なだいなだ著 筑摩書房刊
著者の「最後のメッセージ」である。
「常識」という言葉を改めて考え直させる本。といっても、新しい定義をしたわけではない。本来私達が知っていた常識を改めて気付かせてくれたのである。著者の言いたいことは、常識は時代につれて変わる、しかし、極端にどちらかに傾くものではなく、振り子のように中庸をとる、それは誰もが許容する範囲に留まる。
そして、この「常識」は世界でも稀な思想であるらしい。ココが肝要である。この「常識」が宗教的にも、政治思想的にも極端に偏らない、今日の日本の現情形成しているのだと指摘している。今日の政治状況を考えると、鋭い指摘だと思う。
「最後のメッセージ」は重い。
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