日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



母がいなくなっても、我が家の生活には何の変化もないのです。
私の気持ちも少しずつ落ち着いてきていますが、手術後の辛かった様子やもうメールしても届かないんだな~
とか、もうどこへも連れて行ってあげられないんだな~と思うと涙が溢れてきます。


母が患った『スキルス胃がん』は、進行の早い悪性ガンとして知られています。
粘膜表面には現れず、粘膜の内側を這うように広がり、症状が出たときには既に手遅れという場合が多く胃がんの中の10%ほどだそうです。
胃の粘膜はきれいでも進行とともに硬くなり胃が変形して縮んでくるそうです。

悪性のがんと知っていても、詳しいことは知らなかったので、今回ネットでいろいろ調べました。
知れば知るほど絶望的になるばかりでした。
実際、とにかく進行が早い。
高齢者はガンになっても進行が遅いと言われますが、スキルス胃がんには当てはまりません。

今回、先生は一、二ヶ月早く手術ができたとしても結果は変らない、と言いましたが、もう少し、いやもっと早く見つけることは出来なかったか?どの時点で発見できれば間に合ったのか?
母の経過を時間を追ってまとめることで確かめたいと思いました。


2012/11月半ば10月下旬 スカートのベルトの締め付けで自覚症状発現。
胃の調子がおかしくなる。
     この時すぐに医者にかかっていれば・・・

2012/12月   ゲップや胸のつかえ感があり物があまり食べられなくなる。
           内科に掛り年明けに胃カメラをすることに。
           胃腸薬の処方。

2013/1/5   胃カメラ。
           胃壁はきれいだと言われる。が、胃の中央辺りが少し狭くなっていて
           何故そうなっているのか分からない、と言われる。
           母は、胃には異常は無く、狭くなったのはきついスカートのせいと思い
           気分的にも楽になる。
           胃腸薬を処方される。
   この時すぐにもっと詳しい検査をしていれば・・・

     1/19  やはり食べられずどんどん痩せてきた、と不安になり私に電話がかかってきた。
           病院で詳しい検査をしてもらうように言う。
    胃カメラから2週間、無駄に過ごしたのが悔やまれる。

     1/24  総合病院で胃カメラ。
           『ガンの疑い』と言われる。

     2/1   検査入院。

     2/4   胃カメラ。胃の粘膜がボコボコと盛り上がっていた。
           2/7の結果でガン細胞発見されず。
           CT。 レントゲン検査。 胃の下部が細く変形しており、1センチぐらいしか
           通り道がなかった。
           『スキルス胃がん』と告知される。肺、肝臓に転移はなし。
           手術をすれば1年、しなければ3ヶ月と言われる。
    前回検査から1ヶ月で胃壁粘膜の異常が現れる。
    粘膜にデコボコが現れたら相当進行している証拠だそうです。

 
     2/12  胃カメラ。2/18の結果、ガン細胞またもや発見されず。

     2/14  レントゲン検査。胃下部の通り道が3ミリぐらいしか開いていない。
    前回レントゲンから10日で胃下部の狭窄が更に進む
           
     2/20  鼻から栄養摂取のため小腸までチューブを入れる。

     3/6   手術。
           腹膜播種。膵臓、大腸、小腸、リンパへ転移。ステージ4。
           余命半年と言われる。
    すでに手遅れ    

     3/17  足のむくみ。食事も摂れず。

     3/20  退院。
           余命1ヶ月、急変もあり得ると言われる。

     3/25  腸閉塞。

     3/26  誤嚥性肺炎で死亡。

去年、胃の調子が悪くなった時点ですぐに医者に診てもらっていれば・・・と思うけれど、1/5の胃カメラで異常なしと言われたのだから発見は無理だったか・・・。
収縮した胃の変形を異常と分からない医者にかかったのも不運。
それから1ヶ月で(2/4の検査)胃粘膜の異常が出現。
胃下部の通り道もわずか10日で狭窄の程度が進行。
一月から食事を満足に摂れなかったことで栄養状態が悪かったこと、組織検査でがん細胞が見つからなかったことで手術が延びてしまったことも不運だった。
スキルス胃がんの場合、一刻も早く発見し手術、抗がん剤治療することが不可欠だけど、無駄に時間を費やしたのかな~という気がする。

でも87才まで病気一つなく元気で好きなことができていたし、長患いを嫌がっていたし、あれよあれよという間だったけれど、今はこれでよかったのだと思うしかありません。

でもやっぱり残されたものは悲しいです。






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