貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

単車歴 2 TRX850 (4NX 1995年式)

2007-06-10 23:15:08 | 単車雑感
XTZ750スーパーテネレに搭載された並列2気筒5バルブDOHCエンジンをベースに850にボアアウトし、ドカティばりのトラスフレームに搭載した2気筒スポーツ。
このエンジンはパリダカ優勝マシンとして名高いYZE750がレースモデルとして存在する。
2気筒スポーツが見直され、大衆化したきっかけとなった名車と言って良いと思う。
ただ、あまりにもドカティとの類似点が多く、安っぽく感じてしまったのが不満だった。
所有意欲が続かなかった最大の要因だし、世間の指示がさほど高まらなかったのもそこに有るはずだ。

こいつはサーキット走行会と通勤用に購入した。
既に世間ではVTR1000やTL1000が主流になりつつあったのだが、現行モデルの戦闘力とお気楽さを期待したもの。

購入後直ちにリミッタカット、メータ交換、ブレーキホースメッシュ化を行って早速サーキット走行会へ持ち込んだ。最高速はメータ読み230km/hを超えるくらいだが、中速トルクが太くそこそこの戦闘力は有ったし、最初からGPz1100より格段に速く走れた。

古い重量級ばかり乗ってきたので、軽い現行車を操ることにかなり戸惑いが有った事は確か。
癖は無く扱いやすいのだが、思ったより曲がってしまったり、なかなか向きが変わらなかったりと試行錯誤していたものだ。
ハンドルに体重がかかり、セルフステアが妨げられた結果、初期の向き替えが遅くなるのが原因と分かっているのだが、全開200kmを超える速度からフルブレーキで突っ込むのだから無理もない。

また、この単車はいつもフロントが気になっていた。フォークスタビライザを付けてブレーキングの不安はかなり解消したが、イニシャルやら突き出しを色々弄り続けていた記憶がある。
結局は腕が悪いのだから、さほど速く走れなかったと言うことなのだが・・・

30分×3回のフリー走行+10周の模擬レースで走行会が終わるのだが、体力、気力が持つのは10分が良いところ。
いつも最後の模擬レースの頃には腕や足があがってしまった。

ストレートでどうしてもリッターマルチ勢やVTR、TL勢に置いて行かれるので、ダイノジェットキット、オーバーレース管を投入。
抜け過ぎはかえって良くないと言うことを体感したのもこいつのおかげ。
吸排気系セッティングの迷宮に初めて手を出した車両にもなったが、加速ポンプ付きの負圧キャブ(BST)にダイノジェットではあまり効果無く、ついにFCR41を投入するに至った。
自力でキャブセッティングをしたのだが、実はそれが楽しいという事を教えて貰った車両でもある。

サーキットから毎日の通勤、果ては北海道ツーリングでも何の問題もなくこなしてくれたおかげで、FCR=レースキャブという敷居の高さは全く感じなくなった。
GPz1100のFCR化もこいつの経験で迷わず導入。
DFIも優れものではあるが、不調になってしまうと手を付けられないのが難である。

足回りに手を入れるか悩んでいたころに、一度は乗ってみたかったZZR1100が安く売りに出てそのパワーに目が眩み衝動的に乗り換えを決意。
今でも心残りがある1台ではあるが、良い経験が出来た。
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単車歴(GPz750)

2007-06-06 01:40:53 | 単車雑感
記憶に残る単車を整理しておく。

・GPz750(ZX750A1 1983年式)

20で難関の限定解除を果たし、早速購入したのがGPz750である。

こいつはZ750GPで国内評価が悪かったDFIをキャブに換装し、手加工でポート研磨するなどしてチューンナップしたエンジン、レーサーKR250/350譲りのユニトラックサスペンションの採用など旧態然とした2本サスから一新した車体と、カウル装着によりシリーズ全体で統一されたデザインを持つというのが売りであった。

GPZ750Fと表記されがちだが1年ごとにマイナーチェンジしており、私が所有した初期型72馬力モデルはFが付かない。
2型になるGPz750F以降は77馬力、輸出使用は86馬力に達する。FとF無しでは体感できる差は無かったが、輸出仕様にすると結構差を感じた。
あと、空冷GPz乗りの拘りの一つとして、zは小文字だったりする。

購入時、既にレプリカブーム全盛で全社水冷DOHCに移行しており型落ちのマイナー車であったが、元々GPz400にあこがれていたことや、辛うじて手が届く値段だったので迷うことなくGPz750を選択出来た。
限定解除が非常に難関だったので750自体にステータスが有った時代であるが、車両も売れなかったためよほどの人気車種でない限り二束三文だった。
走行3,000km程の新車に近いコンディションで、車体は10万円台だったと思う。
最初から輸出仕様ハンドルと純正オイルクーラーが装着されていたが、買ったときは知らなかったりする。

