遺伝子 

2019-11-02 09:31:58 | 日記

NHkスペシャル「人体」取材班  講談社刊

実は……呆然としている。いや、それは以前から知っていた事なのだが。ただ、本書を読了したことで、その怖れが現実のモノになりつつあることを実感したショックのためだ。
それはともかく、まず、口絵のカラー写真に驚いた。DNAの二重らせんのリアルなCG画像である。なにしろこれまでは略図でしか見たことがなかったから。全然、予想とは違っていた。この口絵写真を見るだけでも価値がある!
本文の読みどころの第一は、、DNAの2%が遺伝子で、98%がジャンク遺伝子だということ。DNAって全部遺伝子だと思っていた人が大部分ではないかな? このスペシャルではジャンク遺伝子とは言っていない(かつてはそう言われていたのだが)。トレジャーDNAと言う。ここが人体にとって宝の山である事か分かったのである。ここは期待して読めます。
次に、ガンを抑えるDNAのスイッチが見つかったのである。これをON、OFする方法が開発されれば……。ここまでは、希望が持てる。
そして、問題のページ。プロデューサーの浅井健博氏と山中伸弥博士の対談。博士は「人類は滅ぶ可能性がある」と言うのである。つまり、DNAの研究のコントロールが野放しになれば……この先は書きたくない。そう、デザイナーベービー……。有り得るのだ。すでに中国の学者か手に染めていた。
ほんし


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