最近、財布の中味が賑やかになった。といっても、お札が厚くなったということではなく、持ち歩くカードが増えたということだ。キャッシュレスで、カードで支払うことが多くなったからだ。
確かに現金を持ち歩かないということは、いざというときにはありがたいこともある。以前に、銀行のキャッシュコーナーでお金を引き出すのを忘れて、連休に入ってしまったことがあったが、スーパーでもカードが使えたおかげで助かった。
しかし、お金を払わないでものを買うという感覚は、慣れると怖いものがある。現金で買おうと思えば、やはりよほど品定めをして、買える範囲でいいものをゲットしようとする。カードになると分割あり、リボ払いあり、しかも、つぎの給料日にはお金が入るだろうという、ない袖まで当てにするので、つい買い物が衝動的になる。一つ一つの買い物は額が大したことなくても、積み重なってくると、明細を見て愕然とすることがある。
近ごろは、キャッシュバックのカードがあるし、レンタルのカードにクレジットがついてくるものが多い。何とか貯金の金を吐き出させようと懸命なのだろう。
しかも、キャッシュレスにつづいて、カードレスにもなってきており、携帯電話がカードに代わって、航空券の予約や支払い、商品の購入などを可能にしている。
現金にせよキャッシュレスにせよ、いずれにしても庶民のお金は出ていくばかりだが、災害にあわれた人のことを思うと、使い道をよくよく考えないとと反省させられる。義援金もキャッシュレスでできるんですよ。問題は出すか出さないかですが。