『考える人』  2013年夏号

2013-07-11 15:22:06 | 日記

新潮社刊

私好みに任せて特集を紹介したけれど、この季刊誌、結構読み甲斐がある雑誌です。例えば、内澤旬子氏の「ニッポンの馬」。『世界紀行』、子豚を飼育して、場に運び自ら食した『飼い喰い』の著者だが、今回はサラブブレットの飼育現場のレポート(確か馬シリーズの4回目だと思うが)。
それから、光学機器用の製品や部品メーカーの「コシマ」の取材レポート。携帯電話やスマートフォンについているカメラには5枚のレンズ(厚さ1センチの中に!)、コンパクトデジタルカメラで5から7枚、一眼レフカメラ10枚以上、ズーム系で15枚強使われているなんて知っていました? 「レンズの機構部分や外装にはアルミニュームや真鍮を使い続けていますが、プラスチックのような合成樹脂は使用されてからまだ半世紀足らずで、信頼できない」ので使っていないそう。拘りですね。
他にも、食(今回は五島うどん)、祭り(同、大御幣祭と花笠舞)と記事のレパートは広い。巻末の岩合光昭氏の「動物たちの惑星」の写真も毎回の楽しみです。
なかなか、読み応えがあります。

 


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