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新宿末広亭は12月28日が寄席の千秋楽である。今年はあまり寄席に行っていなかったので、久しぶりに落語を聞きたいと思い、「芝浜」を聞きに行ってきた。いつものように歌之介の噺は観客から大爆笑がおきていたし、こいる・順子の漫才には、名コンビが成立したと思い、面白かった。トリを務めているのが、むかし家今松である。新宿末広亭の最終日、下席の落日は、ここ数年、今松の「芝浜」が恒例になっているのである。そのため、この日は、一階席は満席になり、2階席も開く。朝11時半には末広亭で並び、前から3番目の席に座ることが出来た。「芝浜」は、師走の時期の噺である。感動とか涙ちょうだいの話になりがちな「芝浜」を今松師は感情表現をおさえて演じている。そのため凝った演出もなく、感動というよりは、淡々と話す中で、心温まる話に出来上がっていて、ほのぼのとした心持となって、あっという間に40分近くの時間が過ぎた。今松の「芝浜」もいいなと思った。今年の笑い納めである。