小さい領域からでも平和な意義深い生活を体験し、かつ感動しております。
この人は娘が統一協会に入信し、自分も統一原理の支持者になったそうです。

武藤宗英・報恩閣住職
新世紀の出航には、それにあった新しい羅針盤が必要となります。1999年2月、文鮮明韓鶴子両総裁が一生涯をかけて築いてこられた平和の理念が、IIFWPの創設という形で、見事に開花しました。(略)
愛と慈悲の実践を通して、世界の恒久平和を追求されるそのお姿こそ、我々宗教者が見習うべき模範であり、人類を救うべく来臨された真の父母のお姿ではないでしょうか。

2007年に「世界巡回1200か所大会」というのが行われたそうだが、大会ポスターには多くの聖職者の写真が載っており、真言宗、浄土真宗本願寺派、日本山妙法寺の僧侶もいる。
某氏はバチカンはスターリング大司教やミリンゴ大司教を破門すべきだと言うが、私も各仏教教団がなぜ統一協会に協力する僧の僧籍を剥奪しないのか疑問である。
アホらしいと笑い話ですます問題ではないと思う。

コメント (6)
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