ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

雨月物語

2009-06-07 21:47:08 | 映画
映画全盛期に大映、日活などの撮影所がフル稼働していた調布市であるが、現在、映画館は一館しかない。その映画館キネマ開館20周年を記念して調布にゆかりの深い大映から、傑作6本を上映されている。「おとうと」を先日見て、今日は「雨月物語」を見た。
「雨月物語」の時は戦国時代。琵琶湖に近い村に住む貧しい陶工・源十郎は、戦乱に乗じて、陶芸品を売りながら、一穫千金を狙っていた。一方、侍になることを夢みる義弟の藤兵衛。2人は反対をされながらも、それぞれの女房を連れて琵琶湖を渡るが、海賊を恐れて、離れ離れになる。その後、藤兵衛は武士になるが、妻は娼婦になってしまう。一方、源十郎は、妻・宮木が子供を連れ、決死の覚悟で村へ戻ろうとするが、若狭姫と名乗る美しい女性と出会い、生活を共にすることになったが、彼女の正体は死霊。そのことに気づいて、家に戻っても、すでに時遅しである。地位や功名心、金に囚われる男が目立ち、耐える女が悲惨な状況に置かれながら、なにが大切かを男が悟ったときには既に取り返しがつかなくなっている。
時代は違っても、人間の強欲とか性分と言うのは普遍的なテーマになっていて、この映画が今でも通じるテーマになっている。「雨月物語」は怪談話が原作であるが、溝口健二の代表作でもある。京マチ子の妖艶な演技も良いが、田中絹代の演技が特に深い。

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4 コメント

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昔の日本映画 (emi)
2009-06-08 08:19:07
つばささん♪この間はどうもv(^O^)v

私は「雨月物語」もそうですが、秀作の昔の日本映画はほとんど見ていません。
だいたい私が生まれる前のものが多く、
その後、日本映画はどんどん衰退していったので縁がなかったですね。

最近、昔の映画を若い人たちが興味をもち始めていて、
そのなかでも人気のあるのが「飢餓海峡」だそうですが、
つばささんは見ましたか?
府中駅北口から陸橋ですぐのグリーンプラザけやきホールで
6月18日(木)~20日(土)の間、10:00/15:00の2回ずつ上映されますので
私は見に行こうって思ってます。
(その期間の13:30/18:15に「長屋紳士録」もあります)

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emiさん (つばさ)
2009-06-09 18:51:13
emiさん、こちらこそ先日はどうもです。
飢餓海峡は確かみています。いい映画だとは思ったのですが、ずっと前なのですぐにあらすじはでてきません。再度、見てもいいと思います。機会があったら府中まで観にいこうかな。情報ありがとうございます。
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情報追加★ (emi)
2009-06-11 11:54:08
入場料は「飢餓海峡」「長屋紳士録」の2本で一般1,200円(前売は1,100円)です。
府中グリーンプラザで券を購入する際に、話せば見る日は違う日でも良いみたいですよ~
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emiさん (つばさ)
2009-06-12 22:30:06
emiさんお世話になっています。ただ、18日、19日が仕事やら飲み会が入っていて、難しく、20日は出来れば「剱岳」を見たいと思っているので、今回の「飢餓海峡」はあきらめようかな。再度情報ありがとうございます。
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