ふナショナル ジオグラフィク 2016/2 3号 

2016-04-09 08:32:41 | 日記

まず、2月号。特集は「動物の目の進化」。動物の目を人間の目と同じ機能を持っている、と考えてはいけない。簡単に言えば、目をセンサーの一種だとしよう。しかし、そのセンサーが何のために必要なのかを改めて考えてみる必要があるのだ。その動物が置かれた状況によっては、人間にとっては必要だが、ある生き物にとっては不要な、情報は要らないのだ。必要最低限、これが進化の条件なのである。それでは不十分だと思うのは人間の思い上がりだ。
という、前提条件で読んでみると面白い。それにしても表紙の写真。タイトルを見なかったら、どう見てもロボットだ。
次に3月号。特集は「生と死ー境界を科学するー」。詳細は本書に譲るとして、私の感想。
“死”とは、正者にとっての問題なのではないだろうか? 本文を読む限りそう思えて仕方がない。死、それに近い状態を含めて、当人はそれほど明確に死の瞬間を確信してはいないのではないだろうか。勿論、生に執着を持たらざるを得ない状況に直面することもあるのだが…。しかし、執着だけで生還できる訳でないだろう。どちらにせよ、生と死は、生者に手に委ねざるを得ない。つまり、生きているか、死者かの判断は生者の考え方次第なのである。ここに、医学と宗教・思想が深く関与する。
本文とはあまり関係のない話になってしまったが、そんな感想を持った。
しかし、である。命が救われるのは喜ばしいことである。それで満足か、とは死者には聴けないが……。

 

 


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