ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

終の信託

2012-10-29 11:17:49 | 映画
一昨日、「終の信託」をみた。
「終の信託」は、周防正行監督作品で、草刈民代と役所広司が共演している。原作は朔立木の同名小説を基に終末医療の問題を扱っている。この映画で描かれるように、実際には尊厳死なのか殺人なのか境界が厳しい場合がある。時として、人は思わぬことが起きた時、気が動転する。その時、判断に揺れが生じる。そういったことも描いていると思われた。その結果、法の下で裁かれる様子が検事の取り調べにつながっている。この映画は、「愛」のストーリーであると監督は強調しているが、それよりも、医療現場での医師の判断の揺れなども扱っていることをより強く感じた。後半の迫力ある取り調べは、逆に今の検察の状態や手法を浮き彫りにしているようで、圧巻であった。大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件以降「取調べの可視化」の必要性が言われているが、この検事室での攻防はまさに「取調べの可視化」そのものだともいえる。
このように、この映画は、終末医療の課題や検事の手法など難しいテーマを問題提起もしているように思われた。

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2 コメント

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Unknown (カモシカ)
2012-11-01 23:30:13
またまた秀作、考えさせられる映画を観ましたね。
この映画はまだ見てないですが、検事室でのやり取りが、なんとなくわかります。今問題になっている検事室での取り調べの有視化がポイントになっているのですね。

*今年もあと2か月。急に寒くなってきましたね。体調にお気をつけて*
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カモシカさん (つばさ)
2012-11-02 18:19:34
秀作とまではいかなくても、話題作にはなるとは思います。検事室のやりとりは、さすがに迫力があり、見ごたえはありました。
お互いに体調は気を付けたいですね。ありがとうございます。
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