日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



2005年の山行記一覧です。
事情があり、なかなか山に行かれない年でした。

 4/30(土)~5/1(日) 涸沢  残雪の涸沢。

 5/22(日)        檜洞丸 中腹でシロヤシオが満開。

 7/17(日)~18(月)  尾瀬  実家の母と。ニッコウキスゲが見事だった.

 8/14(日)~15(月)  唐松岳 ガスで何も見えず。五竜まで行くつもりだったが・・・。

10/23(日)        三ツ峠 富士山展望の山。

11/20(日)        鍋割山~塔ノ岳 山麓の紅葉はまだきれいだった。 

12/17(日)        大菩薩嶺快晴だが風が強く寒かった。

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大菩薩嶺は30年程前に一度行ったきりでした。
この季節に2,000m級の山に行ったことはありません。
大菩薩嶺ならそれほど危険なことはないだろう、雪がどの程度ついているのか判らなかったので、一応軽アイゼンを持ち、ホッカイロ、手袋、スカーフと防寒対策も万全に。
それに毛糸の帽子を余分に持ていったのが大正解でした。

始発電車はホントに寒かった。
裏フリースのベストを追加で着込みました。
睡眠不足とお腹が空いていたということもあったのかもしれません。
空いている中央線で温かい缶コーヒーとパンを食べ少し身体が温まりました。
山に行く時、電車の中で朝食を食べるのが楽しみです。
これからの行程に思いを馳せワクワクしながら旅の気分を味わいます。

登山口行きのバスの時刻に合わせていると、時間的に遅くなりそれに長く歩かなければなりません。
ちょっと出費がかさむけど、またタクシーを利用して登山口より更に上の『上日川峠』まで運んでもらいます。
そうすれば2時間強の登りを省略できるので大助かりです。特に日の短い冬場はあまり時間をかけられないので、上まで行ってもらえると有り難いのです。
タクシーの運転手さんは静かな物腰の方でしたが、『下りはここに出るんですよ』とか、『あそこが下山口ですよ』とか親切に教えてくれました。
『上日川峠』まで車が入れるのは翌日までで、それ以降は登山口の少し上で通行禁止になるそうです。
そんなこと知らなかったので、「今日来て良かったわ~」と喜びました。
登山口の標高が890m、上日川峠の標高1,590mでその差700mを稼ぎます。
町並みがとんどん下に行きずいぶん上がって来たのがわかりました。山には少し雪もついています。

上日川峠には公衆トイレも完備され、とても有り難い。
山のトイレは少し高くお金を取られてもいいから、どこの山へ行っても環境に配慮した『バイオトイレ』を是非設置して欲しいと思います。
トイレの無い山は本当に困るのです。


さていよいよ登ります。
やはり道は雪で覆われていました。ところどころ凍っている所もあり気をつけなければいけません。

峠の駐車場で車で来た二人組の男の人がいただけで、ほかには誰も歩いていません。
下りの時に知ったのですが、私が登って行ったのはなだらかな林道(車道)だったのです。登山道は別にあって入口に全く気が付かずこちらへ来てしまったのでした。


20分ほどで『福ちゃん荘』に着きました。どうやら車はここまで入れるらしい。
『姫の湯沢』の橋を渡り、いよいよ山道かと思ったのも束の間、だらだらと大した登りも無くあっという間に『介山荘』が見え
『大菩薩峠』に着いてしまいました。
途中で南側に開けた場所から富士山がくっきりと見えました。

天気は快晴、空は真っ青、最高です。

大菩薩峠

峠からは南西方面に南アルプス、東には奥多摩の山々が見えます。
今回、南アルプスの眺望を楽しみにしていたのですが、山頂付近に雲がかかり、残念ながらはっきりくっきりとはいきませんでした。



