貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

喪中

2024-02-28 08:08:08 | 雑感
父を見送った。
大動脈乖離を乗り越え、それで見つかったステージ4のガンも寛解に持ち込んだが、COPDとの闘いが始まりゴルフ三昧に復帰することは叶わなかった。元気だった頃、父とラウンドして何度もけちょんけちょんにされたが、私がゴルフを止めずに続けていれば闘病の励みになったのでは?と心残りに思っている。

生前、子供の世話にはならないと語っていたとおり、自ら愛車を運転して診察や買い物に行っていたし救急搬送された日すら自ら運転していくつもりが叶わなかったらしい。
自立にこだわった父だが今回の入院後は起き上がる事もままならず、不意に立とうとして転倒しひどく落ち込んだりもした。小康状態を挟みつつ次第に悪くなったが、息を引き取る2日前に立ち上がって看護士を驚かせたりもした。その日、見舞いに行ったら立ったぞと告げられたが、最後の矜持だったのだろう。

摺り傷一つ無いほど丁寧な運転だったが、最近帰るたびに摺り傷が増えていた。高齢者の事故報道が相次ぐ中、免許返納を言いだす事を何度となく考えたが、老々介護生活が成り立つ重要な要素でもあり、最後までそれを言い出すことは出来なかった。遺品となった父の愛車は母の介護専用として使い続ける様に手続きを済ませている。
高級車が高速道路で全自動運転するより、高齢者の衝突防止に重きを置いたクルマの普及を進めて欲しいものだ。電池問題が未解決なEVに補助金出すなら、安価な足車に衝突防止装置を後付けすることを助成する方が重要だと思う。多くの人がいずれたどる道だ。

残された母も自立した生活はもう望めなくなった。
介護サービスは何度も話をしたこともあって、父の入院を機に手続きを始めようやく見守り環境が整いつつある。いずれは横浜へ来てもらうだろうが、亡父の片付けを済ませ、本人を含めその機が熟してからである。
今はやたら時間が掛かるお役所仕事をとっとと済ましてしまいたい。
コメント
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