宇宙が始まる前には何があったのか?

2014-01-26 17:04:13 | 日記

ローレンス・クラウス著   文藝春秋社刊

本書は少々ややこしい、しかし、とてつもなく面白いSFだと思って読むことをお勧めする。
という訳で、SFの中味を紹介するのはルール違反だけれど、目次を全部列記する。「宇宙は無から生じた」「何もないところから、何かが生まれなくてはならない」「いかに始まったのか?」「いかに終わるのか?」初めからちょっと…。
「時間の始まりからやってきた光」「ディラックの方程式」「99%の宇宙は見えない」「光速を超えて膨張する」この辺までは宇宙物理学に興味のある人にはお馴染み。
「二兆年後には銀河系以外は見えなくなる」「その偶然は人間が存在するから?」「量子のゆらぎ」「物質と反物質の非対称」「無限の未来には」「宇宙が始まる前には何があったのか?」という展開。
どのような結末があるか、読んでみたいと思いません? 私は、読みました。50億年後には、太陽が死んでしまうこの銀河系の住人としては、どうでもいい話(だって……二兆年後なんて逆立ちしても想像できない)なのですが。
本書の読後感? 石川五右衛門にならって「人間なんて、宇宙なんて、小せえ、小せえ」とでも嘯きますか!