奥多摩の山々。左から 御前山、大岳山、三頭山。


峠に着けば誰かいるだろうと思っていたが、誰~もいませんでした。
お天気はよいのですが風が強く寒いです。
写真を撮ったりお腹が空いてきたので風の弱い場所を探しお湯を沸かしていたら、男の人が3人登ってきました。
ちょっとホッとしました。やはり誰もいないというのは寂しいものです。
いつだったか、箱根の明星ガ岳に行った時はとうとう誰も来ない所で食事をして、周りは草むらだったのでちょっと気味が悪かったことがありました。
熱いコーヒーを入れ、パンとチーカマを食べました。
以前はおにぎりなどを持ってきたのですが、この頃はパン食です。ご飯類は寒い季節には冷たくて食べられません。
夏でも味が薄くなったりしてあまり美味しくないので、もっぱらパンにしています。

峠から一時間ぐらいで頂上です。
吹きっさらしの稜線は風が強く帽子が吹き飛ばされてしまいました。
唇や耳も冷たくじんじんしてきます。毛糸の帽子を持ってきていたので変えましたが、毛糸は飛ばないけれどスース―と風が通ってやっぱり寒い。
いくら『頭寒足熱』と言ってもこれでは冷え過ぎ。
そこで二つ重ねて被りました。荷物になったけれど余分に持ってきて大正解でした。

少し登ると大菩薩ダムの向うに富士山がよく見えてきました。
雷岩から富士山
                      ↑
    富士山の左側斜面手前の丸っこい山は10月に行った 三つ峠山

大したアップダウンではありません。賽の河原、雷岩と過ぎ、樹林帯に入って少し行くと『大菩薩嶺』に到着します。
樹林帯の中に丸い空間があり、そこが頂上です。木々に囲まれているので、眺望はありません。
大菩薩嶺
ご夫婦連れと3人組がいました。ここに来るまでに5人とすれ違いました。やはりこの季節は登山者はそれほど多くはないようです。

景色の見えない頂上に長く居てもしょうがないので引き返すことにしました。
が、見晴しのよい場所に出ると風が強く寒いのでゆっくり眺めを楽しむというわけにもいきません。
風さえなければもっとのんびりするところですが、仕方なく下ることにしました。
唐松尾根を下り福ちゃん荘まで45分。
雪がついているところ、融けてぐちやぐちゃになっているところ、凍っている所といろいろです。

朝はタクシーで来てしまった上日川峠から登山口まで下りでも1時間半ぐらいかかる道のりでした。
『熊出没注意』の看板があり、他に誰もいないのでカウベルを出しガランガランと鳴らして歩きます。
雪もまだついていて凍ったところが落ち葉で隠れていたりするので、うっかりすると滑ってしまうことがあります。
尻餅をつくほどではありませんでしたが3回ほど滑ってしまいました。
しかしアイゼンを出すほどではありませんでした。

帰りのバスの便が悪く、1時間半も待たなくてはなりません。
もっと上にいられればよかったけれど寒かったので中途半端な時間に下りて来てしまったのです。
バス停のそばのお茶屋さんで「中でお待ち下さい」とご親切に言っていただき、有り難くお言葉に甘えさせていただき本当に助かりました。
頂上で会った二人組も一時間後に到着。
その他の人は車なのでしょう。
ようやく一律100円のバスが来て帰途に着いたのでした。




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山々の紅葉はもう終っているだろう。
ほとんど期待せずに出かけたが、山麓や中腹あたりまでは遠目にはまだまだきれいで、充分紅葉を楽しむことができました。
以前、散々な目にあったコースですが、あれから足もだいぶ鍛えられているだろう、靴も足に良く合うものに買い替えたし。
今度こそ「塔ノ岳」まで登り、帰りはできたら「表尾根」から「ヤビツ峠」に下りたい。
そんな思いで出発しました。
電車のちょっとしたアクシデントはありましたが、渋沢からタクシーで二俣入口ゲートまで行ってもらう。料金は2,180円でした。
大倉から歩くと二俣まで1時間半の林道歩きをしなければなりません。
車でゲートまで行ってもらうと1時間ほど歩く時間を短縮できるのです。
早めに登って早めに下山する。登山の鉄則ですが、遠くから電車を乗り継ぎえっちらおっちら行く身には、どうしても取り付きの時間が遅くなってしまいます。この時間短縮は本当に貴重です。


