DNA医学の最先端 -自分の細胞で病気を治す-

2013-02-02 15:33:06 | 日記

大野典也著   講談社現代新書

著者は現東京慈恵会医科大学名誉教授。帯に「医療の未来はすでに始まっている! がん、脳性麻痺、脊髄損傷から自己免疫疾患、アルツハイマーまで」とあるので、感のよい人ならばある程度内容は見当はつく筈だ。これまでは最悪の場合、臓器移植ということになるが、免疫反応ということが問題になる。しかし「自分の細胞」で治療するぶんにはその心配はないということに止めておく。というのは、中途半端に私が要約すると誤解を招きかねないからだ。関心のある方(たいていの人がそうだと思うが)は、ぜひ本書を読まれたほうがいい。
ただ、残念なことにはここに紹介されている治療法は現実に成功しているのだが、日本ではまだ認可されていないということ。おそらく、日本の医学界・厚生省あたりがネックになっているのだが(この点に関しては言いたいことは山ほどあるのだが、著者の主旨ではないので止めおくが…)。
しかし、諦めるのは早い。著者そうした人々のために相談機関として「アクティクリニック(03ー5733ー4705)」を開院している。心配な方はアクセスしてみたらいいかも。
医療の未来の扉はすでに開きつつある。希望を持つことだ。


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