けさNHKの朝ドラ「ブギウギ」を見て、私は「おっ、NHKもなかなかやるじゃないか」と思った。きょうの朝ドラでは、パンパン(米兵相手の街娼)のグループと、その女親分が登場したからである。
パンパンといえば、(戦後80年がたった)今では死語になり、歴史の闇に消えつつある存在だが、日本の闇歴史、黒歴史の中に一時期、たしかに存在した(忌まわしい⁉)女たちである。
4、5日前、朝ドラが「靴磨きの少年」を登場させたとき、私は、日本の黒歴史に向き合おうとするNHKの現場スタッフの姿勢に感じ入ったものだが、きょうの朝ドラではその姿勢がさらに徹底していた。
私は大学生だった昭和40年代、田村泰次郎の『肉体の門』を読んで衝撃を受けたことがある。その私からすれば、NHKの姿勢はまだまだ生ぬるい気がしないでもないが、そういう(生暖かい)向き合い方も含めて、私は「朝ドラ」スタッフの姿勢を諒としたいのである。
なぜか。パンパンといえば当時の人には、闇社会に属し愚連隊のような怖く忌むべき存在と映ったのだろうが、実際はそうではない、皆それぞれ止むに止まれぬ事情をかかえ、仕方なくその境遇に身をおいているのだ、ーーそういう番組スタッフの同情的な(生暖かい)思いを体現して、ヒロインの福来スズ子はパンパンの闇社会に単身、乗り込んでいく。
思わず「イヨッ、健さん!」と声を掛けたくなるようなきょうの「ブギウギ」だった。
健さんの任侠シリーズとは、テイストが全然違うんだけれどね。
パンパンといえば、(戦後80年がたった)今では死語になり、歴史の闇に消えつつある存在だが、日本の闇歴史、黒歴史の中に一時期、たしかに存在した(忌まわしい⁉)女たちである。
4、5日前、朝ドラが「靴磨きの少年」を登場させたとき、私は、日本の黒歴史に向き合おうとするNHKの現場スタッフの姿勢に感じ入ったものだが、きょうの朝ドラではその姿勢がさらに徹底していた。
私は大学生だった昭和40年代、田村泰次郎の『肉体の門』を読んで衝撃を受けたことがある。その私からすれば、NHKの姿勢はまだまだ生ぬるい気がしないでもないが、そういう(生暖かい)向き合い方も含めて、私は「朝ドラ」スタッフの姿勢を諒としたいのである。
なぜか。パンパンといえば当時の人には、闇社会に属し愚連隊のような怖く忌むべき存在と映ったのだろうが、実際はそうではない、皆それぞれ止むに止まれぬ事情をかかえ、仕方なくその境遇に身をおいているのだ、ーーそういう番組スタッフの同情的な(生暖かい)思いを体現して、ヒロインの福来スズ子はパンパンの闇社会に単身、乗り込んでいく。
思わず「イヨッ、健さん!」と声を掛けたくなるようなきょうの「ブギウギ」だった。
健さんの任侠シリーズとは、テイストが全然違うんだけれどね。