二俣までの林道は、紅葉のグラデーションが朝日に輝き、きれいでした。

林道歩きを終え、いよいよ登りです。
杉の植林帯をじぐざぐと最後の急な登りを終えると30分ほどで「後沢乗越」に着きます。

尾根に到着すると誰でもホッとするのでしょう。
15~6人の人が休んでいました。
しかし、ここからもまだ急な登りが続きます。
鍋割山まで、1時間20分のコースタイム。
急な登りとなだらかな道を繰り返しながら、道は山頂へ続いていますが、『あの丸みを越えたら到着か?』とだまされる事が何回も。
まだまだ先は長い。


山頂手前の見晴しで富士山の頭が見えました。
この頃までは晴れていたのですが、段々雲が多くなり、鍋割山に着いてしばらくしたら富士山は見えなくなってしまいました。
山頂でお饅頭を食べ、先を急ぎます。
「鍋割山荘」の名物、美味しいと評判の「鍋焼きうどん」もいつか食べてみたいと思うのですが。


山の上はすっかり葉が落ち、冬支度が始まっています。
落ち葉の敷き詰められた道はとても歩きやすく足にやさしい。

「金冷し」からはいよいよ「塔ノ岳」への登りです。
これがほとんど階段の急な道。
頑張って登りました。


ようやく「塔ノ岳」山頂に着きました。
空はすっかり雲に覆われ風が冷たく寒いです。
ここまでほぼ標準タイムで歩くことができました。

風の弱い階段をみつけてお昼を食べていると、大きな鹿が目の前に。

何か貰いたそうにしてこちらを見ていますが、何にもあげないよ。
人間なれしているようで全然逃げる様子はありません。
みんな写真を撮ってちょっとしたモデル気取り?

下山をどうするか。
表尾根を行けば私の足ではたっぷり4時間はみなければならない。
それ以上かかる可能性も高い。4時半過ぎれば真っ暗になってしまう。
バスの時間の関係もあるし、それよりお昼をのんびりして、いやだけど大倉尾根を下ることにしよう。

大倉尾根のいやな下り
花立山荘からの急な階段の下りが本当にいやです。
膝を痛めないように充分気をつけて下ります。
寒空に空を飛んでいる人がいました。





表尾根の向うに大山

大倉尾根の黄葉

午後からはすっかり時雨れて、雨こそ降らなかったけれど薄暗くなってしまいました。
ひたすら下ります。
堀山の家あたりから下の黄葉はまだまだきれいでした。


少し筋肉痛はありますが、何とか無事に登頂を果たしました。





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三ツ峠山とは、開運山(1,785m)を最高点に御巣鷹山(1,775m)、木無山(1,732m)の三つの山の総称だそうです。
富士山の展望台として有名ですが、まだ登ったことがありませんでした。
ここは空気の澄み切った晴れの日に来なければ意味がありません。
天気予報では『快晴、湿度20%』で絶好の三ツ峠登山日和。
この前の失敗はしない。この日のために山の仕度、電車バスの時刻は調査済み。
頑張って早起きをして行ってきました。
    
大月からの富士急電車に乗るとすぐ富士山が前方にクッキリと大きく見えてきました。
初冠雪はいつだったのか、頂上付近は雪がかぶっている。
やはり富士山はてっぺんに雪がなければね~。
河口湖からバスで登山口へ。
幅広の緩やかな道を2時間ほどの登りです。
黄葉はけっこう色付いて朝日を浴びてきらきらときれいでした。


途中の三ッ峠山荘の休憩所に出たとたん、ド~ンと富士山が!
しかしここは『宿泊者専用に付き撮影お断り』だそう。へ~~~っ!
ま、もっと上へ行けばいくらでも見ることができるでしょう。
山頂が見えてきました。

