ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

石破と岸田 肝心要で腰砕け

2024-02-27 10:53:21 | 日記
肝心要で腰砕け。
今の日本政界を象徴するそんな出来事を2件、きょうの新聞に見た。


一つは、こんなタイトルである。


石破氏、裏金触れず自説展開 自民幹部『テレビであれだけ』


自民党の石破茂元幹事長といえば、「ポスト岸田」の最有力候補と目される人物である。となれば、国民が知りたいと思うのは、自民党の癌ともいえる「パー券・裏金問題」についての、この人の見解である。次期首相は、この問題にどう対処するのかーー。


ところがである。きのうの衆院予算委で質問に立ったこの御大は、肝心要のこの問題については何もふれず、自衛隊や復興庁の創設について、滔々と自説を述べただけだった。
(朝日新聞2月27日)


「パー券・裏金問題」は、今国会のメインテーマともいえる焦眉の問題である。にもかかわらず、この問題をあえてスルーする石破氏の底意がわからない。
「石破氏をよく知る党幹部は『テレビであれだけ政治改革を叫んでおきながら、一番大事な予算委で何も聞かないなんてあり得ない。肝心な時に逃げる癖がある』と苦笑した。」
朝日の記事はこう書くが、たしかにその通りである。
イシバシ(石破氏)は、肝心なときにイシバシ(石橋)をたたいて渡ろうとする悪い癖があるらしい。


さて、きょうの朝日新聞に見られたもう一つの記事は、こんなタイトルである。


森元首相の聴取『不要』 首相『裏金関与、指摘なし』


今国会のメインテーマは自民党の「パー券・裏金」問題であるが、その元凶は清和政策研究会(安倍派)であるから、その会長をつとめた森喜朗元首相は当然、自民党の聞き取り調査の対象になって然るべき人物である。
にもかかわらず、岸田首相はきのうの衆院予算委で「聴取は不要」だと答えている。これは一体どういうことなのか。


これは「肝心要で腰砕け」というより、「肝心要で肩透かし」と言ったほうがよいのかもしれない。この問題については、私も本ブログでとりあげたことがある。
森爺は今、東京都内の超高級老人ホームに入っているようだが、これは身体の老化に対処するためというより、自民党の裏金問題に関わった咎(とが)で東京地検特捜部の追及が必至のため、これを逃れるためではないか、という推測もある。


森爺が「オレはもう政界を引退した身だ。静かに余生を送りたいから、古傷をえぐるようなマネはしないでくれ」と言ったかどうかはわからないが、岸田首相がその意を体した可能性はある。


ま、現在御年が86歳のこのご老人には、今後もずっと静かにしていていただきたいものだ。そう思う。

コメント
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