帰郷の日の金曜日、昼下がり、15時頃から、突然の豪雨。
往路:8月26日(金) 八O子 →東京 :中央線快速 東京 →大垣 :快速ムーンライトながら 大垣 →米原 :普通姫路行き 米原 →大阪 :新快速播州赤穂行き 大阪 → :関空紀州路快速 運賃:¥1,110+¥510+青春18きっぷ
首都圏の交通網は、いとも簡単にズタズタになってしまう。中央線も例外ではなく、遅れは、夜になっても解消しない。
おまけに、京王田舎バスも、どうやら、何の断りもなく間引き運転を行っている様で、待っても待っても路線のバスがやってこない。
WEBでは、中央線が約10分遅れとの案内があったので、いつもより30分も早めに出発したのだが、最初の最初で、余裕時間を食われてしまった。田舎バスはマイペースだから困る。
やっと到着した路線バスに乗って、JR八O子駅に着いたのは、21時45分。
小田原までの乗車券を購入して、ホームに入る。
こんどは、21:52快速東京行きと案内表示されているが、トラブル発生時には、全くアテにならない。
トラブル発生時には動いている電車から順番にホームにはってくるのが常なので、とにかくやってきた列車に乗ろうとする。
約10分遅れなら、所定なら、10分前に発車するべき東京行きが間もなくやってくるはず。
ところが、待っても待っても、列車は来ない。
今宵の宿は、ムーンライトながらである。定刻23時10分東京発。
通常なら、八O子から約1時間で東京に着くが、このようなトラブル時は、10分、20分余分にかかるのはザラである。
一方、中央線以外、特に東海道線は、ほぼ定時運行されている様子なので、下手をすると置き去られる。あるいは、最終の小田原行きに乗車させられて、小田原で接続するムーンライトながらに乗り換える羽目になるかもしれない。置き去りよりはマシだが、これも避けたい。
次第に焦りを感じ、22時になっても列車が来ないなら、横浜線に乗車して、横浜からムーンライトながらに乗車する事に決めた。
その矢先、中央線快速が到着。
少し迷ったが、乗車する事にした。
これ以上、トラブルが積み重なる事が無ければ、23時過ぎには、東京に着くはず。
念のため、車掌さんに、”遅れているようだが、東京駅で、ムーンライトながらとの接続は大丈夫でしょうか?”と聞いてみるが、”ちょっと分かりません。聞いてみます”と、何となく頼りない返事であった。
次の、豊田で車掌さんが交代した様で、国分寺を過ぎた所で、小生が座っている席へ車掌さんがやってきて、”三鷹で特急の待避待ちをしないので遅れは、3分程度になる見込みです。東京へは恐らく23時頃到着すると思いますので、23時10分のムーンライトながらは大丈夫です”と、わざわざ、説明していただけた。
10分もあれば、東海道線ホームへの移動は楽勝である。
この説明を聞いて、随分、気が楽になった。
やはり、必要な事は聞いてみるものであるが、それにしても、この列車の車掌さんの丁寧さには、感謝、感謝である。
でも、これは予想だが、こんな時には、恐らく、ムーンライトながらの出発を遅らせるはずなのだが。どうだろうか? 因みに、今、まさに中央線の車中でこの紀行文を起草している。
新宿到着後、先程の車掌さんが、再び小生の席までやってきて、東京には23時に到着します。と告げてくれた。
たいしたものである。JR東日本にも、こんな丁寧な車掌さんが居るのだ。
神田到着時に、前方車両へ移動して、東京での乗り換えに備えておく。
そして、東京到着。車掌さんが言った通り、23時に到着した。かの車掌さんに、一言、お礼を言いたかったが、今更、最後尾の車両まで戻る訳にはいかない。
長い長いエスカレータを駆け下りて、コンコースに出て、時間が無い中、NEWDAYSに立ち寄って、明日の朝食を購入。
棚に残っていた、菓子パン2つを掴んでレジへ。そして、東海道線ホームへ至る。
ムーンライトながらは既に入線していた。
なんとか間に合った。所定の車両、所定の席につく。
”大雨の影響による中央線の遅れにより、本日に限り、東京駅出発を23時○○分とさせていただきます。ご利用のお客様には、...”というアナウンスを期待していたのだが、なんと、23時10分定刻に東京駅を出発する。
豪雨の影響とはいえ、明らかに、中央線が遅れているのに、定刻に発車させるとは、...