三ツ峠山(開運山)です。
山頂にはNTTやFM局の電波塔が建ち、景観は台無しです。

絶壁、屏風岩ではロッククライミングの練習をやっていました。
人の姿が見えるでしょうか。

山頂はさすがに見晴しよく、前方に富士山がドーンと立っている感じ。
しかし昼近くなり太陽が高くなってきて逆光に近くなり、富士山にも光が当り、朝見たようなクッキリ感が薄くなってしまいました。
朝の富士山はほんとに素晴らしかった。乗り物の中だったので写真にうまく撮れなくて残念でした。





帰りは府戸尾根を下ります。
いかにも秋の風情、ススキが揺れ木の間から覗く富士山の姿を見ながらの快適な登山道。
雑木林の木々は太陽の光に反射して本当にきれいです。



2時間半ほどの下りで、カチカチ山ロープウェイ富士見台駅に到着。
ここからも富士山や河口湖がよく見えます。
ロープウェイで上がってきたたくさんの観光客が景色を楽しんでいました。


お天気も申し分無し、暑くも寒くもなく、景色もバッチリ黄葉もきれいで、本当に素晴らしい山旅でした。


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夜行快速「ムーンライト信州号」は、早朝5:36に白馬駅に到着する。
しかし、八方のゴンドラは7時にならなければ動かない。
もっと早く動いてくれればいいのに、と思う。
仕方なく朝食を食べたりして待つことに。
ゴンドラ、リフト2基を乗り継ぐと30分ぐらいかかってしまう。

八方尾根の遊歩道を行く。
ガスってはいるが、時折晴れ間も見えてまずまず。
お盆の時期なのでたくさんの人が登って行きます。

たかねまつむしそう遊歩道の脇には『タカネマツムシソウ』『キンコウカ』『ハクサンシャジン』『ミヤマコゴメグサ』『ウメバチソウ』などがたくさん咲いている。




八方池に到着。観光客の人達はここまでの人が多い。
白馬三山には厚い雲がかかり不帰キレットがわずかにのぞいているだけ。ガッカリ。

ここからは本格的な登山道になる。
しかし、それほどキツイ登りばかりでなく緩やかな道もあり、登りやすい。
下の樺はダケカンバの大きな木が繁り、木陰に入ると風も冷たく心地が良い。


山の斜面には『シモツケソウ』『タテヤマウツボグサ』。
ほかにも『ミヤマアキノキリンソウ』『ミヤマキンポウゲ』『ウサギギク』などいろいろ咲いて、登山者の目を楽しませてくれる。
しもつけそう・たてやまうつぼぐさ

丸山の手前では『チングルマ』がまだまだきれいに咲いていた。
下の方ではケヤリになっていたが。


丸山に到着。歩いてきた稜線を振り返る。
下からガスが湧き出してきている。


山荘までもうすぐ。
この頃には一面にガスってしまい、周りはほとんど見えなくなってしまった。
ガレ場もあるが大したことはない。
鎖がついているが、使わなくても全然平気。


唐松岳山頂にて






いちおう、ピークハントをしてきたが、景色はまったく見えず。
この後、土砂降りとなってしまった。


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宿は「弥四郎小屋」だ。尾瀬には何回か来ているが、この小屋に泊まるのは初めてだった。
尾瀬の小屋は風呂もあるし、トイレも水洗で快適だ。
別館の6畳部屋に女性2名の先客があった。
『布団一枚に一人ということでお願いします』とアルバイトのお兄さん。
まだ二人来るのかと思っていたが来ず、結局4名で一部屋となった。
北アルプスなど混雑時は布団一枚に2人3人なんていうこともざらでそれを考えたら天国だ。

同室のお二人は沼山峠から入って裏燧を周ると言う。
我々がまた元の道を戻ると言ったら、『大江湿原のニッコウキスゲは素晴らしかったですよ』と言う。
母を連れているので段小屋坂の登りが心配なことを言うと、『大丈夫だと思いますけどね』
鳩待峠まで標高差約200m、尾瀬沼まで260m、少しあるけど頑張って行ってみようか、ということになった。

