XLR250Rに乗っていた頃、当時発表されたばかりの知人のKLX250SRを何度か乗せて貰ったのだが、高回転の伸びが気持ち良く、オフ車らしからぬと感じた記憶が何度もある。
こんな好印象があったのだが、我がDトラの高速巡航時は110km/hまでが実用範囲で周りが120km/hを超えた流れにはとてもついて行けない。第三京浜など一番左しか走れない。
それでも伏せて我慢していれば130km/hを超えていくが、強い向かい風とか上り勾配だとたちまち加速どころか失速する。
低いギアでも高回転の盛り上がりは皆無で、なんとかそこまで回るだけといった印象だ。
まるで牙を抜かれた”戦う4スト”である。
結構期待はずれで知人に何度も確認してみたが、やはりKLX250SRではそんなことは無いと言う。
色々調べてみたが、このパワー不足は排ガス規制+騒音規制強化が原因とされている。
体感的に”キャブが薄過ぎ”という感じが常につきまとうのだ。妙に始動性が悪いのもこれが原因だろう。
四輪は電子制御を駆使して吸気時の理論空燃比を維持し、燃焼後の排ガス組成が大きく変わらないように制御される。
そうしないと触媒の排ガス還元効果が薄れ、触媒自体の寿命も低下する。
ただ、理論空燃比では馬力が出ないため、加速/高負荷/暖気と言った状態では燃料増量を行って対応している。
燃料増量状態では触媒が十分機能せず排ガスは汚いだろうが、10.15モードなど測定条件内では問題がないように調教されている。
Dトラも触媒で排ガスを還元する関係で、キャブセッティングで理論空燃比を目指して絞ったのだろう。
ただ、キャブのため加速増量や負荷増量が出来ず、単に薄くなっただけである。
これが体感上がっくりパワーが落ちた第一の要因だ。
また、10,000回転まで回る高回転型でバルタイ可変機構も付いていないので、中低回転側は未燃焼ガスが吹き抜けてしまうが、これでは触媒で十分還元できないどころかダメージを与えるはず。
吹き抜け対策としてKCA(AI)で新気を送り込んでエキゾースト側で再燃させることにより、触媒を中低回転から活用しようというのが、KLEENの狙いだろう。
KCA(AI)を外しても何らパワー的に変わらないのは、燃焼に直接関係しないことと高回転では作動しないからである。
次は点火タイミングの進角制御(イグナイタ)だ。
空燃比を薄くすると燃料冷却が効かず燃焼温度が上がり、ノッキングが起き易くなる。
ノッキングは諸悪の根源だから、最大進角を遅らせると共にレブリミットを下げたのだろう。
高回転の切れとか、最高出力が落ちるという形で影響が出ているはずだ。
スロットル開度センサ制御(K-TRIC)は加速騒音対策だと思う。
流速の低い状態でスロットを開けると薄くなりがちなので、開け始めに少し進角を遅らせてノッキングを防ぐことが可能だ。これにより加速時のノック音やチェーンのばたつき音が低減される。
CVキャブなので影響は少ないはずだが、こんな事もしないと排ガス+騒音規制がクリアできなかったのだろう。
マフラー、エキパイなどもかなり細いとのこと。
非常に静かで近所に気を使わなくても済むので助かるが、排気効率が悪いのでパワーも無いのだろう。
公称29ps/9,000rpm、レブリミット10,500回転だが、10,000回転どころか9,000rpmまで回っているとは思えない。
通勤任務から解除され遊び仕様になった以上、楽しく乗れるように改造することにする。
財布の事情が有るので費用はかけられないが、中古パーツは豊富だしKLX250SRというちょうど良いベンチマークがあるので何とかなるはず。目標予算は1万円ほどである。
注意:上記理屈はSMやネットで拾った情報などを私なりに考えただけで、真偽の程はカワサキに確認されたし。
こんな好印象があったのだが、我がDトラの高速巡航時は110km/hまでが実用範囲で周りが120km/hを超えた流れにはとてもついて行けない。第三京浜など一番左しか走れない。
それでも伏せて我慢していれば130km/hを超えていくが、強い向かい風とか上り勾配だとたちまち加速どころか失速する。
低いギアでも高回転の盛り上がりは皆無で、なんとかそこまで回るだけといった印象だ。
まるで牙を抜かれた”戦う4スト”である。
結構期待はずれで知人に何度も確認してみたが、やはりKLX250SRではそんなことは無いと言う。
色々調べてみたが、このパワー不足は排ガス規制+騒音規制強化が原因とされている。
体感的に”キャブが薄過ぎ”という感じが常につきまとうのだ。妙に始動性が悪いのもこれが原因だろう。
四輪は電子制御を駆使して吸気時の理論空燃比を維持し、燃焼後の排ガス組成が大きく変わらないように制御される。
そうしないと触媒の排ガス還元効果が薄れ、触媒自体の寿命も低下する。
ただ、理論空燃比では馬力が出ないため、加速/高負荷/暖気と言った状態では燃料増量を行って対応している。
燃料増量状態では触媒が十分機能せず排ガスは汚いだろうが、10.15モードなど測定条件内では問題がないように調教されている。
Dトラも触媒で排ガスを還元する関係で、キャブセッティングで理論空燃比を目指して絞ったのだろう。
ただ、キャブのため加速増量や負荷増量が出来ず、単に薄くなっただけである。
これが体感上がっくりパワーが落ちた第一の要因だ。
また、10,000回転まで回る高回転型でバルタイ可変機構も付いていないので、中低回転側は未燃焼ガスが吹き抜けてしまうが、これでは触媒で十分還元できないどころかダメージを与えるはず。
吹き抜け対策としてKCA(AI)で新気を送り込んでエキゾースト側で再燃させることにより、触媒を中低回転から活用しようというのが、KLEENの狙いだろう。
KCA(AI)を外しても何らパワー的に変わらないのは、燃焼に直接関係しないことと高回転では作動しないからである。
次は点火タイミングの進角制御(イグナイタ)だ。
空燃比を薄くすると燃料冷却が効かず燃焼温度が上がり、ノッキングが起き易くなる。
ノッキングは諸悪の根源だから、最大進角を遅らせると共にレブリミットを下げたのだろう。
高回転の切れとか、最高出力が落ちるという形で影響が出ているはずだ。
スロットル開度センサ制御(K-TRIC)は加速騒音対策だと思う。
流速の低い状態でスロットを開けると薄くなりがちなので、開け始めに少し進角を遅らせてノッキングを防ぐことが可能だ。これにより加速時のノック音やチェーンのばたつき音が低減される。
CVキャブなので影響は少ないはずだが、こんな事もしないと排ガス+騒音規制がクリアできなかったのだろう。
マフラー、エキパイなどもかなり細いとのこと。
非常に静かで近所に気を使わなくても済むので助かるが、排気効率が悪いのでパワーも無いのだろう。
公称29ps/9,000rpm、レブリミット10,500回転だが、10,000回転どころか9,000rpmまで回っているとは思えない。
通勤任務から解除され遊び仕様になった以上、楽しく乗れるように改造することにする。
財布の事情が有るので費用はかけられないが、中古パーツは豊富だしKLX250SRというちょうど良いベンチマークがあるので何とかなるはず。目標予算は1万円ほどである。
注意:上記理屈はSMやネットで拾った情報などを私なりに考えただけで、真偽の程はカワサキに確認されたし。