なぜ人間は泳ぐのか? -水泳をめぐる歴史、現在、未来-

2013-06-28 15:16:44 | 日記

リン・シェール著   太田出版刊

本書は水泳(スイミングと言ったら良いのだろうか?)をこよなく好きな人には、面白い本だろう。それどころか、一行・一言に「うん、うん。そうなの!」と首肯しながら読む筈だ。あいにく、私は金槌(敢えて漢字で書きたい!)なので、そこまではシンクロできなかった。多分、好きな人達には……と思っただけだ。
著者は70歳を目前に控えた女性。その御歳で、トルコどギリシャを隔てるヘレスポントス(ダーダネルス)海峡を完泳した話を横軸に、水泳の歴史を縦糸に著述した本。当然だが、私は専ら縦糸の方に興味を持って読んだ。
蛇足だとは思うが、本文欄外下のカットが洒落ている。左手に本の背を持ち、5ページ目から早送りで見るといい。本書にピッタリのカットである。本文に目を取られていると気がつかないかもしれないが…。


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