吉海直人著 角川選書
面白かった。本書の成功の一因は、旧暦と新暦の「ズレ」に着目したことだろう。いや、多くの歳時記もこれには触れている。本書ではそれが「太陰太陽暦」に基づいていることを詳細に説明してある。これからいろいろなことが分かるのだが、それは本文を読んで欲しい。
この「ズレ」が分かると、歳時記の本来の意味が分かるし、昔の人の知恵に感心する筈だ。
そして、この知識があると百人一首や源氏物語、枕草子、徒然草をもう一歩深く理解できる。それに、チョット一言、ウンチクを傾けられる楽しみも……。これも、病中 閑有りの一冊。
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