私のヴァイオリン -前橋汀子回想録- 前橋汀子著  早川書房刊     ピアニストだって冒険する  中村紘子著  新潮社刊

2017-12-22 10:07:49 | 日記

私はお二人のコンサートを何度も聴いている。特に、ヴァイオリンは私と縁が深かったので…。お二人に共通しているのは一流の指導者に巡り合うための苦労である。そして、名器を手に入れる為の金策(ヴァイオリン)でもある。
なにしろ、時代が違う(二人とも1940年代生まれ)。誰もが今のように気楽に外国に行ける時代ではなかったし、為替レートもちがう。そして、彼女たちをサポートするシステムもなかった。
しかし、それらの苦労が現在の二人の人格を作り上げ、それがお二人の演奏に深みを与えてもいる。テクニックだけではない。その人間的な重厚さが魅力になっているのだ!!


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