弥四郎小屋~尾瀬沼

前にこの道を歩いたのは17年前になる。
その時は小さかった子供達を連れて、けっこう頑張らせた記憶がある。
しかし17年ぶりの段小屋坂はほとんど木道が整備され、登りも緩やかで大したことはなかった。
ちょっと気をつけなければいけないな、と思ったのは白砂峠からの急な下り。
それも難なくクリア。ホッとする。
尾瀬沼畔の休憩所では座るところも無いほど人でごった返していた。


尾瀬沼~大江湿原~沼山峠
尾瀬沼沿いにいくつかの小さな湿原のお花を見ながら歩く。
そしていよいよここを抜ければ大江湿原というところ。
歩いている人々、みんなが歓声を上げる。
どこまでも広がっているニッコウキスゲの一面の原!
見事というほかない。

『素晴らしいね。こっちに来てよかったね』母も喜んでくれる。


ビジターセンターへの分岐を左に折れ、沼山峠へ。
湿原の端っこまでニッコウキスゲがびっしりだ。
こちらは尾瀬ヶ原より標高が高いので、まだ生き生きとした花が多い。蕾もまだたくさんありまだまだ楽しめそうだ。

『いよいよ見納めだね』
陽射しが暑く、沼山峠への最後の登りが大変だったが休みながら何とか峠を越えることができた。
途中でどこかのおじさんが『あれっ。昨日至仏に登ったおばあちゃん?』と聞く。
いいえ、と答えると『昨日81才のおばあちゃんが娘さんに連れられて至仏に登っていたよ。』と言う。
『もう少し若いです』と母。
「まだまだ上手がいたね」とびっくり。
至仏山は岩もごつごつして歩き難いところもある。81才で登るなんて凄いの一言。
きっと日頃から山慣れた方なのだろう。

しかし母もバテもせず歩き通した。
疲れただろうけど『まだまだ大丈夫』と言ってくれる。
「これだけ歩ければ立派だよ。ダンスを続けている限りまだまだ歩けるよ。」
母は週2回フォークダンスをしている。やはりそのおかげだろう。息も上がらず歩き通せたのは。
でもやはり年のことを考えると心配ではあった。
とにかくお天気も良く、お花も満開、そして何事も無く無事に行ってこられて本当によかった。





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次女が留守番をしていてくれる、と言ったので、出かけることにした。
今年を逃したら、来年また行けるか分らないから、少しムリをしてでも今年のうちに行きたかった。
尾瀬に雨はつきもの。当初の予報では「曇り時々雨」だった。
雨が降ると木道が濡れて滑りやすくなり非常に危険だ。尾瀬では時々滑ってころび骨折事故がおきている。まして高齢者はバランスをとるのが難しく滑ったりしたら大怪我は免れないだろう。雨降りなら中止にするつもりだったが、徐々に予報がよくなり、なんとか雨に遭わないようにと祈りながらの旅立ちとなったが、雨に遭う事なくいいお天気で暑いくらいの陽気となった。
  
朝8:04発の上越新幹線に乗り、上毛高原まで。
海の日の連休で混雑は覚悟の上だが、指定席券も楽に取れたし尾瀬には夜行バスを利用する人のほうが多いのでは、と思っていたが、新幹線を降りると結構な数の登山者が。
これではのんびりトイレに行っている訳にはいかない。大急ぎでバス停に走った。
一人ならともかく母を連れているので絶対に座れることが条件だ。運良く座ることが出来たので本当によかった。

鳩待峠に着くと、いるいる。山荘の前のたくさんあるベンチでは、たくさんの登山者がお弁当を食べていた。
我々もお昼を食べて出発することにし、1つだけ空いていたベンチに腰をおろし、駅で買ってきたお弁当を食べた。

