去年、朝日連峰を縦走して今年こそ飯豊と思っていたが、
飯豊はどこから登っても厳しい山、真夏の暑い時期は熱中症になることもあると聞く。
水も沢山担がなければならない。
お花を諦めても何とか登れる時期にと、お盆過ぎからお天気をチェックしていたが
今年はお天気がなかななか安定せず、とうとうこんな時期になってしまいました。
シルバーウィークは避けたいと思っていたけれど、お天気優先で突っ込む。
北アルプスなどのような混み様とはならないだろうと希望的観測だったが、
私が登山口大日杉小屋に泊った日は、山の上では50人定員の小屋に70人が泊ったという。
その後はそのようなことはなく、快適に泊ることができた。
どこから登ろうか?散々迷ったが、最初の急登を頑張れば時間はかかるけれど何とか登れそうな大日杉登山口からとする。
水場が途中にあるというのも大事な条件だ。
大日杉小屋に前泊することにして、夕方羽前椿駅からタクシーに乗る。
タクシー代は貸し切り料金ということで1万円でした。メーターでは12000円ぐらいになるらしい。
大日杉小屋に着いたのはもう薄暗くなってきた6時近く。
山岳会の方々が管理を任されているということで、山岳会の会長さんはじめ2名の方がおられました。
が、何と泊りは他に誰もいず、私だけだと!
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でも小屋はとてもきれいで、電気も夜中でもつくし管理人さんが3人もいるということで心強く
気ままにできるし快適に泊ることができました。
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買っていった駅弁で夕食後、管理人さんからいろいろアドバイスをいただく。
縦走して梶川尾根を飯豊温泉に下る予定だと言うと、梶川尾根はほとんど崖で疲れた足では危険だと言う。
足の松尾根が一番安全だから足の松尾根に下るとよいとのアドバイス。
地図のコースタイムを見ると、足の松尾根に下れそうなのでアドバイス通りそのコースで行くこととする。
コース 大日杉登山口~地蔵岳~御坪~切合小屋(泊)
切合小屋~姥権現~飯豊山~御西小屋~大日岳往復~御西小屋(泊)
御西小屋~烏帽子岳~梅花皮岳~北股岳~門内岳~地神山~頼母木山~頼母木小屋(泊)
頼母木小屋~大石山~足の松尾根登山口~奥胎内ヒュッテ
登山口からいきなりの急登。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/87/96096698cb80f04fb0510ce485c890d0.jpg)
ざんげ坂
30分ほどは全体力を使った~と思えるほどの登りだが、その後は小さなアップダウンと緩やかな登りで
高度を上げるにつれ尾根の景色が見えてくる。
だまし地蔵に着くと主稜線の先に飯豊山が見えてきた。
これからのコースも見えて、まだまだだな~とうんざりするが頑張らねば!
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手前 地蔵岳の向こうに飯豊山
地蔵岳に登った後は少し下り、アップダウンを繰り返しながら遥か向こうの主稜線へと向かう。
中央少し左手に、今夜の宿切合小屋が見えた。
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まだ早いんじゃない~?と思うがすでに紅葉が始まっている。
下ってくる人が『上はきれいですよ~』と言う。
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少し灰色の雲が出てきた。
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お花は期待していなかったが、少し咲き残っていた。
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ウメバチソウ 何と!イワイチョウ
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モミジカラマツ ミヤマホツツジ
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ミヤマリンドウ
残念ながら、固有種イイデリンドウはもうおしまいのようです。
主稜線に辿り着きました。
種蒔山をトラバース気味に登ってきました。尾根伝いに行く道は三国岳へと続く。
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尾根に出て5分ほどで切合小屋に到着~!
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初日の登りが一番の心配でしたが、コースタイムとそれほど違わず登ることができました。
この登りさえクリアすれば、という思いもあり達成感でいっぱい~。
地図のタイムは少し甘めに設定されているようで、ずいぶん早くついてしまった方もたくさんいるようです。
お天気も回復してきました。明日アタックの飯豊山。
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切合小屋は唯一食事を出してくれる小屋です。
夕食はカレー、朝食は海苔と生卵と御新香。
生卵が苦手なのでいらないと言ったら、それじゃあと代わりにさんまのかば焼き缶詰をくれました。
海苔と御新香だけで食べるつもりだったのに、わがまま言ってすみませんでした。
この日の二階の同じフロアの宿泊者は12人で、ゆったりと泊ることができました。
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今日も晴れの予報。
吾妻連峰の左からお日様が出たようだけど雲に少し隠れています。
吾妻連峰の右奥は安達太良山。
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こちらは朝日連峰。
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今日はいよいよ飯豊山に登り、御西小屋から飯豊連峰最高峰の大日岳を往復します。
大日杉登山口や弥平四郎登山口に車を乗り付け、飯豊山だけ往復する人が多いです。
でもやっぱりここまで来たからには縦走しなければ。
大日岳も最高峰というのでやっぱり登りたい~。
少し登ると右手から磐梯山も見えてきました。
手前の尾根は昨日登ってきた尾根。
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紅葉もずいぶん進んでいます。
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姥権現。昔、女人禁制の飯豊山に登って石にされちゃったんだとか~。
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ちょっとした岩場。御秘所。
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振り返る。
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飯豊本山小屋が見えてきました。
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本山小屋の傍に飯豊山神社があり、登山の無事をお願いしました。
山頂はすぐです。
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飯豊山頂上に到着~。朝のうち雲が多かったけれど、頂上に着くころにはすっかり晴れました。
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こちらは破線ルートのだいぐら尾根。
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大日岳と翌日縦走する尾根。
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朝日連峰。
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よく見ると、西朝日岳の先に月山が見えていました。
以東岳の左手には薄く鳥海山も見えました。
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頂上で小一時間まったりしました。が、いつまでいるわけにはいきません。
飯豊山にお別れして御西小屋に向かいます。
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山の上はもう本格的な秋・・・。
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秋になり切れないミヤマキンバイ。 そして何とまだ新鮮なハクサンイチゲ!
