日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。




1日目 大正池~田代池~西穂高登山口~西穂山荘(泊)

1日目は西穂山荘に行くだけなので、大正池や田代池を2~3時間散策し、いい写真を撮ろう!と意気込んで行きましたが・・・。
大正池でパスを降りたとたんにザァ~ッと雨!
あわててバス停傍のトイレに逃げ込みます。
今日は晴れるって言ったじゃない!
身支度を整えている間に雨はやみました~。よかった。
が、モヤでもかかれば幻想的な素敵な写真が撮れるのに、雨雲が低く垂れこめるだけではちっともいい写真なんて撮れません。
大正池の畔には10人ほどの写真愛好家のグループが、三脚を立ててシャッターチャンスを狙っています。
しかしこのお天気ではね~。


大正池



湿原はもう草紅葉です。



田代池

写真家グループの人たちが大正池ではいい写真が撮れないとみたのでしょう。
湿原から田代池へと次々移動してきました。
やっぱりいい写真を撮るためには、じっくり腰を据えてチャンスを待たなくてはならないのですよね。
歩きながらパシャッと撮るだけでは・・・。<それだけじゃ無いっしょ!

梓川のほとりから焼岳が見えます。(頂上は雲に隠れています)



もう花もほとんど終わり。
きれいな花を見つけるのが難しいです。
ノコンギク


遊歩道をぐるぐる2回も周ってみましたが、あまりいい写真は撮れませんでした。

いよいよ登山開始です。

西穂登山口。

この時期、新穂高までの交通が不便ということもあり上高地からの登りとしましたが、登山口にこんな門があるなんて何となく魔界の入口みたいに見えないですか~?
この門をくぐると鬱蒼とした林の中を奥へ奥へと行きます。
しばらくは平坦な道ですが、薄暗く湿っていて何となく薄気味悪い・・・。
前後には誰もいない・・・。
こちらからの登山者は少ないだろうと覚悟はしていましたが、今日は日曜日だしきっと何人かはこちらから行くだろう、下山者もいるだろうと思ったのですが。
熊でも出てきたら!とかお化けはまさか無いだろうけれど、中々奥に行く勇気が出なくて「やっぱり平湯から新穂高に回ろうか?」と2回も行ったり来たり。
結局「パスが上手くあればいいけれど当てにできないし~」と勇気を振り絞って先に進むことにしました。
この間20分ぐらいロス・・・。

歩き始めて少ししたら3人グループが下りてきました~。ホッ。
山荘に行くまで10人ぐらいの登山者に出会いました~。

しかし、木の根っこやよく整備された階段の急な登山道は歩きにくい!

ナナカマドの実


  
サラシナショウマ            ?

ゴゼンタチバナの実                    


この葉だけ紅葉していました。


苔?コメツガの赤ちゃん?
とってもきれいでした。
下のきのこは?


ヤチトリカブト
西穂山荘の近辺に咲くトリカブトはヤチトリカブトと言うそうです。
たくさん咲いていました。


山荘に着くころには辺り一面ガスってきて、そのうち雨まで降ってきてしまいました。
こんなはずじゃないよ~!
でも夜には満天の星!
明日に期待です!


二日目  西穂山荘~独標~西穂高岳~独標~西穂山荘~新穂高ロープウェイ

昨夜の星空がウソじゃなかった。
今日こそいいお天気です!

西穂山荘の朝食は6時だという。
食べてからの出発では遅くなると思い、食べずに出発。
しかしご来光は山の陰になってこの場所では見えないみたい。
独標まで行けば見えたのでしょうか?

前穂、明神岳のシルエット



この日は最低気温が1度だったそうで、霜がおりていました。
でもそれほど寒くは感じませんでした。
(肌着、長T、半そでT、長袖シャツ、雨具兼用ヤッケ)



焼岳、乗鞍岳
朝日が当たってきます。



大正池辺りには薄いモヤが!
こんな日はきっと素敵な写真が撮れるのではないでしょうか!



笠ヶ岳にも太陽が当たってきます。



雲海の向こうに白山も見えました!



右端が独標。中央の三角がピラミッドピークです。



1時間半で独標に到着。
ここで簡単に朝食をとります。
ほかの人たちもみんな食べていました~。

さあ!
ここからはちょっと気を引き締めていかなければ!

