ジグザグ山歩き

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THIS IS IT

2009-11-08 15:52:03 | 映画
映画「THIS IS IT」を観た。今年6月25日に急死したマイケル・ジャクソンが、ロンドンで開催するはずだったコンサート「THIS IS IT」のリハーサルと舞台裏を収めた音楽ドキュメンタリー。今年4月から死の直前まで100余時間分の同コンサートのリハーサル風景が録画されていたのをまとめている。楽曲やパフォーマンス映像、舞台裏でのマイケルの素顔が記録されている。監督は、ロンドン公演そのものの演出も務めていたケニー・オルテガ。
マイケル・ジャクソンはまさに米音楽界のスーパースターである。キング・オブ・ポップと彼が称されるのもうなずける。私は特別、ファンというわけではないが、この映画を観て、率直にすごさを感じた。色々な噂があったが、マイケルの真摯な姿と迫力あるステージには脱帽である。環境破壊への警鐘も訴えている。とても同年代の50歳とは思えぬ若さとエネルギー、素晴らしい歌とダンス。世界各国から選りすぐられたトップダンサーよりも、マイケルの方が上手である。最高の舞台を作るために、緻密なやり取りが行われ、真剣に取り組んでいる姿も印象的だ。
この映画で直接的には“死”については描かれていない。これほど完成度の高いリハーサルをみると、まさか、情熱的なマイケルが公演直前に亡くなるとは考えられないという声は多い。そうした中、麻酔薬プロポフォールを大量注射した主治医に殺人の疑いがかけられている。一方で、このリハーサルで、マイケルの演出は完璧を目指している姿もみえる。マイケルは完璧を狙って、自分で自分を追い込んでしまっていたところもあったのではないのだろうか。そして、リハーサルも完璧を求め、興奮した状況の中で行われ、連日、極度の不眠の状況に陥り、強い睡眠薬を使わなければならなくなったのではないかと分析する専門医もいる。真相はよくわからないが、マイケルジャクソンと言う稀代のエンターテイナーの残したものは大きい。ロンドン公演が実現していたら、確かに歴史に残ったと思われるが、こうして、ドキュメンタリーでも残されたというのは意義が大きい。マイケルジャクソンという天才ミュージシャンのすごさと人柄と目指そうとしたものが伝わってくる。それにしてもロンドン公演は実現してほしかったと強く思った。

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