鳩待峠~山の鼻

一時間の下り。ほとんどが木道になっているので歩きやすいことは歩きやすい。
木道はダブルになっているので右側通行で上り下り待つことなく歩ける。下る人もたくさんいるが、下からもぞくぞくと上がってくる。凄い人が入っていたのだ。
ツアーの登山者もたくさんいて、胸にワッペンなどをつけている。ツアー登山はおばさんたちが多くおしゃべりをしながらにぎやかだ。
下から登ってくる人達はけっこう息を切らして登ってくる。我々も明日ここを登り返すつもりだが、母は大丈夫だろうか。たっぷり時間をかけて登れば何とかなるだろうと思うしかない。
標準タイムを少しオーバーしたぐらいで山の鼻に到着。上々のペースだ。

山の鼻~牛首~竜宮小屋
山の鼻では、またまたたくさん人が休んでいた。
晴れて暑くなり、一気に下ってきたので喉が乾いてしまった。空いているベンチを見つけザックをおろしてペットボトルのお茶を飲む。おいしい。
夕方なるべく早いうちに小屋へ着きたいので、早々に出発する。
ひつじぐさ
上田代の辺りではニッコウキスゲはあまり多くない。
カキツバタが咲いていたが、もうそろそろ終りかけている。
ところどころにある池塘にはヒツジグサがかわいい。


牛首を過ぎるとニッコウキスゲが一面に!

ニッコウキスゲの花は一日しか咲かないそうで、すでに咲き終わったものもたくさんあったが、今まさにピークという感じだった。

竜宮小屋~下田代十字路(泊)

今日の宿泊地、下田代の小屋が見えた。

峠を出発してから約3時間半、時々休みながらだったが、まずまずのペースで歩いてこられた。  
  (つづく)




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檜洞丸の『しろやしおつつじ』をいつか見に行きたいとずっと思っていた。
標高差1,050m。私の足でその日のうちに帰れるか、少し心配だったが何とか行ってこれた。
新緑がとてもきれいだ。
ゴーラ沢を過ぎるとちらほら『あかやしおつつじ』が。
『あかやしお』と『とうごくみつばつつじ』の区別が私にはよくわからない。
『みつばつつじ』というから葉がみっつなんだろうけど。
見たところ葉っぱはみっつ、しかし本にはつつじ尾根には『あかやしお』が多い、とあるから『あかやしお』なんだろう。
どこかのおじさんも『あかやしお』と言っていた。
新緑

あいにく曇り空だったので展望園地からの富士山は雲の中にほとんど隠れ、右手の稜線が少し見える程度で残念だった。
展望園地を過ぎて30分。
いきなり『しろやしお』が!
「わぁ~!」と思わず声を上げてしまった。
立ち止まりさっそく写真をとる。三脚を立てじっくり撮っているおじさんもいた。
しばらくはつぎつぎに現われる『しろやしお』にそのたびに写真撮りに夢中になる。
この時期、ここに来る人は100人中100人はこの『しろやしお』を見るためにくるのだろうと思う。
『しろやしお』は『ごようつつじ』とも言い、愛子さまのおしるしにもなっている。
本当に清楚で気品のある花だ。

山頂付近ではまだ蕾がかたかったのであと一週間後くらいか。

しろやしお

わちがいそう

足元を見れば、私は初めて見る花。『わちがいそう』だそうだ。





檜洞丸山頂
ほぼ標準タイムで登ることができた。
山頂ではみんなグループごとにあちこちに敷物を敷いてお食事タイム。
おばさん一人あまり目立つところに敷きたくないし、何となく座る場所がなくトイレも借りたいので下の小屋まで下りて行った。
幸いテーブルがおじさん一人だったので、空いていたところを使わせてもらう。
食べ終わった頃、急に時雨れてきたので休憩もそこそこに下山することにした。

