貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

発酵式CO2

2008-09-28 09:59:24 | 生き物たち
水草を順調に維持していくにはCO2添加が重要らしい。
CO2添加は特に不要とされる水草を選んだつもりだが、やはり添加した方が違いが出るとのこと。
水が安定すれば魚の数も増やせるので、CO2排出量が増えバランスしてくると思うのだが、現時点では安易に魚を増やせない。
水草も根付いてないので、CO2添加によるブースト効果を期待してCO2添加を行うことにした。

ただ、真面目にやるとCO2ボンベやらレギュレータやら付帯機材が馬鹿にならないので、気楽に試せる代物ではない。
そこは先人の知恵がネット上に満ち溢れており、発酵式なる容易な方法があるので、それで試してみることにした。トライしたのはより簡単な砂糖+重曹式だが、砂糖+ゼラチンで培地を作った方が安定するとのこと。

使う物は下記。 

容器:500mlペットボトル(炭酸用)
砂糖:約100g + 50g
重曹:ティースプーンすり切り1杯 (本来2g位とのこと)
ドライイースト:約0.5~1g
水:400ml 位

エアチューブ:適宜
エアチューブのジョイント:1ヶ
逆流チェックバルブ:1ヶ
エアストーン:1ヶ 

バレングラスの安い奴と、バブルカウンターも準備しておいた。
割り箸などでも細かく綺麗な泡が出るらしいが、少しくらい見た目に気を使った。

まず、ペットボトルの蓋にキリで穴を開け、ドリルの刃で拡張しエアチューブのジョイントをねじ込む。
周囲をゼリー状瞬間接着剤で固定し、発酵容器は完成。



次に100均吊り下げフックを水槽に引っかけられるようにセットし、100均のペットボトル保温袋を引っかけておく。
続いて取り敢えずのエアストーンを水槽に固定し、エアチューブを配管し、水槽上部で逆流防止バルブを経由して、バブルカウンターへ接続しておく。

次にペットボトルに100gの砂糖を入れ、重曹をティースプーンすりきり一杯入れシェイクして混ぜる。
ペットボトルに400ccくらいお湯を入れ、シェイクして砂糖を溶かす。
砂糖をペットボトルに入れるのは非常に面倒なので、イースト以外は鍋で溶かした方が簡単だと思う。
最後にイーストを小さじ半分くらいパラパラッと入れて完成。



のはずだったが、1時間くらい放置しておいても、一向に発酵が始まる気配がない。そこで砂糖を50gくらい追加し、イースト菌を更に追加したが変化が無いので、ゼリー式をトライすべくレシピをネットで調査していた。

そして、2時間くらい経過後にようやく容器内にCO2ガスの気泡が見られ発酵が始まっていた。ただし、相変わらずエアストーンからは一向に出ないので半ば諦め、砂糖ゼリーの培地を作っておいた。

一段落して寝る前に水槽内を覗いてみると、なんとCO2の添加が始まっていた。
発酵は生物反応なので、化学のようには即反応しないと頭で分かっていたのだが、期待満々で見ていたのでそんなことはどっかに飛んでいたらしい。
上手く行きそうなので、エアストーンをバレングラスに交換し、寝てしまった。



朝になるとバレングラスからCO2放散が始まっており、非常に細かい気泡が水面へ立ち上っている。
エアレーションも細かい気泡になるようウッドストーンと2分岐コックで流量調整しているが、それより数段細かい泡で、正直美しい。
バブルカウンターでは1~2秒に1回気泡が見られるので、安定して発酵が進んでいる様子。成功だ。


(画像が小さいので分かり難いが、気泡が出ており水槽の傷ではない。)

なお、CO2添加時は、照明消灯中は停止させるかエアレーションを行う。
水草が光合成を行わず酸素を消費するため、酸素の消費が増える一方CO2が添加され続けるから酸欠の可能性がある。

エアレーションを行うとCO2が逃げ易くなるので光合成を行っている時間は、エアレーションを停止した方が良いらしい。
そこで、タイマ付コンセントでエアポンプを制御するようにセットした。
コメント
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