素直で自然な旋回性と軽快で回すほどに楽しいパワー特性を持ち、空冷GPzシリーズではベストバランスでは無かろうか?
GPz1100や750Turboではこのバランス感は得られない。
1983年の別冊MC誌 750特集に当時最新最強かつベストセラーであったVF750Fと並んでクラスベストバランスの評価を受けていたが、当然の評価だと思う。
1100も共通だが、ウィークポイントはリヤサスリンク周りだろう。ベアリングが錆びやすく動きが悪くなる車両が多いようだ。こうなると乗り心地が悪いだけでなく、高速でまっすぐ走らなくなる。
私のも2年後くらいから音が出始めてOHしたところ、見事に錆びたニードルがボロボロ落ちてきて思わず笑ってしまった。

学生時代は買ったままで過ごしたが、就職してまずヨシムラ集合を装着。
どうも見た目が気に入らず、輸出仕様サイレンサーを借用したのをきっかけにキャブセッティング、Rフェンダを輸出仕様として、見た目輸出仕様に変更した。
輸出仕様はトルクが太く乗りやすくなったのを記憶している。音も図太く迫力が有って集合とは違った魅力があり、ヨシムラに戻すことは無かった。
あと、デイトナのフォークスタビライザはこの750に購入時から装着されていた物を1100に移植し、現在も使用中。20年以上使い続ける愛用の改造パーツとなっている。

4年で6万km近くを走破し色々ガタが出てきたので後継マシンとして今も所有するGPz1100(A2)を購入した。
GPz750は将来のレストアベースとして保管していたが、故有って人に譲ってしまった。今思えば大変勿体ないことをした。

購入後間もなくBG誌上で第1回空冷GPzミーティングの告知を発見しつい参加したのが、今も空冷GPzへ拘り続ける大きな要因。運命の1台と言えるかも知れない。
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副鼻腔炎

2007-06-05 01:14:01 | 雑感
どうやら花粉症が収まりかけた4月初頭に風邪を引いたのがきっかけで副鼻腔炎が再発したようだ。
GWを過ぎてもすっきりせずに、もしかして?と思っていたのだが・・・

その症状は以下の通り。

・黄色の粘りけのある鼻水。
・鼻水に独特の臭い。
・鼻水がのどに回って痰が溜まりやすいなど。

それが先週になって左側が強烈な鼻閉に見舞われ、そのうち右側も詰まるようになり、喉痛、頭が重いといった症状が現れたのだ。
子供の風邪引きがきっかけで悪化したらしい。

医者とのやりとりはこんな感じ。

貴:ここ1週間くらい急に鼻炎が酷く、特に左の鼻詰まりが酷くて・・・
  花粉症がすっきり治まらずに、臭いのある黄色の鼻水とか結構出てたんですよ。
医:この季節にアレルギー症状出たこと有る?
貴:無いですね。毎年5月くらいまでは引きずるんですが。
医:鼻を診ましょうね。
  ・・・のぞいて鼻水の吸引の後、何やら薬を点鼻。
  あぁ、こりゃ副鼻腔炎だろうね・・・。喉痛くない?

貴:痰も出るし、そうじゃ無いかと思ってました。
  ここ数日はずっと口呼吸なんで、喉も痛いですよ。
医:奥までのぞいてみますね。 と内視鏡のようなものを鼻の奥に突っ込む。
  どうやら脇にあるモニターに様子が映し出されている様子。
 
  喉に垂れてるなぁ。
  こりゃ抗生剤でないと治らないので、薬を出して置きますね。
  もう一回・・・ と言いながら吸引器?を思いっきり奥まで突っ込んでジュルジュルと・・・
  入れすぎて喉に到達している様な感触???

  次は喉にも何やらヌリヌリ。

痛いと言うより気持ち悪いんだが、どことなくすっきりしたような気がする。
後はお決まりのネブライザーで終了。
結局、1週間抗生剤などを飲んで様子を見ようとのこと。

投薬内容
・ミリカット点鼻56噴霧 1日2回噴霧(鼻炎症状改善、防止)
・クラリシッド200mg 1日2錠(抗生剤)
・ロキソニン錠 1日3錠(抗炎鎮痛剤)
・ムコダイン錠 1日3錠(気道粘液調整・粘膜正常化剤)

診察料1,980円と薬代が1,740円であった。

ネットで調べて見ると一発で治ることを期待することより、2~3ヶ月単位で症状改善して治すことを期待するとのこと。

副鼻腔炎は小学生の頃患っていて、何年も治癒にかかった。
最後に鼻に極太の針を突っ込み何やら流し込まれて、鼻血と膿を大量に出したことが有る。
針を突っ込んだまま膿受けのバットの様な物を持たされて、診察室内でしばらく放っておかれたので、格好悪いわ、見た目にも恐ろしげな治療だわで良い記憶どころの騒ぎでない。
痛みの記憶がないのが不思議なのだが、相当痛かったに違いない。

ただ、これですんなり治癒したので、同じ事をやった方が良いのかも知れない。
ネットで調べたら”上顎洞穿刺洗浄”というのがそれに近いようだ。
ちなみに最近はあまり行われていないらしい。
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