同じ道を戻ってもつまらないので、登りはまずまずの時間で登って来れたので犬越路をまわり用木沢へ下りることにした。
標準タイム3時間なので今から下れば一台早いバスに乗れるかもしれない。
が、これがとんでもない間違い。
さっそく急なざれざれの下り。
滑ったり転んだりして足でも痛めたら、と思うと一人の時は特に慎重になる。
花に見とれていたにしても、急な崖みたいな道を慎重になり過ぎたにしても、熊笹の峰から小笄までの道をコースタイムの倍以上の時間がかかってしまった。
それにしても悪路だ。

こちらも山頂からしばらくはつぼみのつつじだったが、熊笹の峰を過ぎてしばらく行くと満開の『しろやしお』と『とうごくみつばつつじ』。
これでもかこれでもかと言うほど現われてほんとうに素晴らしい。

しろやしお

とうごくみつばつつじ
みつばつつじは色も鮮やかだ。
やっぱりこっちを周ってよかった。






こいわざくら
崖下にかわいい花を見つける。
そばにいたおじさんが『こいわざくら』だと教えてくれた。
これも初めて見る花だった。


用木沢に出たころにはとうとうポツポツとしてきた。
しばらくは雨具なしで済んでいたが、バス停まであと10分ほどのところでかなり降られてしまった。




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夫が留守番をしているから行って来い、と言ってくれたので、思い切って出かけることにした。
どこにするか。一人で行くのだから、よく知っているところがいい。それに危険ではないところ。
尾瀬はこの時期一度行っているのて、涸沢にしよう。

29日の夜行『ムーンライト信州号』は全席指定だが、ガラガラだった。
混んでいて知らないおじさんと隣り合わせるといやなので女性専用車両に乗った。
一両に乗客はたったの4人だった。
ほかの車両もガラガラでせいぜい一両に20人前後の乗客だったのではないだろうか。
以前新聞で読んだことがあるが、夜行の直通バスの人気が高いという。乗客がみんなそっちへ流れてしまったのか。
電車で行けば乗り換えが2度あり、バスならばそのまま現地まで連れて行ってくれる。乗り換えの煩わしさが無い。
しかしこんなに空いた座席で自由気まま、寝転がっても何してもいい。女性がたった4人だし。

しかし・・・、ほとんど寝られなかった。夜行で行って寝られないのはいつものことだが、今回は乗り合わせた一人のおばさんがひどかった。
八王子で乗りこんできたおばさんは、何やら荷物の整理を始めたようだった。
小1時間、ザックの中からポリ袋を取り出し、カシャカシャカシャカシャやり続けた。
自分だって寝なきゃならないだろう、そのうち止めるだろう。
よほど一言言おうと思ったが、そう思い我慢をした。
さすがに一晩中ということはなかったが、そのおばさん、ザックにカウベルがついていて、それが電車が揺れるたびに、カラカラと音をたてるのだ。
これは最後まで続き、とうとう、うとうとする間もなく松本に着いてしまった。

いい年をして夜行なんかで行くからこういう目にあう。しかし時間や経済の節約を考えたら、やはり夜行ははずせない。


上高地に着いた時には、少しかかっていた雲も切れ、快晴の朝となっていた。最高の日和だ。
フリース一枚着込むだけでそんなに寒くも無い。いつぞや秋に行った時にはその上にヤッケを着ても寒くて寒くてたまらなかった。
バスターミナルの食堂で朝定食を食べ、定番の河童橋で写真を撮り、いよいよ出発する。

横尾までの3時間近い道程は、ウォーミングアップにもなり、景色を眺めこれからを思いわくわくと心浮き立ち、往きはなんてことはない。しかし帰りは・・・。
徳沢を過ぎるとまもなく雪が道に残り、歩き難いので川原を歩くようになった。
横尾はやはり賑やか。ここで少し腹ごしらえをし身繕いを整えたいと思ったが、イスはいっぱいで石に腰を下しパンとチーカマとでこぽんを食べた。

