サイコパス  -秘められた能力-

2013-05-13 16:01:25 | 日記

ケヴィン・ダットン著   NHK出版刊

「サイコパス」という単語から、どんな人物を想定するだろうか? 残念ながらコチラの方面に疎い私は連続殺人犯や異常性愛者、稀代の詐欺師くらいしか思い浮かばない。言ってみれば余り興味のないジャンルにも拘らず本書を買ったのはオビのコピー『大統領も、CEOも、凄腕スパイも、じつはサイコパスだった! 「犯罪者」と「成功者」、その分かれ目はどこにあるのか』による。しかも「アメリカには200万人、日本には10万人もいる!?」とある。
しかし、コピーがそれ相応の意味を持つことに納得するまで少々時間がかかった。そして、読後には「そうかも知れない」と思った。大統領を筆頭に、弁護士・為替ディーラー・外科医などが挙がっているが、確かにサイコパスの素質がないと出来ない職種かもしれない。そして、途中であなたも気が付くかも。「自分にもサイコパス的人格」があることに……。つまり、10万人の一人かも知れないと。幸いな、あるいは不幸にも「それは思うだけ」に終わる。何故か? ここから先は本書を読んで欲しい。
そこでだが、私やあなたの周辺にもそれらしい人が居る事に気が付くかも知れない。さて、どう対処すればいいか! も含めて読むとなかなか含蓄があるように思うが、どうか…。