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御西小屋が見えてきました。
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飯豊山を振り返る。何とも気持ちの良い尾根歩きです。
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御西小屋にザックを置き、身軽になって大日岳往復します。
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ここに来るまでもタカネマツムシソウが沢山咲いていたのだけれど、どれももうおしまいで
これはまだきれいなお花でした。
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お天気がいいのはいいけれど、照らされて熱い。
飯豊山
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大日岳頂上。
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翌日の縦走路。烏帽子岳や北股岳。
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オンベ松尾根
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飯豊山。
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景色を楽しんだら御西小屋に戻ります。
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地図上では大日岳往復が3時間40分となっていましたが、私の足でも往復2時間半で行ってこれました。
御西小屋はすでに管理人さんは下山したあと。
でも一階二階それぞれ5~6人ずつの宿泊者がいてよかったです。
三日目。今日もお天気?
吾妻連峰 安達太良山 磐梯山
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飯豊山
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朝日連峰
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お世話になった御西小屋。
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染まる烏帽子岳と北股岳
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紅葉がきれい。朝日連峰とはまた違って、ハイマツや笹の間に赤やオレンジか混じりとてもきれいです。
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草紅葉も。
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振り返る。
大日岳目当てにピストンする人も多く、また連休も昨日で終わり、こちらに縦走する人は少ない。
数人にすれ違い、水場の情報などいただく。
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緩やかな気持ちの良い稜線歩きだが、細かいアップダウンが多いです。
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お天気よいのかと思ったけれど、けっこう雲が多い。その代わり日差しが遮られ助かります。
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烏帽子岳到着。
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歩いてきた道。
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手前梅花皮岳(かいらぎだけ)と北股岳の間に、梅花皮小屋が見えました。
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けっこう下ってまた登らなければなりません。
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梅花皮小屋を振り返る。梅花皮小屋はきれいでした。トイレも水洗です。
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梅花皮小屋に直接登るコースの石転び沢雪渓。
すごく急登で上級者向け。今の時期は雪渓が崩れていて危険だということです。
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まだまだ続く尾根歩き。
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右手に伸びてる尾根は最初下る予定だった梶川尾根。
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うす曇りで日差しがないのは助かりますが、紅葉が映えません。
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門内岳と門内小屋が見えてきました。
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麓のほうは少しずつ雲が湧いてきています。
明日まで晴れの予報だったけれど、会う人ごとに『お天気は下り坂』って聞きます。そんな~。
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門内小屋も過ぎ・・・
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扇の地神。
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ここから梶川尾根へ。
どんなに急なんだろ?下ってみたい気もするが・・・。下れば飯豊温泉に入れるけど・・・。
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ここは素直にアドバイスに従って頼母木小屋へ。
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頼母木小屋と朳差岳(えぶりさしだけ)が見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/b4/63ec228553d44facd12f7a99c9a4be05.jpg)
御西小屋から朳差岳まで行くという人もいて、皆さん健脚揃い。
私は行きません。行くにはもう一泊必要だし~。
梶川尾根を振り返る。奥は飯豊山?
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/2d/a287ac5711fa261450aec1dc6b539b18.jpg)
谷間から雲がもくもくと湧き上がってきて、明日の天気が心配~。
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ようやく頼母木小屋。
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大きな朳差岳。
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頼母木小屋ではその後誰も到着せず、管理人さんももちろんいなくて結局泊りは私一人でした。
ラジオを聴いたり、あとは眠剤を飲んで寝ました。
ちょっと怖かったけど案外大丈夫だった・・・。
一日中風がずっと強かったのだけれど、夜半から雨も降りだし風雨が強くなって、もしかして明日は停滞?と
心配したけど、4時近くなって風が収まり雨もちらちら程度。
カメラもしまい、雨具を着込んで5時ごろ出発。
これは携帯。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/00/becd94607a29cf0fb4d026dec7895539.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/09/2009e2af554f0616f91f28d560a0eb01.jpg)
足の松尾根は一番安全と聞いたけれど、急登とは知っていたけれど、最初から最後までほとんど急登(急下り)
所々登山道が斜めにざれていて、滑ったら急斜面を転がり谷底へ~なんて個所もあり、
また名前の通り松の根っこが剥き出しに入り組んでいる登山道は、うっかり根っこに乗っかるとすってんころりん。
慎重に下りました。
途中から朳差小屋から下ってきた4人の方と合流。
と言うより、私を心配してくれてか?早いので先に下って休憩をとっていると私が追いつくという感じになって
お世話をおかけしました。
慎重に下ったけれど、その方たちに引っ張られてコースタイムより少し早めに下ることができました。
登山口。
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9月は平日、奥胎内ヒュッテまでの乗り合いタクシーがないので、1時間ほど林道歩きがあります。
二人の方と楽しくおしゃべりをしながら歩き、ヒュッテで汗を流し食事をして、
山ガールの方と中条駅までタクシー相乗りで帰ってきました。
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