出会う人たちによく『お一人ですか?すごい!』と言われます。
最近では女性の単独登山者にはよく会いますが、何人かには必ずと言っていいほどこう聞かれます。
独標でも聞かれましたが、ご自分の奥さんと比べるのでしょうか?
じゃなければ、こんな岩場の山に一人で大丈夫かな~と気にして下さるのでしょうか。

本などによると独標の下りで不安を感じたら引き返した方がいい、とか書かれています。
かなり急な岩場でしたが、こんなものでしょう。

 ピラミッドピーク           西穂山頂(一番低いピーク) ↓



奥穂ジャンダルム。
右の方にチョンと尖っているのが奥穂高岳です。

先日痛ましい事故があり、遭難者の救助に当たっていた3人の方が亡くなりました。
この日は1日中ヘリコプターが実況見聞を行っていたようですが、この日も別の遭難した方の収容作業があったようでした。
遭難は不注意による事故が多いということも言われています。
我々登山者は絶対に事故は起こしてはならないと肝に銘じて山に登らなければなりません。
亡くなった方のご冥福を心よりお祈りいたします。



30分ぐらいでピラミッドピークに到着します。
独標から山頂まで大小13のピークを越えていくということですが、それの全部の尾根を行く訳ではありません。
半分ぐらいは巻いたりして行きます。





登ってきた道がラクダのこぶみたい!



いよいよ山頂への登りです。
ちょっと手強い。
上手く岩を選んで登ります。



ようやく西穂山頂に到着しました~!

360度!

素晴らしい眺めです!

証拠写真(笑)⇒








ジャンダルムとちょこんと奥穂山頂。
西穂から先は熟達者コース。



奥穂から槍ヶ岳の稜線。



こちらは奥穂~吊尾根~前穂、明神



遠く立山、大日岳も見えます。



笠ヶ岳に続く稜線。



上高地を挟んで霞沢岳。



焼岳、乗鞍岳。



お名残り惜しいけれど十分景色を楽しんだら、来た道を帰ります。

帰りは「こんな道だったっけ」みたいな感じ。
かなり痩せ尾根だったり、下りに手こずったり・・・。
                 ピラミッドピーク   ↓



イワヒバリ
山の鳥って人間を怖がらないですね。
傍を通っても何事もなく歩いて(?)います。



独標手前のピーク。
ここも手強い。



独標の登り。
最後まで気を抜きません!



無事何事もなく下山できました!
岩場はちょっと手強いところもあったけれど、3点支持を守って慎重に超えれば大丈夫です。
痩せ尾根や岩場では歩きながら景色を見たりしないで、見るときは立ち止まって見るようにします。
もっとも、私などしょっちゅう休んだり写真を撮ったりしているから、景色はたっぷり見られました。
その代りどんどん人に追い抜かれて行きます・・・。

西穂山荘から新穂高ロープウェイに下る間に、1列に並んだ西穂山頂までのピークが見えます。
あそこを往復してきたんだな~とちょっと感慨にひたる場所でもあります。






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西穂高岳の独標まではこれまで2回登っているが、まだ西穂の山頂を踏んでいないので、宿題を残した気分でいました。
まだ足腰が丈夫なうちにこの岩場の山を登ってしまおうと思い、先日の北穂に続き西穂高岳に登ってきました。

初めて独標に登ったのはかれこれ40年ほど前になります。
本格的な登山を始めたきっかけの山でした。
それまで霧ヶ峰とか八方尾根などの高原歩きをして、もう少し山っぽいところに行きたいと選んだのが西穂独標でした。
そのころは新穂高ロープウェイから西穂山荘までの登山道はまだ開通しておらず、上高地からエッチラオッチラ登って行きました。
山荘に泊まり翌日独標を目指します。
どんな場所か?解説本を読んだだけだったのでよくわからなかった・・・。
ガスがかかっていたけれど気持のよい尾根道を登って行きます。

が!
独標手前まで来てギョッとしました。
何と鎖が付いているではありませんか!
えぇ~!ここを登るの~!どうしよ~(心の叫び)
でも他の登山者に心の内を知られたらバカにされる・・・。
気持ちを表情に出さないように、怖いけど頑張って登りました!
独標から先はガスで見えませんでした。
時々サァ~ッとガスが晴れると、岩だらけの山が不気味に姿を現します。
すごく強烈な体験でした。

その頃の独標はもっと狭くて祠がありました。
クサリ場も上高地側に周るように付けられていたと思います。
7~8年ぐらい前に再び独標に行った時、ちょっと様子が変わっていて四半世紀以上の時の流れを感じました。
そんな訳で西穂独標はちょっと思い入れのある山なのです。

独標から先は岩場の連続なので怖いということで、2回目の時も独標まででした。
その時は雨も降っていたので景色も全く見えませんでした。
岩場の経験もだいぶ積んできたし、天気の良い日に是非山頂まで行ってみたい。
1週間以上前から天気を見ながらバスの予約を入れたり様子を見ていましたが、ようやく行くことができました。
しかし、この前も思ったけれど平日なのに何でこんなにバスが混むの~!
結局平日には行かれず土曜の夜出発となりました。

つづく・・・



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