横尾大橋を渡りしばらく行くと、雪道になった。ほとんど雪道でときどき泥んこ道になる程度。



屏風岩が黒々とそびえ立ち、大キレットも見えてきた。
本谷橋までは夏時間とほぼ同じ時間で歩く。
本谷橋は冬季は取り外され、そのまままっすぐ沢沿いに登って行く。


横尾本谷と分れていくころになると、徐々に傾斜が増しアイゼンをつける。それまでも時々ズルッと滑ったりして、これがけっこう体力を消耗する。














久々の山で、いよいよしんどい。前穂の北尾根がやっと見えてきた、と思ってもいつまでたっても北尾根。『千里の道も1歩から』と頭の中で唱えながら登る。
なんせ歩かなければ着かないのだから。

やっとつり尾根。やっと奥穂。やっと涸沢岳が見えてきた。しかしなかなかヒュッテに着かない。
この頃には10歩あるいてはとまり、また10歩あるいては止まり、という状態。

本谷橋から2時間25分かかり、ようやくヒュッテに到着した。



とりあえずザックを部屋に置き、カメラを持ち外へ。
さんざん雑誌で目にした景色がここに! ヒュッテのテラスは登山者でいっぱい、みんな思い思いに景色を眺めている。
同じような写真を何枚も撮り、ヒュッテのおでんを食べ、寒くなったので部屋に入った。
ストーブがついているが寒かった。
5時に夕食を済ますと、寒いので布団を敷いてもぐりこむ。やはり連休でかなりの泊り客があるようだ。
受付けのお姉さんは『4人の部屋ですが、6人でお願いします』などと言っていた。
我々女性専用部屋は3人ですんだ。

翌朝の冷え込みもそれほど強くない。フリース一枚羽織れば我慢ができそうだが、少し外で遊びたいのでヤッケも着込んだ。
耳が冷たいので、毛糸の帽子をかぶりアイゼンをつけ、少し上まで行ってみることにする。

キャンプ場の端、穂高登山路の入口で、長野県警のお姉さん二人が見張り番をしていた。これから登る登山者の装備のチェックなどをしている。
無視して通り過ぎる訳にはいかないので近づき、「番をしてるんですか」と聞く。『はい』と言いながら苦笑い。何て聞いたものか、見張りですかと言うのもね。
「少し上まで行って違った景色を眺めたいのですが、大丈夫でしょうか」『下を見るとかなり急だったりして怖くなることがありますから、様子を見ながら行ってください』[はい分りました」

30分ぐらい登ってみた。迫力が違う。山がだんだん大きく見えてくる。私も上まで登ってみたいものだ。しかし一人ではやはり怖い。
稜線直下などはほんとに急だ。下りはどうやって下りるのだろう。アイゼンがちゃんと効くのだろうか。


奥穂に登る登山者の列がありんこみたいだ。
下を見ればキャンプ場もカラフルできれいだ。屏風岩の向うに常念岳もみえる。



今日は午後から雨の予報で、あまりのんびりもしていられない。
お名残惜しいが、1時間半ほど遊び涸沢を後にした。

おまけ

明神から少し行ったところで、にりんそうの群生場所があり、まだ堅いつぼみがついているものもあり、とっても可愛かった。あと半月もすればいっせいに白い花を咲かせるのだろう。
またふきのとうがあちこちに咲いていた。どこかのおばさんがふきのとうを摘んでいたが、いいのだろうか。









まだ、花の季節には早かったが、上高地に行くまでのバスの車窓からは、山々が薄く芽吹き始め、所々さくらの白やピンクが混じりあったのを見ることができ、とてもきれいだった。

山へ行くと、写真を撮るのが楽しみのひとつだが、写真はまったくド素人で一応写真講座の本なぞ買って読んでみたものの、さっぱりちんぷんかんぷん。
特に雪の白さが中々きれいに撮れず、今回も青みがかったグレーになってしまった。
白く写っているのもあるのだが、写す時に何に気をつけたら良いのか。もっと勉強をする必要がある。
そんな写真しか載せられないのがちょっと恥ずかしく悔しい。



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