三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

暑さ自慢

2007年08月14日 | 日記

毎日暑い。
千葉に住んでいる姉が帰省して、「東京はもっと暑い。広島は涼しい」と言ったのには、ええっと思った。
こんなに暑くてヒーヒー言ってるのに。

姉は自慢をしているわけではなく、率直な感想なわけだが、私の大学時代にした暑さ自慢を思いだした。
九州の人間が「九州は暑い」と言えば、「京都の暑さは違う」と反論する奴がいて、しかし北陸や東北の人間も負けてはいない。

大学のころにはつまらぬお国自慢をいろいろしたもんだ。
名産物が何かとか、住んでいるところが都会だとか、今から考えるとしょうもないことを、恥ずかしげもなくお互いに言い合っていた。
香川の人間が「香川は人口は少ないが、人口密度が高い」と自慢した時には驚いたが、私だって「広島はいい酒があって」と、酒の味もわからないくせに通ぶって自慢してた。

どういう形であっても人より上に立ちたい、人を見下したいという慢はいまだに消えない。
今は病気自慢、薬自慢、不幸自慢である。

話は変わるが、私がパソコンをカチャカチャしている横で、妻がクイズ番組を見ている。
アイドルたちがアホな答えをするのをみんなが大笑いするクイズ番組である。
妻も「そんな~」とケラケラ笑っている。
それくらい私でもわかるのにという優越感だと、私は冷ややかに見る。
私が妻に「こんなことも知らないのか」と言うと、必ず不機嫌になるのに。

東大や京大出身が解答者のクイズ番組もある。
難問をあっさり答えると、「さすが東大」となるのだが、答えられない問題もある。
そんな時、妻は何やらホッとするらしい。
東大の卒業生が知らないんだな、私と同じという安心か。
と、私は妻を馬鹿にしているわけだ。

話は戻って、姉に「広島は涼しい」と言われて「えっ」と思ったのは、「あんたの苦しみは大したことじゃない」と言われたような気がしたからだと思う。
自分のしんどさをわかってもらいたいということである。
「大変だったですねえ」とか「苦労しましたねえ」と言われると、思わずニッコリする。
これも慢の一種かもしれない。

コメント (9)
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