たしかに、東海道線は、定時運行されているので、ムーンライトながらに妙な事をやられると、悪影響を及ぼすことは充分理解できるのではあるが、...
以前は、JR東日本管内で遅れが発生している時には、必ずと言って良い程、出発を遅らせていたのは、小生のブログにも記録されている。今頃になって取り扱いが変わったのであろうか?
それは、それとして、列車は、混雑する通勤列車を横に見ながら悠々走行する。
今宵は、若干遅め、横浜手前で検札があった。
普段にも増して疲れていたためか、段々と眠くなってきて、小田原到着を待たずに、寝入ってしまう。
小田原で人の気配を感じて、起きたような気がするが、直ぐに夢の中へ。従って、ダイヤが乱れた時に、よくやられる様に、東海道線最終小田原行きを待って発車したのかどうかは、全く不明である。
その後、熱田での運転停車後の素っ気ないアナウンス”間もなく名古屋です”で、目覚めたが、もう一眠りしてしまい、名古屋到着も不覚。
”間もなく終点大垣です”と、いうアナウンスで飛び起きた時には、既に、乗客の大半は通路に列をなしていた。
しまった、寝坊した。
慌てて、荷物整理をして降りる支度をする。それにしても、ムーンライトながらで、これだけ長時間眠ったのは、久しぶりである。うまく眠れなくて、憂さを晴らそうと思ったのが、紀行文を書き始めたきっかけの一つだったのだが。
熟睡は良いが、明らかに、大垣バトルに出遅れた。それも、かなり大きく出遅れた。
列車は、何時も通り到着して、扉が開く。
いつもなら、3秒以内に、ホームに出るのだが、今朝は列の最後尾で、ホームに出ることすらままならない。
やっとの事でホームに降り立ったが、跨線橋に向かって列ができている。
絶対不利。
ふと、後ろを見ると、エレベータがあった。エレベータには誰も居ない。それで、直ぐにエレベータまで走っていき、跨線橋を上る。そして、何時も通りダッシュ。階段を下りて、姫路行きに乗車するが、既に、殆どの席が埋まっており、立ち客も居る始末。
初めて、大垣バトルに、負けた。と、思ったが、隣の車両に移って、4人掛けのボックス席の一角に着席できた。
執念である。
大垣で出遅れると、人垣で進めない。
やはり、出遅れない事が重要である。
米原到着。ホーム向かい側に停車している、新快速播州赤穂行きに乗り換えるのであるが、列車が遅れているためか、今朝は特に乗り換えをせかされる。
実は、今朝は寝過ごした事もあって、トイレに行きたい。ところが、せかされたお陰で、9号車以降の後ろ側ユニットに乗れなかった。
トイレは、1号車と9号車、各ユニットの大阪より端の車両である。両方のユニットの車内からの乗り移りはできない。
それで、次の彦根で、ホームに降りて、9号車に乗り移り、なんとかトイレを済ませた。
これだけ、眠れたけれど、まだ少し眠たい。頭がすっきりとしない。
しかし、眠れずに、只、ぼんやりと、車窓を眺めて過ごす。漸く睡魔がやってきたのは、京都を過ぎてからで、ここから新大阪まで2度寝をして過ごす。
何時も通り、大阪で下車。
それにしても、ムーンライトながらで、寝台列車並に眠れたのは久しぶりであった。これだけ眠れるなら、本当に値打ちがある。
そして、寝過ごしかけたのも、大垣バトルで危うかったのも、あっ忘れてはならない、中央線の親切な車掌さんのお世話になったのも、長い長い単身赴任生活の中で、初めての事であった。
夜行バスで移動。
楽天トラベルなら楽天スーパーポイントが1%貯まって、お得です。
合計2%のも楽天ポイントが貯まるので、一層お得です。